飛行機のエコノミークラスで長時間座りっぱなしだと血栓ができて、重篤な場合は死に至る、といわれているエコノミークラス症候群。
実は飛行機だけではなく、様々な場所で起こっているってしっていましたか?
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エコノミークラス症候群の症状は?
一般的にエコノミークラス症候群と呼ばれていまですが、医学的には「急性肺血栓塞栓症」といわれる病気です。
これは静脈に出来た血栓が、肺に到達したことによって起こる病気です。
(引用元:http://www.eonet.ne.jp/)
では、どのような症状があるのでしょうか?
この病気の症状は出来た血栓の大きさにも左右されます。
血栓が小さい場合は、症状がなく気づかないで過ごすこともあります。
軽度の場合はむくみや全身の倦怠感、動悸、冷や汗、血圧の低下、チアノーゼなどがあります。
血栓が大きくなってくると、運ばれてきた血栓が肺動脈を塞いでしまうため、呼吸困難に陥ります。
これは、肺に入った酸素が血液に溶け込むのを血栓が邪魔をし、血管内に酸素が取り込めないため、呼吸をしていても窒息状態になることが原因です。
血栓が非常に大きくなると、血管内に酸素が全く流れ込まなくなってしまうので、失神や心肺停止になることもあります。
エコノミークラス症候群の原因は?
では、原因である血栓はどのようにして出来てしまうのでしょうか?
「急性肺血栓塞栓症」は飛行機のエコノミークラスに搭乗した方に多くみられたので、エコノミークラス症候群という名前が定着しました。
現在では、エコノミークラスに限らず、ビジネスクラスやファーストクラス、また、飛行機に限らず、車やオフィスでも発症が確認されています。
まずは名前の由来でもあるエコノミークラスから原因を見てみましょう。
狭いエコノミークラスでの長時間のフライトは血栓が出来易い条件がそろっています。
気圧が低いこと、空気が乾燥していること、同じ姿勢しか取れずに筋肉が収縮しないこと、水分不足になる事です。
血栓は血液が凝固した状態を言います。
気圧が低いと血栓が出来やすいと言われています。
なぜ低気圧だと血栓が出来易いのか、原因は不明ですが、注意勧告がでているので気をつけましょう。
また、機内で空気が乾燥している状態で、トイレに行きづらいから水分を摂取しない、あるいはカフェインやアルコールを摂取し、水分不足になると体内の血液は濃度を増して、血栓が出来易くなってしまいます。
また、長時間同じ姿勢というのは、筋肉が動かない状態が続きます。
第二の心臓と言われ、ポンプの役目を果たしている筋肉を動かさないことにより、血液の流れが滞り、血栓が出来易くなる、というのがエコノミー症候群の原因になります。
(引用元:http://www.dm-net.co.jp/)
この原因をみていると、エコノミークラスでフライトする以外にも条件が重なる可能性があることがわかると思います。
エコノミークラスのフライト以外に報告されている事例としては、長時間の自動車の乗車、タクシーの運転手、オフィスでのデスクワーク、手術後、観劇、映画鑑賞などがあります。
(引用元:http://www.biranger.jp/)
エコノミークラス症候群の予防法は?
血栓を出来ないようにするためには、水分をこまめに摂ることが肝心です。
それ以外にも、座った状態で足を動かす体操などをすることが有効です。
また、飛行機に乗る場合は、利尿作用の強いアルコールやカフェインの摂取を控えましょう。
また、窓際ではなく通路側の席を取ることで、トイレにも行きやすくなります。
(引用元:http://motonesu.net/)
長時間同じ姿勢が続いた時の対処法は?
長時間同じ姿勢が続いて、なんとなく体調不良を感じたときは、体を動かして見ましょう。
車中や会議中などで動けない時は、座った状態でつま先をあげたり、足首を回すなど、動かせる範囲の筋肉を動かすようにするだけで効果があります。
(引用元:http://www.f01-230.003.137.203.fs-user.net/)
また深呼吸は血流を良くしてくれるので、深く息を吸ってみてください。
リフレッシュにもなり一石二鳥ですよ!
エコノミークラス症候群にかかりやすい人
エコノミークラス症候群は高齢者に発症しやすいとされています。
また男女比では女性の方がかかりやすく、妊婦さんも発症しやすい、といわれているので注意が必要です。
(引用元:http://www.3nai.jp/)
また先天性、あるいは後天性で血液は固まりやすい体質を持つ場合は血栓が出来易くなります。
これは血液検査で判明しますので、気になる症状のある方は専門医に相談をしてみましょう。
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