土用丑の日2016年はいつ?うなぎを食べる理由と豆知識

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熱い夏は少し外を歩くだけでも、汗だらだらで疲れちゃいますよね。
食欲も減退するこの季節、美味しいうなぎを食べて、元気いっぱいになりませんか?

でもうなぎは贅沢品。なかなか普段の食卓には出せません。
そんな我が家でも、土用の丑の日は必ずうなぎを食べます。
この時期はどこのスーパーへ行っても、うなぎの大売り出しをしていて、つい手がでちゃいます。うなぎの有名店も、毎年長者の列ができますよね。

【うなぎ店に長い列 土用の丑の日】

 

土用の丑の日の由来は?土用ってなに?

土用の丑の日と聞くと、夏の暑い日にうなぎを食べるというイメージを持ってしまいますが、本来、土用とは「土旺用事」という言葉が省略されたものです。

この言葉が生まれた背景には、五行説(ごぎょうせつ)という古代の中国の思想が関係しています。これは、この世の全てが「木」「火」「土」「金」「水」という5つの要素の組み合わせで出来ているというもの。

つまり四季をこの五行説で表すと、
「春は木」、「夏は火」、「秋は金」、「冬は水」、となります。

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でも、これでは土が余ってしまいます。
そこで人々は土の性質は全ての季節に均等に存在すると考え、
各季節の終わり18~19日間を「土用」としたのです。

土用は1年に4回もあるのですね。

2土用の丑の日_R

では、「丑の日」とは何でしょうか?
「丑」は十二支からきています。私たちは十二支と聞くと、
今年の干支は…というように、年のことを考えてしまいますが、
この十二支は日にちや時刻、方角も意味しています。

つまり、土用の時期と、12日に1回やってくる丑の日が重なると、
「土用の丑の日」になるのです。

 

2016年の土用の丑の日はいつ?何回もある?

2016年の土用の丑の日は、以下の通りです。

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【冬】1月20日(水)、2月1日(月)
【春】4月25日(月)
【夏】7月30日(土)
【秋】10月22日(土)、11月3日(木)

メジャーなのはやっぱり夏の土用の丑の日ですが、
実は冬の土用の丑の日は、女性が口紅を買うという風習がありました。
昔から化粧道具として使われてきた口紅は、冬になると、原料である紅花の質が一番良くなると言われていたのです。また、寒い時期に作られた口紅には、口の中に入った虫を殺したり、子供の病気を治すといった効果があったという説もあります。

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他にも、「ひ」のつく食べ物や赤い食べ物を食べるという風習もあったそうです。
でも、「ひ」のつく食べ物ってなんでしょう…?
筆者は雛あられしか思いつきませんでした。

では、なぜ人々は夏の土用を強く意識するようになったのでしょうか?

この時期は、突発的な自然現象がよく起こると言われています。
例えば、夏になると穏やかな海に突発的な大波が発生することがあるのですが、
これは「土用波」と言われています。

また、人々は厳しい暑さを乗り切るために、
縁起物として「土用餅」と呼ばれる、あんころ餅をよく食べたそうです。
つまり、この時期特有の現象に人々は土用という言葉を使って
夏の土用を定着させていったのです。

 

土用の丑の日にウナギを食べる意味は?

みなさんは、うなぎの旬がいつかご存じですか?
やっぱり夏と思われた方多いのではないいでしょうか?

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実は、天然のうなぎは初冬が旬です。

うなぎは水温が下がり始めるこの時期になると、産卵準備のため、餌を豊富に食べます。
だからこの時期のうなぎは脂がのっていて、一番美味しいのです!

また、土用の日にうなぎを食べる風習が庶民の生活に定着したのは
江戸時代といわれています。
その理由の諸説はいろいろありますが、
なかでも有名なのが、「平賀源内説」です。

暑くてうなぎが売れずに困っていたうなぎ屋の主人が平賀源内に相談したところ、
源内は「本日土用丑の日、うなぎの日」と書いた看板を店の前に置きました。

しばらくすると、めずらしい看板の前に人々が足をとめ、
うなぎが飛ぶように売れたそうです。
暑さが厳しいこの時期、夏バテ予防にうなぎを食べるという風習は
源内によって仕掛けられたものだったのですね。

 

ウナギ以外でもいいの?『う』がつく食べ物は?

土用の丑の日には、「う」のつく食べ物を食べると良いと言われています。
それは、元々昔から「う」のつく食べ物を食べると病気にならないという言い伝えがあったことと、丑の日の最初の文字が「う」であることから、夏の暑いこの時期に「う」のつく食べ物を食べて精をつけるという風習が根付いたようです。

平賀源内によって定着した、土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣ですが、昔の庶民にとってのうなぎはかなりの高級食。そのため、人々は「う」のつく、安くて夏バテ防止になる食べ物を好んで食べたそうです。

それでは、うなぎの他に土用の丑の日に食べたい、
「う」のつく食べ物をいくつかご紹介しましょう。

【うどん】

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夏バテで食欲がない時でも消化がよく、食べやすい1品。

 

【梅干】

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梅干に含まれる酸が、唾液の分泌を促進するため、食欲不振が解消されます。また、クエン酸が新陳代謝を活発にするので夏バテ防止にはうってつけです。定番はやっぱり梅干おにぎりでしょうか。

 

【瓜(うり)】

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西瓜(すいか)、胡瓜(きゅうり)、冬瓜(とうがん)、南瓜(かぼちゃ)、苦瓜(にがうり)などは夏が旬の瓜類。栄養価が高く、体内の余分な熱を冷ます効果があります。また、利尿作用があるので、むくみ防止にも一役買ってくれます。

 

土用の期間中は土を触ってはいけない?

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土用の期間中に土いじりをすることは、昔から良くない事だとされています。
実は、この時期、「土公神(どうこうじん)」と呼ばれる神様が土の中に潜っています。土を掘り起こすとこの神様が怒ってしまい、方位や土地の障りをひきやすくなったり、家長や子供に災いが襲いかかると言われています。

そういわれるとちょっと恐いですね。

土いじりの他に、引越し、造園、土木工事、エクステリアのリフォームなども神様を怒らせてしまう行為に該当しますのでご注意を。この時期には、工事をしないのが通例になっています。

そんなの知らなかった!土を触ってしまった!という方、そこまで心配しなくても大丈夫です。たしかに禁忌とされている土いじりですが、この風習は田んぼや畑の恵みなどによって生かされている事への感謝とお礼の気持ちを込めて行うものです。

本来この様な意味があることを理解し、日ごろ忘れがちな土への感謝の気持ちを持つことが最も大切なのです。

 

いかかでしたでしょうか?
土用の丑の日は、昔からの風習や夏を乗り切るための知恵が、現在まで伝承されたものだったのですね。今年の夏にうなぎを食べる時に、ぜひぜひ思い出してみてください!

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