(最終更新日:2016年10月26日)
二酸化炭素泉って以前は炭酸泉と呼ばれていた温泉です。
入浴していただくとわかるのですが二酸化炭素泉ならではの楽しみもありますよ♪
お湯の温度もそれほど高くなく低めの温度でゆっくり温まってくださいね。
*そもそも二酸化炭素泉って何?
二酸化炭素泉とは、お湯1㎏の中に遊離炭酸が1g以上含まれている温泉のことです。
炭酸飲料を思い浮かべていただくとわかりやすいのですが炭酸成分は気化しやすく、とりわけ温度が高いとすぐに気が抜けてしまいます。
そのため、火山活動が活発で温泉の温度が高い傾向にある日本では非常に珍しい泉質です。
炭酸飲料と同じように炭酸成分は時間が経つと気化しやすいので鮮度が大事になってくる温泉です。
二酸化炭素泉の温度に入浴すると体に気泡が付着します。
この時の「シュワシュワ感」はほかの温泉ではなかなか楽しめない二酸化炭素泉ならではの特徴です。
炭酸ガス(気泡)は皮膚から吸収され、血管を拡張して血液の循環を良くするので温度が低くても身体が温まるのです。
*二酸化炭素泉の効能は
浴用の効能は高血圧・不妊症・婦人病・更年期障害・リュウマチ・切り傷です。
飲用の効能は慢性消化器病・慢性便秘・火傷・動脈硬化症です。
*二酸化炭素泉はこんな人におすすめ
温泉成分に特別な成分が入っていなくても浴用により効果が期待される症例です。
単純温泉について適応症はこの一般的適応症のみです。
これは言い換えれば温泉ではない通常の沸かし湯による温浴でも同じ効果が期待できるということです。
逆に一般的禁忌症は、患部または全身を温める事で症状の悪化が懸念される症例です。
一般的適応症としては神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、
くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、痔後回復期、疲労回復、健康増進などです。
一般的禁忌症としては急性疾患(特に熱のある場合)活動性の結核、悪性腫瘍、想い心臓病呼吸不全、腎不全出血性の疾患、高度の貧血、
その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)です。
*二酸化炭素泉での注意点は
・温泉を飲めるからと、ガバガバと大量に飲むのはおすすめできません。
これはもちろんNGです! ご注意ください!!
・飲泉として利用できる温泉はまだ多くないですし、飲む際にも 消毒していない湧水を飲むわけですから効果の大きい分注意も必要です。
・温泉を飲んだ後、すぐにはお茶やコーヒーを飲むのは避けましょう。
温泉とドリンクに含まれる成分が結びついて内臓に負担をかける場合があるからです。 特に注意が必要です!!!
・温泉を飲む場合は単に温泉に入る時よりも注意が必要です。病気によっては特定の泉質の温泉を飲むことが健康につながるどころか逆に不利益をもたらす場合もあるからです。
・腎臓疾患のある人は塩化物泉を飲んではいけません。
このように症状によっては温泉を飲んではいけないものもあります。
泉質などを考慮したうえで、適切な温泉を適切な方法で適切な量だけ飲むことが必要になってきます。
・塩分が悪影響を及ぼすので高血圧症や腎臓病、動脈硬化などの病気を患っていたりむくみがある場合は、塩化物泉、炭酸水素塩泉を飲むことは禁忌とされています。
甲状腺機能亢進症の方は、ヨウ素を含む泉質の温泉は飲むのを控えたほうが良いです。
・飲用する場合は、炭酸ガスが空気中に散り時間が経つと効果が減少するので吹き出し口から直接汲んですぐに飲んでください。
*まとめ
・入浴すると皮膚に炭酸の泡が付着しますが 付着量は二酸化炭素泉により差があります。
このことと炭酸ガスの実際の溶け込み量や効能との関係などについて一概には言えません。
炭酸を多く含有するからといっても純粋な二酸化炭素泉(単純二酸化炭素泉)とは限りません。
天然ものでは泉質上「炭酸水素塩泉」や「含鉄泉」に分類され褐色となることが多いです。
また、二酸化炭素泉と炭酸水素塩泉の泉質を併せ持つ場合もあります。
・近年では遊離炭酸を発生させる装置を導入させることにより「人工炭酸泉」を目玉とするスーパー銭湯などの施設が増加してます。
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