(最終更新日:2016年11月29日)
お風呂好きな日本人ですよね。
自力で動き回ることが困難な高齢者にとっては日常生活の中でもことさら楽しみにしていることの1つだと思います。
より快適なお風呂タイムを過ごせて心身ともにリラックスできるよう周りの人たちは気を配ってあげてくださいね。
*高齢者の入浴効果って何があるの?
・清潔の保持をします。 高齢者にとって持っても大切なのが、皮膚を清潔に保つことです。
汗などの老廃物や陰部に残った排泄物などの汚れは、雑菌の繁殖を招きます。
かぶれ、床ずれ(褥瘡)などを防ぐ上でも、皮膚の清潔はポイントになります。
・健康効果 洗身・洗髪で刺激を与え湯船で体を温めると、血行が良くなり新陳代謝が促進されます。
冷え性や血行不良の高齢者・運動不足や疾患で筋肉や関節がこわばっている高齢者には、
入浴が最も手軽で効果的な解決法でこわばりも和らぎますよ♪
また、床ずれや皮膚炎の前兆でもある皮膚の赤みや、乾燥具合をさりげなくチェックするには、
入浴の時に裸になることによって、全身の状態が把握できます。
急激な体重減少、関節の変形などにも気づきやすいのが入浴です。
・安眠効果があります。 活動量が落ちている高齢者には、入浴もちょっとした運動と同じです。
血行が良くなって発汗もあり心地よい疲れが訪れます。
心身の緊張がほどけ、副交感神経が刺激されて自然な眠りにつくことができるでしょう。
・リラックス・気分転換になります。
食事と同じく、入浴も高齢者の大きな気分転換であり楽しみでもあります。
自力で外出などの活動ができない高齢者なら尚更入浴を心待ちにしているかもしれませんね。
洗髪・洗身のマッサージ効果、お風呂上がりの爽快感、
湯船に浸かる開放感が全身をリラックスさせ心身ともに良い効果をもたらす入浴は毎日でも入ってもらいたいですね。
*湯船にはどのくらいの時間浸かるのがベストなの?
高齢者の場合には、冬場の寒い時期に入浴事故が発生しやすいことが知られています。
入浴の事故とは、気温・浴室の温度、湯温や水圧の影響などを受けて、
心臓や血管に異常反応などの発作が起こり、意識障害を起こしたりして、転倒や浴槽では溺れての事故に繋がります。
普通のお風呂でも身体が温められると、そこで温められた血液は1分以内で全身を巡りますから、
熱い湯に3分浸かるよりもぬるい湯に20分浸かるほうが、体の芯から温まることになるのです。
ただし、30分以上の長湯は長距離走と同じ位の体力を消耗させます。
理想の入浴時間は浴室では30分~40分程度、湯温はぬるめの38度~39度で浴槽には、15分~20分浸かると良いでしょう。
*こんな時入浴を避けよう!!
お風呂効果があるとはいえ、多少不潔になってもお風呂に入ってはいけない日があります。
・酔っぱらっているとき。
例えば、お酒を飲んで酔いが残っている状態での入浴は厳禁です!!
入浴で汗を出して酔いを醒ますという人が見えますが、脳溢血や心筋梗塞の原因になりますから、酩酊中の入浴はとても危険です。
晩酌をする人は、食事前に入浴を済ませてしまいましょう。
・血圧に異常があるとき。
血圧に異常のある時も入浴はやめておいたほうが無難です。
バスタブに入った直後に、お湯が温かいので体温が上がり、血圧も一時的に上がり、その後、血管が開いてきて血圧はさがります。
そして、バスタブから出てしばらくすると血管が収縮して血圧は上がります。
この血圧の変動によって、人によっては立ちくらみをする人も見えます。
血圧が普段よりも高い時・低いt期の入浴は控えたほうが良いのですよ。
・捻挫をしたとき。
捻挫をしたときには、お風呂に入ると温まることによって炎症がひどくなり症状が悪化しますよ。
炎症がひいてからは、お風呂に入ると早く治ります。
どうしてもの時には、シャワー浴で済ませておきましょう。
・風邪をひいたときも入浴に注意してください。
風邪をひいたときにはお風呂に入ったほうが良いという考えの方もいらっしゃいますが、
湯冷めをすると一気に悪化してしまいます。
また、ひどい風邪の時には、体力を消耗しないほうが回復を早めますよ。
*まとめ
高齢者の入浴には、様々な役割と効果があります。
生活の質を高めるうえで欠かせない実家の1つです。
心身ともに何かと効果のある入浴も入り方を一つ間違えれば命取りになることだってありますよ。
家族の方もなるべく高齢者の一人入浴の時には、
頻繁に声をかけるなどしてゆったりくつろいだ気持ちで入浴できるように安全に配慮してあげてくださいね
コメントを残す