頭痛の痛みは本当に耐えがたいもので、大人でもその辛さを表現することはむずかしいです。
子供ならなおさら、どんな風に痛いのかうまく伝えられずに痛みに苦しむ子供も多いかもしれません。
頭痛は脳内の血管が収縮・拡張をして起こるので、何か怖い病気だったら…と考えるととても心配になります。
今回は、子供の頭痛から疑われる原因・対処法まで『熱の有無』別にみていきましょう。
熱があるときに疑われる病気は？
熱と頭痛が同時にやってくる時に疑われる『病気』には次のようなものがあります。
- 風邪
- インフルエンザ
- プール熱
- 扁桃炎
- 中耳炎
- おたふくかぜ
- 熱中症
など、細菌によって起こる感染症が多くみられます。
特にインフルエンザは、『インフルエンザ脳症』がありますので注意が必要です。
激しい頭痛と嘔吐を繰り返す場合には、脳症を疑う必要があります。
他の症状で、けいれん・意識障害・異常な言動が現れたら すぐにかかりつけの病院へ連絡し対応したほうが安心でしょう。
熱がないときの原因は？
『熱がなく、ただ頭が痛いことを訴える』意外に大人も多いこの症状には、いろんな要因があります。
1. 片頭痛
子供の片頭痛の特徴は、
・頭痛のする時間は短い（2時間～）
・痛む場所は頭部前方両側側
・腹部症状も同時にみられる
痛む時間も一時なので、ウソをついているのでは？と信じてもらえず頭痛に悩む子もいます。
こういった症状がないかを確認して、診断書をもって学校へ提出すれば、子供も保健室での休息がしやすくなるでしょう。
私達親でも、なかなか判断のしづらい頭痛を訴える時には、病院で診断を受け改善に向かうようにしてあげたいですね。
片頭痛には他にも、いろいろな症状を訴えます。
まぶしい光を嫌がる・音に敏感であるなどの行動から「もしかして片頭痛？」と可能性を疑ってみて下さい。
2. 緊張型頭痛
身体的ストレスと、精神的ストレスがいくつも重なって起こるとされる『緊張型頭痛』は、現代の子供には多くみられます。
身体的ストレスは、同じ姿勢で続けられるパソコン操作・ゲーム・自分に合わない枕での睡眠などで、首や肩まわりの筋肉が収縮して起こります。
精神的ストレスは、家族の問題・学校での問題・身体的不安などが影響します。
お風呂でのリラックスや、毎日のストレッチと合わせて、心のストレス解消も必要です。
お薬だけでは解決できない問題が一番むずかしいですが、ゆっくり話し合える時間を持って、悩みを共有し解決していきましょう。
3. 視力低下
視力低下と共に起こる頭痛には、『目の疲れ』が初期原因となってきます。
・長時間のパソコンやゲームの使用
・暗い部屋でのゲームや、読書
・乾燥した部屋での目の酷使
これらが、視力低下の原因となり、それに伴うめまいや頭痛などといった症状がみられるようになります。
ゲームの使用時間の徹底は、視力低下だけでなく頭痛などの健康にも大きく関わりをもっています。
決められた時間の中で、健康的に利用できればいいですね。
4. 遺伝
片頭痛だと50～70％は遺伝すると言われています。
生活リズムや食事、習慣・考え方なども原因と思われますが、はっきりとした原因はわかっていません。
遺伝だとしたら、まず親である私たちが頭痛をなくす術をいち早く探して改善し、子供たちに伝えられるようにしてあげたいものです。
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子供の頭痛と大人の頭痛は違う？
子供の頭痛の原因は主に、心的ストレスが原因と言われています。
私たちが子供の頃の自由奔放な時代ではなく、今は子供にとっては制限が多い時代です。
当たり前になっているとしても、やはりストレスを感じる事は多いはずです。
上手にそのストレスを解消させることも、親の課題と言えるかもしれません。
子供が頭痛を訴えたときの対処法は？
季節の変わり目に起こる頭痛は、寒暖の差から『血管の収縮』が起きる事などで発生することが多くあります。
子供が頭痛を訴えたら、
・どこが、どんな風に痛いのか
・熱があるのか、ないのか
・他に症状はあるのか（鼻水や咳、めまいなど）
確認してあげましょう。
以下の症状が出ていたら、科を選んで受診することをおすすめします。
・鼻水（副鼻腔炎）・・・耳鼻科
・目を細めている・・・眼科
・ゲームや勉強のしすぎ・・・筋肉をあたためてマッサージ
・季節の変わり目・・・冷やしてみる
・原因がわからない・・・心的ストレス（心療内科）・脳神経外科など
私たちが知り得ない病気が原因かもしれませんので、様子が絶対的におかしいときには早めの受診をお願いします。
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頭痛は、「原因はわからないけど、休んだら治っていた」なんて事もありますね。
子供にも辛い頭痛がある時には、やっぱり早くその痛みを取り除いてあげたいものです。
頭痛は私たちが身近に感じる痛みの一つですから、いち早く痛みを取り除けるように、いろいろな可能性を考えてあげましょう。