(最終更新日:2016年12月15日)
おたふく風邪とともに子どものときにかかりやすい感染症の代表格とも言える水疱瘡。
いったいどんな病気なのでしょうか。
今回は水疱瘡についてまとめてみました。
小さなお子様が家にいらっしゃる方は必見ですよ。
☆水疱瘡とは? |
水疱瘡という病気は、【水痘・帯状疱疹ウイルス】による感染症です。
この水痘・帯状疱疹ウイルスはヘルペスウイルスの仲間になり、かなり感染力の高いウイルスになります。
感染、潜伏したのち、発熱とともに小さな赤い発疹(ほっしん)のようなブツブツとした水ぶくれが頭皮なども含め、
全身に現れます。
皮膚の発疹は、少し赤みを帯びていて様々な形で現れます。
ブツブツしたものもあれば、水ぶくれのようなもの、水ぶくれが破れて少し膿んでいるような発疹(のうほう)などが主な発疹症状です。
水疱瘡もおたふく風邪などと同じように、
一度かかると体内に免疫ができるため、通常であれば二度以上かかるということはありません。
しかし、稀にではありますが、治った後もウイルスが体内に潜伏していて、
何らかのきっかけで帯状疱疹として再発することもあります。
☆水疱瘡はどこから感染するの? |
水疱瘡の感染経路は主に三つあげられます。
今回はその三つの感染経路を紹介致します。
【空気感染】 水疱瘡のウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)は目に見えない小さいウイルスになります。
このウイルスは空気中に含まれることがあり、その空気を吸うことによってウイルス感染するということがありえます。
【接触感染】 ウイルスなどが付着している共有の物質に触れたことにより、
手や服などにウイルスが残り、そのウイルスが何らかの形で体内に入ってしまい感染するということもあります。
共有のものに触れた場合、食事前などに手を洗う習慣をつけることをオススメします。
【飛沫感染】 水疱瘡にかかっている人の咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことによって感染します。
お子さんで水疱瘡にかかっているお友達がいれば、また治ってから遊ぼうねなどと言って、
遠ざけてあげることも大人の役目かと思います。
☆
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水疱瘡の感染してから発疹などの症状が出る発症までの期間(潜伏期間)は2~3週間と、
おたふく風邪などと同じく長めです。
なので、発症したときの約2~3週間前には感染していた計算になります。
また、最も感染力が強いのは発疹が出始める約1日前ぐらいから、
治りかけの水ぶくれなどがかさぶたへかわりつつある時期だと言われています。
具体的に言うと1週間から10日くらいです。
あくまで最も感染力が強い時期がこの時期だというだけであって、
潜伏期間中に全くうつらないかというそうではありません。
潜伏期間中は特に何不自由なく生活できるので、行動を自重することはありません。
つまり自分が発症する前に他人にウイルスを潜伏させてしまっているということもありえるということです。
その結果集団感染などにつながるケースもあります。
☆子どもの水疱瘡の症状って? |
水疱瘡が10歳までの間にほとんどの子どもがかかる病気です。
基本的には子どもも大人も水疱瘡の症状は同じです。
発熱し、赤いポツポツや発疹が出てるといった症状です。
赤いポツポツなどはお尻など比較的柔らかいところから症状が現れます。
赤っぽい発疹は一日半くらいで白っぽいものや水ぶくれのようなものに変化していきます。
ただし発疹はかゆみを伴うため、あかちゃんや子どもは泣いたり、
機嫌が悪くなったりしますので、お母さん、お父さんはこの時期は少し手を焼くかもしれません。
☆まとめ♪ |
水疱瘡は多くの人が子どものころにかかる病気です。
お子さんがいらっしゃるお父さん、お母さんは基本的な症状くらいは知識として、
インプットしておくと良いかと思います。
熱や発疹が出たりして、様子が変だなと思ったらすぐに病院に連れて行って適切な処置を受けてくださいね。