赤ちゃんの脱水症状にどうやって気づく?病院に行く判断の基準は?

<スポンサーリンク>

段々と気温の高い季節がやってきました。

この季節、気になるのが熱中症と脱水症状です。

でも赤ちゃんの脱水症状ってどうやって気づけばいいのでしょうか?

 

脱水症状ってどんな症状?

脱水症状と言いますが、大方の人が脱水症状を水分不足と勘違いしているようです。

脱水症状とは、水分不足ではなく、体液の減少した症状を言います。

脱水症状は体重で確認することが出来ます。

体重の減少によって、脱水症状の度合いがわかります。

1~2%の体重減少の場合、脱水症状は軽度か脱水症状ではありません。

のどの渇きや尿量が少なくなります。

3~9%の体重減少の場合は、中程度の脱水症状になります。

頭痛や、嘔吐、倦怠感やめまいが起こり、血圧の低下などの症状が出てきます。

10%以上の体重減少の場合は高度の脱水症状で、痙攣や昏睡状態に陥り、20%を超えると生命維持が出来なくなる、つまり死に至ります。

img_0

(引用元:http://blogs.c.yimg.jp)

また脱水症状には、失われた成分が何であるかによって種類があります。

体液は大きく水分と電解質(イオン)で出来ていますが、水分が失われた場合を高張性脱水、水分と電解質が同程度で失われた場合を等張性脱水、電解質が失われた場合を低張性脱水といいます。

高張性脱水は汗をかいた時や発熱時に起こる症状で、喉の渇きや肌のかさつきなどが起こります。

等張性脱水は下痢や嘔吐などで起こりやすくなります。

症状はめまいや立ちくらみなどがあります。

低張性脱水は、大量の汗をかいた後の水分補給で電解質を補給しなかった場合におこります。

水分は補っているため、喉の乾きなどの症状がなく気づきにくいですが、頭痛や倦怠感、吐き気などの症状があります。

 

<スポンサーリンク>

どうして赤ちゃんは脱水症状になりやすいの?

では、赤ちゃんが大人よりも脱水症状になりやすいのはなぜでしょう。

まず、体液が大人より赤ちゃん方が多いことがあげられます。

大人の体液は体重の60%なのに対して赤ちゃんの体液は80%です。

34_01hama

(引用元:http://www.mamaterrace.com/)

80%というと、体液が多いと思われるかもしれませんが、体の小さい赤ちゃんですので、実際の重量はとても少なく、腎機能が未熟ということもあり、尿として排出されてしまう量が多くなります。

また自律神経が発達していないこいとから、体温調節も上手くできず、汗をかきやすいことから脱水症状になりやすくなります。

さらに、喉が渇くなどの自覚症状が分からず、伝えることも出来ないため、周囲の人が気づかない内に脱水症状になってしまうことがあります。

 

脱水症状になった赤ちゃんからのサインは?

言葉による意思伝達ができない赤ちゃんは、体に現れるサインを良く見てあげることで脱水症状を見極めることができます。

赤ちゃんの脱水症状の特徴としては、おしっこの回数が少なくなる、泣いているのに涙が出ていない、皮膚にはりが無くなる、手足先が冷えている、唇が乾燥して、よだれの量が減っている、目の周りがくぼむ、大泉門がへこむ、などがあります。

またおしっこの色も気にして見てください。

E5B0BFE381AEE889B2E381A7E884B1E6B0B4E38381E382A7E38383E382AF
<スポンサーリンク>

(引用元:http://yukitake.up.n.seesaa.net/)

暑い日や車中で長く過ごしていると脱水症状になりやすいので、注意深くみて行きましょう。

th-sh-00493

(引用元:http://medick.biz/)

 

どれくらいの症状で病院に行ったほうが良い?

脱水症状の初期症状であれば、水分を補給してあげる、涼しいところに移動する、体を冷やしてあげる、などの対処で治ります。

注意しなくてはいけないのは、高熱や下痢、嘔吐を併発していて、水分摂取が困難な場合、また摂取しても下痢や嘔吐で出してしまう場合です。

このように水分が摂取出来ない場合は、医療機関を受診し、点滴などの処置を受けましょう。

また、意識がもうろうとしている場合はとても危険な状態と言えます。

すぐに受診をしましょう。

動かせないな、と思ったときは迷わず救急車を呼びましょう。

また月齢が低いほど進行が早いです。

脱水症状かな、と思うときは目を離さず、様子を見守りましょう。

 

家庭で出来る脱水症状のケアは?

何よりも水分補給を怠らないことです。

離乳していない赤ちゃんは母乳だけで十分に水分摂取ができます。

ですが、離乳を始めている赤ちゃんは、母乳よりも水分の方が飲みやすい場合があります。

母乳を飲みたがらない時は、母乳以外の水分を上げてみましょう。

またイオン飲料なども脱水症状の時は効果的です。

しかし、大人のイオン飲料は塩分が高すぎるので、赤ちゃんに飲ませる場合は赤ちゃん用のイオン飲料を与えるように気をつけてください。

室内や車内の温度が高いと、水分補給をしてもすぐに脱水してしまいます。

部屋や車内を涼しくしてあげる、また体温が高ければ汗をかいて脱水しますので、体を冷やしてあげることも大切な処置になります。

体を冷やすには、首、脇、足の付け根、膝裏などを冷やすと効果があります。

脱水症状が治まったら、自己判断ではなく一度かかりつけの医師に様子を見てもらいましょう。

脱水症状は赤ちゃんにとって、命にかかわります。

十分に気をつけてあげてください。

 

脱水症状にならないために気をつけることは?

とにかく脱水症状の対策としては水分補給に限ります。

こまめに水分をあげてください。

おしっこの回数で赤ちゃんの水分量が足りているかが判断できます。

おしっこの回数は減ったな、と思うときは多めに水分をあげましょう。

先程も書きましたが、母乳中の赤ちゃんは母乳だけで十分に水分が摂取できます。

他のものではなく、母乳を欲しがるだけあげましょう。

離乳が進んでいる赤ちゃんで、水分を飲みたがらない場合ですが、唇にを含んだガーゼで湿らせてあげる、お白湯以外にもほうじ茶など味を変えてあげる、月齢が大きい場合は氷を口に含ませてあげる、など飲みやすいものを用意してあげましょう。

注意しなくてはいけないのは、暑いからといって、冷たい飲み物を与えることです。

赤ちゃんにとっては母乳の温度が一番飲みやすい温度です。

人肌程度の温度のあるものを飲ませてあげましょう。

飲みづらそうな場合は、少し冷たくしてもよいですが、大人が飲むようなキンキンに冷えた飲み物は下痢になりやすいので与えないようにしてください。

th-sh-00410

(引用元:http://medick.biz/)

<スポンサーリンク>

<スポンサーリンク>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です