日々の食生活でコレステロール値の改善はできます。
栄養素の働きを理解して、毎日の食事を見直しましょう!
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大豆タンパク・大豆イソフラボンがコレステロールを下げる?
イソフラボンは、よく耳にする言葉の一つだと思います。
イソフラボンとは、大豆の胚芽に最も多く含まれるフラボノイドの一つです。
と言っても分からない単語ばかりですね。
多くの植物にある苦みや、渋み、色素の成分となる化合物の総称をポリフェノールといいますが、このポリフェノール、種類が多く5000種類以上あります。
フラボノイドはこのポリフェノールの中の一つになります。
(引用元:http://www.eye-grand.com/)
さて、次はコレステロールについてですが、善玉(HDL)コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールは血中での働きが違うということを「コレステロールを下げる食品はコレ!日々の食事で積極的に取ろう」で書きました。
この二つ以外にもVDLDコレステロールというのがあり、それは血中で中性脂肪を運ぶ役割を果たしています。
過剰に摂取され、消費されなかったコレステロールや中性脂肪はLDLコレステロールとVDLDコレステロールによって血中を流れます。
VDLDコレステロールは血中を流れている間にLDLコレステロールへと変化、動脈硬化などの原因になってしまいます。
(引用元:https://www.astellas.com/)
この元となる中性脂肪やコレステロールは肝臓で作られるのですが、イソフラボンは肝臓に影響を与えて、VDLDコレステロールが作られるのを抑えてくれ働きがあります。
また、余ったLDLコレステロールを肝臓に取り込む作業を促進する働きもあるので、イソフラボンを摂取することにより、LDLコレステロール値を下げることができるんですね。
⇒コレステロールを下げる食品はコレ!日々の食事で積極的に取ろう
フコステロールがコレステロールを下げる?
フコステロールをご存じですか?
あまり耳慣れない言葉ですが、わかめやひじき、昆布などに含まれる海藻特有の植物性ステロールです。
さて、フコステロールの働きを見る前に、コレステロールの話をもう一度しましょう。
コレステロール、というと体に悪いイメージがすっかり定着していますが、このコレステロール、体に必要不可欠な栄養素です。
(引用元:http://www.shoku-do.jp/)
食物から摂取するだけで足りないと、人間は肝臓でコレステロールを生成するようになっています。
ただ、肝臓ではコレステロールが十分に満たされると、作るのを止める作用もあるんですね。
このフコステロールは、肝臓でのコレステロール生成抑制に作用すると考えられています。
一価不飽和脂肪酸がコレステロールを下げる?
脂肪酸を大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二つに分けられます。
(引用元:http://www.sinjyuen.com/)
飽和脂肪酸は人間が合成できる成分で、また動物の脂肪部分に多く含まれています。
いわゆる動物性脂肪と呼ばれているものですね。
HDLコレステロールの値も上昇させますが、LDLコレステロール値も上昇させます。
もう一つの不飽和脂肪酸はその構造の違いから一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の二つに分かれています。
多価不飽和脂肪酸は青魚のDHA、EPA、また植物油に多く含まれているリノール酸などがあります。
これは人間が生成できない脂肪酸なので、食物で摂取するしかありません。
LDLコレステロールを下げる働きもありますが、過剰摂取によってHDL(善玉)コレステロールも下げてしまう働きもあります。
前置きが長くなってしまいました。
では一価不飽和脂肪酸ですが、オリーブ油やアーモンドなどに含まれているオレイン酸が有名ですね。
多価不飽和脂肪酸に比べて酸化しにくく、LDL(悪玉)コレステロールを減少させてくれます。
またHDL(善玉)コレステロールは減少させないので、動脈硬化の防止に役に立ちます。
水溶性食物繊維がコレステロールを下げる?
水溶性食物繊維がコレステロールを下げるのは、腸内において水溶性食物繊維がゼリー状になることが関係しています。
胆汁酸という消化酵素はわかりますか?
脂肪を溶かしてくれるありがたい消化液ですが、この生成は肝臓でコレステロールを使って行われます。
胆汁酸は脂肪の消化が終わると小腸から吸収されて肝臓に戻るのですが、その小腸に食物繊維があると胆汁酸を吸着して排出してくれます。
排出されてしまうので、体内で足りなくなった胆汁酸を、コレステロールを使って肝臓がまた生成する。
つまり,コレステロール値が下がるんです。
食物繊維にこの胆汁酸を吸着する働きはあるのですが、水溶性食物繊維のゼリー状が不溶性食物繊維よりも多くの胆汁酸を吸着してくれるのです。
(引用元:http://supplement.wp-x.jp/)
⇒コレステロールを下げる食品はコレ!日々の食事で積極的に取ろう
エリタデニンがコレステロールを下げる?
また聞きなれない栄養素かと思います。
エリタデニンはキノコ類に含まれる栄養素ですが、中でも椎茸に突出して含まれています。
エリタデニンは食物から摂取したコレステロールを分解、代謝する働きを促進してくれる作用があります。
また肝臓で作られるコレステロールを抑制する働きもあります。
なので、摂取することにより、コレステロール値の減少につながる、ということになります。
コレステロールというのは、決して体に害をなすものではありません。
逆に不足すると体に与える影響も多いのです。
現代の食生活は過剰にコレステロールを摂取しているので、とても悪いものと思われがちですが、普段の食生活で気を付けなくてはならないのは、摂取しないこと、ではなく摂取したコレステロールをいかに排出するかを考えた方がいいと思います。
ただ、あまりにも摂取しすぎるのは確かに問題なので、ほどほどに、がよろしいですよ。
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