「ピンクリボン運動」で謳われているように、女性の乳がん早期発見のために乳がん検診は外せません。
それは、女性の乳がんは早期発見により、完治する可能性が高いからだと言われています。
重たい腰を上げて、早期発見のために乳がん検診を受けに行きましょう。
Contents
乳がん検査の種類は?
乳がんの検査にはいくつか種類があります。
マンモグラフィ検査、エコー検査、乳房MRI検査、乳房CT検査です。
簡単にそれぞれの検査を説明していきます。
マンモグラフィ検査はいわゆるX線装置で写真を撮るレントゲンになります。
(引用元:http://3.bp.blogspot.com/)
石灰化している乳がんを発見するのに、適した検査で40歳以上の女性に適しています。
なぜ40歳以上という限定が付くかというと、40歳未満は乳腺がまだ発達していることがあるのが理由になります。
マンモグラフィ検査では、発達した乳腺も石灰化した乳がんも、どちらも白く撮影されるため、乳腺がまだ発達している40歳未満はマンモグラフィ検査に適していません。
エコー検査は超音波を使用した検査になります。
(引用元:http://dock.cocokarada.jp/)
お腹の中の胎児を見るのと同じ要領で、超音波の反響から体内を映像化します。
妊娠中や授乳中の方でも安心して検査出来ますが、エコー機器の性能やや医師の技術によって検査結果が左右される場合があります。
乳腺が発達している40歳以下の検査に有効です。
乳房MRI検査はいわゆるMRIを使った検査です。
(引用元:http://pds.exblog.jp/)
うつ伏せで乳房が入るようになっている専用のベッドでMRI機に入り撮影します。
乳房の断面を撮影し、血管や筋肉も撮影されるため、乳がんやしこりが正確に発見することが出来ます。
海外では乳房MRIは乳がん発見のための有効な手段とされていますが、まだまだ日本での 認知度は低いようです。
検査を希望する場合は、病院に乳房MRI検査が可能かどうかを確認しましょう。
乳房CT検査はCT装置によるX線撮影です
(引用元:http://www.s-junkanki.or.jp/)
何層にも撮影された断面図から乳がんやしこりを発見することが出来ます。
乳がん検査はどういう流れで検査するの?
乳がん検査はマンモグラフィ検査で行われているところがほとんどです。
乳房CT・MRIは総合病院など大きい病院でしか機器の取り扱いがないのがほとんどです。
またエコー検査を受けたい場合も各医療機関にエコー検査を行っているかどうかの確認を取った方が確実に検査を受けることができます。
ここでは一般的な40歳以上が受ける乳がん検査の流れをご紹介します。
まずは問診があります。
乳がん歴や、一親等内の乳がん者の有無、結婚の有無、妊娠・出産経験の有無、月経周期、乳房のしこり、乳頭からの分泌液や出血の有無、などが確認されます。
次は視触診です。
座った状態と横になった状態で乳房の変形やしこりの有無を確認します。
しこりが5mm以上になっていると触診で発見される場合があります。
マンモグラフィ検査を行います。
郵送または再診にて検査結果が伝えられます。
検査を行う病院によっては視触診とマンモグラフィ検査の順番が逆になる場合があります。
検査の詳細は、検査を受ける病院に確認すると確実です。
(引用元:http://www.inoue-shinryo.com/)
乳がん検査は痛いって本当?
乳がん検査が痛い、といった感想が多く寄せられています。
この痛みを伴う検査はマンモグラフィ検査になります。
マンモグラフィ検査は、乳房をプラスチックの板で挟み、可能な限り平たくして撮影するのですが、この板で挟んで平たくするときに、乳房が圧迫される物理的な痛みが生じます。
なるべく平たくするのは、乳房を均等に薄く広げることにより、乳房の中をより鮮明に撮影することが可能になるのと、少ないX線で撮影が出来るというメリットがあるためです。
挟むことによって起こる痛みなので、後々まで痛むということはありません。
ですが、生理前はホルモンバランスの関係で乳房が張っていると痛みが強くなる可能性があるので、マンモグラフィ検査を受ける時期はなるべく生理開始から2~3日目に当たるように予約するといいと思います。
またマンモグラフィ検査では、X線による被ばく量を気にする方がいます。
実際にマンモグラフィ検査で浴びる放射線量は0.05~0.15ミリシーベルト程度といわれています。
日本ヨーロッパ間を飛行機で旅行する場合の放射線量が0.1ミリシーベルトと言われているので、年に一度、あるいは二年に一度の検査で受ける放射線量は気にする程度ではない、という見解が強いようです。
乳がん検査はどれくらいの費用がかかるの?
乳がん検査は、各医療機関によってかかる費用が異なります。
一般的には自費で検査を受ける場合、マンモグラフィ検査で6,000円前後、エコー検査で5,000円前後程度です。
自確症状があって検査を受ける場合は、保険適用となりますが、一般的には自費検査になります。
かかる費用を正確に知りたい場合は、自分がかかる予定の医療機関に直接確認するといいと思います。
また40歳以上になると各市町村より、無料または一部負担の乳がん検査が行われています。
また、ご自分の職場やご主人の職場での健康診断などでも乳がん検査を受診する事が出来る場合もありますので、そちらで検査をすると費用があまりかからず検査することができます。
マンモグラフィ検査を受けられない人は?
マンモグラフィ検査を受けられない場合があります。
妊娠中の方、授乳中の方、豊胸手術をした方、ペースメーカーを装着している方、が該当になります。
豊胸手術されている方は、詰め物が変形するなどの弊害が考えられるので、必ず予約の時点で、その旨を伝える必要があります。
また乳房を圧迫して撮影するため、乳房の大きさを気にする方もいますが、マンモグラフィ検査では乳房の大小は関係なく、検査をすることが可能です。
男性でも、乳がん検査をしたい場合、マンモグラフィ検査をすることが可能です。
何歳から?自覚症状がないのに、乳がん検査を受けるべき?
乳がんの罹患は30代から増え始め、40代でピークになります。
ですので、厚生労働省では40代の乳がん検査を推奨しています。
ただ、一親等内に乳がん患者がいる、などの場合は早めに受診する事をお勧めします。
女性の乳がんは、がんの中でも生存率が非常に高い、と言われているがんです。
(引用元:http://www.theclinic.jp/)
それは早期発見が何よりも大切になりますので、自覚症状の有無にかかわらず、定期的に検査をすることが望ましいです。
(引用元:http://jbcsfpguideline.jp/)
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