電車での移動中や、試験の前などに、急にお腹がいたくなり、便意を催す、などという経験はありませんか?
あるいは、便秘でウサギの糞のようなコロコロの便が続く、など。
それは過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
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過敏性腸症候群ってどのような病気?
下痢や便秘、お腹の不快感や、ガスが溜まる、などの症状があり、病院で検査しても身体的には問題点がみつからない。
また、プレゼンの前や、会議中、朝の通勤電車や、試験会場で、などストレスがかかると強い腹痛がおこる。
このような症状が3か月以上続く状態を過敏性腸症候群と言います。
以前は「大腸炎」という呼ばれ方をしていましたが、大腸だけでなく、小腸にも関係があることが分かってきたため、過敏性腸症候群と名称が改まりました。
過敏性腸症候群の原因は?
過敏性腸症候群には、ここが悪い!というような原因ははっきりしていません。
しかし、最近の研究により、ストレスが引き金になっていると考えられています。
腸と脳は「脳腸相関」と言われるほどお互いに影響を受けています。
(引用元:http://www.morisue-clinic.com/)
ストレスを受けると自律神経を介して腸管神経叢が刺激され、腸内のセロトニンの分泌に影響が出てきます。
腸内のセロトニンは腸の蠕動運動に影響があるため、セロトニンが過剰に分泌されると下痢になり、分泌量が減ると便秘になります。
また、下痢や便秘などの不調は同じようにして、脳に伝達されるので、ストレスのループになってしまうという悪循環があります。
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過敏性腸症候群はどのような症状が現れるの?
過敏性腸症候群には大きく3つのタイプに分別されています。
1)軟便や水便などの下痢タイプ
緊張やストレスなどを感じると、腹痛とともに下痢になります。
男性に多くみられる症状です。
2)ウサギの糞のようなころころの便や、便が出ない、などの便秘タイプ
便がスッキリと出ず、常に残便感があります。
女性に多くみられる症状です。
(引用元:http://www.tanaka-cl.or.jp/)
3)上の1と2を合わせた混合型
便秘と下痢が交互に症状として出るタイプです。
それ以外にも、お腹にガスが溜まる、お腹の不快感などがあります。
過敏性腸症候群は簡単なセルフチェックで対策ができる!
過敏性腸症候群は、便の異常が主な症状になります。
たかが下痢、たかが便秘と市販薬ですましてしまうと、なかなか治りません。
自分で過敏性腸症候群と気づくことが、改善への第一歩になります。
まずはセルフチェックで、自分の状態を確認してみましょう。
(引用元:http://medick.biz/)
また、便の異常は過敏性腸症候群だけではありません。
血便がでる、下血するなどの症状が出る場合は、速やかに専門機関を受診しましょう。
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過敏性腸症候群の日常生活での予防方法
過敏性腸症候群はストレスによる自律神経の乱れが大きな原因の一つと言われています。
まずは自立神経を整えるように心掛けることが、症状を和らげることにつながります。
バランスの取れた一日3回の食事。
適度な運動。
睡眠時間。
この3点が自律神経を支える基本の生活習慣になります。
また過敏性腸症候群は生真面目で完璧主義、胃腸が弱い、感情の起伏が激しい、などなりやすい人の傾向があります。
また、自律神経失調症とも密接な関わりがあるともされています。
(引用元:http://qq.kumanichi.com/)
腹痛や下痢に悩まされ、日常生活に支障をきたす前に心療内科を受診し、適切な処方をうけることも大切だと思います。
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