子供がかかると思われている溶連菌。
実は、大人もかかるって知ってましたか?
家族内に感染者がでたら、子供だけでなく大人も要注意ですよ!
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溶連菌感染症ってなに?
溶連菌感染症は「A群β溶血性連鎖球菌」が原因で起こる感染症になります。
(引用元:http://1.bp.blogspot.com)
主な症状は高熱、喉の痛み、舌の湿疹(いちご舌)、痒みのある湿疹などがあります。
(引用元:http://www.nsknet.or.jp/)
溶連菌の属する連鎖球菌は、何十種類とありますが、日本では一般的にこのA群β型溶血性連鎖球菌に感染することを、溶連菌感染症と言われています。
5歳から15歳までの子供が感染しやすく、1歳未満に感染するのは、ほとんどありません。
溶連菌の一次感染は、一般的な風邪の症状によく似ていますが、しっかり完治しないと二次感染することがあり、腎炎やリウマチ症などの重い合併症をおこすことがあります。
溶連菌感染症の大人の症状とは
子供にしか罹らないと思われている溶連菌ですが、実は大人も罹ります。
風邪と同程度の感染力で、免疫力が低下しているとかかりやすくなります。
なので、高齢者や妊婦、仕事が多忙で疲れているときなどはかかりやすいといえます。
大人がかかると、発熱やのどの痛みなどの症状が多く、風邪の症状と変わらずに判断が難しい場合があります。
また、無症状で菌を保有している場合もあります。
症状がない場合は、感染しているとは気づかないものですが、大体1ヵ月くらいで菌は消滅していくといわれています。
ただ、中には数か月に渡り保菌している場合もあり、抵抗力がなくなった時に症状が出ることもあります。
風邪との判別は湿疹やイチゴ舌のような症状で区別することになりますが、それらの症状が出ない場合もあります。
(引用元:http://homepage2.nifty.com/)
家族内に感染者がいる場合は、少しでも違和感があったら受診し、検査を受けることが望ましいです。
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溶連菌感染症の主な感染経路は?
溶連菌感染症は飛沫感染と経口感染で移ります。
保菌者のくしゃみや咳から感染する飛沫感染。
(引用元:http://www6.beppu-u.ac.jp/)
菌が手についたり、タオルを共有することにより、口から菌が侵入する経口感染があります。
(引用元:http://grovegarden.net/)
タオルやコップを共有しないこと、うがい手洗いを徹底する事、マスクを着用して過ごすことなどに気をつけて、感染しないようにしましょう。
また感染率は兄弟間で50%、親子間で20%という統計もあります。
菌の潜伏期間は2日から5日です。
また流行する時期は12月から3月と冬場が多くなります。
十分に注意して過ごすようにしましょう。
溶連菌感染症にかかったら、大人の治療法は?
ペニシリン系の抗生物質が効果的です。
抗生物質を服用した後24時間で解熱し、感染力も低下します。
ところが最近は、薬剤耐性菌が増加していることもあり、効かない可能性もあります。
なので、2日薬を服用しても熱が下がらない場合は再度受診した方が良いでしょう。
また、熱が下がったからといって、自己判断で抗生物質の服用をやめてしまうのはとても危険です。
(引用元:http://touyaku.com/)
解熱した後でも、溶連菌が完全に死滅していなければ二次感染の可能性がありますので、処方された抗生物質は必ず最後まで飲み切りましょう。
体調が完全に回復したあとで、尿検査をします。
この検査で異常が認められなければ、溶連菌が完治した、ということになります。
この尿検査は、合併症の急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)を発症していないかどうかを確認するためのものになります。
まとめ
大人がかかっても、無症状だったり、風邪の症状と変わりないような溶連菌ですが、何よりも怖いのは、合併症が重症である、ということと、二次症状がおこりうる、という点です。
リウマチ熱や腎炎、咽頭炎、扁桃炎、猩紅熱など、重症化すると大変な合併症ばかりなので、体に異変を感じたら、受診しましょう。
また必ず家族に溶連菌患者がいたら、その旨を伝えるようにしてください。
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