汗をかく季節になってきました。
人前でだらだらと汗をかく、ちょっと恥ずかしいし、人に不快感を与えているかも、と思うと心配にもなってきます。
ここでは汗をかく原因について見ていきましょう。
Contents
汗かきと多汗症は違う?
人間は気温が高くなったり、運動したりすると汗をかきます。
これは体温調節をするためなのですが、どのようなメカニズムんで汗が出てくるのかを見てみましょう。
人間の体は45度以上の体温になると脳細胞がダメージを受けてしまいます。
そのため、体温を36度から37度に調整するために発汗することで体温調節を行っています。
体温が上がると、大脳視床下部にある体温調節中枢から自律神経を通って電波がいき、体温を下げるために汗腺から汗を出す仕組みになっています。
汗は3種類の発汗があります。
温熱性発汗、精神的発汗、味覚性発汗です。
温熱性発汗は運動や外気温の上昇、精神的発汗は緊張したりすると出る、冷や汗や脂汗のことを指します。
(引用元:http://heatstroke.city.fukuoka.lg.jp/)
味覚性発汗は、辛いものなどを食べたときに出る汗です。
(引用元:http://blog-imgs-44-origin.fc2.com/)
汗かき、というとどんな時でも汗をだらだらとかいている、というイメージですね。
個人差があるのですが、上記3つの発汗に基づいて汗が多量にでる場合は汗かきです。
これと多汗症は汗をかく状況が違ってきます。
多汗症の人は、3つの条件に当てはまらない状況でも汗がでてしまう症状です。
リラックスしている状況や、寝起きなど、汗をかく状況にないのに汗をかいてしまう、そういう症状を多汗症といいます。
この多汗症になってしまう原因は自律神経の中の交感神経が過敏に反応していることとわかっていますが、ではなぜ交感神経が過敏になってしまうのか、それははっきりしていません。
多汗症は1996年に治療に健康保険が適用されるようになったので、心あたりがある場合はまず皮膚科を受診してみましょう。
下のチェック表で二つ以上当てはまる場合は多汗症の可能性があります。
目安にしてみてください。
① □ 最初に症状が出たのが25歳以下ですか?
② □ 発汗は左右対称にありますか?
③ □ 睡眠中は汗が止まりますか?
④ □ 1週間に1回以上は多汗の症状がありますか?
⑤ □ 家族にも多汗症の人がいますか?
⑥ □ 発汗によって日常生活に支障を感じていますか?
(参考HP:http://takanshou-chiryou)
汗かきの原因チェックその1 最近ストレスや緊張を感じる?
気温や運動に関係なく出る汗があります。
それは精神的発汗です。
発汗を作用させるために体温調節中枢からでる信号は自律神経のうち交感神経に作用します。
(引用元:http://www.rakura.net/)
極度のストレスや緊張をしたときは、やはり交感神経が活発化するので、汗をかきやすくなります。
汗かきの原因チェックその2 最近太ってきた?
太っている人がたくさん汗をかいている、というのは想像しやすいイメージだと思います。
やはり、イメージ通り、太っているとあせをかきやすくなってしまいます。
それは、体についている皮下脂肪が原因です。
皮下脂肪が体につけばつくほど、皮下脂肪が断熱材の役目を果たしてしまい、体内の熱が内に籠り易くなってしまいます。
体内は37度前後に保ちたい、という脳の指令により、溜まった熱を放出するために大量の汗をかくようになる。
これが太った人が汗をたくさんかく理由です。
また、見た目、太っていない人でも汗を大量にかく場合があります。
それは内臓脂肪が原因です。
やはり内臓脂肪も皮下脂肪と一緒で、体内に熱を籠らせる働きをしてしまいます。
ですので、痩せていても汗を大量にかいてしまうのですね。
汗かきの原因チェックその3 冷え性が慢性化している?
実は冷え性の人も汗をかきやすい傾向にあります。
それはなぜでしょうか。
まず第一に、冷え性の人は血行が悪くなっています。
血行が悪くなる、ということは下半身に血液がたまり易くなっている、つまりむくんでいる状態なんですね。
むくみ、というのは細胞膜に水分が溜まって排出されていない事が原因でおこります。
むくんでいる、ということは体内に余分な水分が溜まっている状態なのです。
この余分な水分は、内臓を冷やしてしまうので、体はなんとか排出しようとしています。
(引用元:http://from4050.jp/)
なので、些細な動きに関連して汗として排出する。
これが冷え性の人が汗をかきやすくなる原因です。
汗かきの原因チェックその4 OOOが多い食生活をしている?
汗をかくメカニズムに味覚性発汗というのがあります。
辛いもの、酸っぱいものなどを食べたときにでる汗です。
これら以外にも、食べるものによって発汗作用があるものがあります。
それは肉類です。
食べ物を消化吸収するときに、エネルギーが発生します。
そのエネルギー量が炭水化物よりもタンパク質の方が多く、さらに脂肪のほうが高いのです。
なので、脂っこい肉類などを好んで食べている人は消化吸収の段階で体内に熱が生まれ、それを放出するために汗を多量にかくことになります。
またカフェインやニコチンなども汗をかく原因になります。
それは、交感神経が刺激されるからです。
汗をかきたくないな、と思っている人は、刺激や脂肪のすくない食事を選ぶと汗の量が抑えられます。
汗を抑えたいと思う場合に摂取したい食べ物は、副交感神経を刺激する食べ物になります。
大豆やアボガドなど、植物由来のたんぱく質や脂肪は、汗をかきにくくなりますよ。
汗かきの原因チェックその5 じつは大変な病気の可能性
体質や生活習慣から汗の多くなる原因をみてきました。
ですが、病気が原因で汗を多量にかく場合もあります。
汗をかきやすくなる病気を上げてみましょう。
更年期障害、甲状腺機能亢進症(パセドー病)、自律神経失調症、褐色細胞腫糖尿病、末端肥大症、急性リウマチ症、生殖器障害、糖尿病、結核などがあげられます。
特に糖尿病の人は汗の臭いが甘酸っぱくなります。
これは糖尿病になると、エネルギー源として糖ではなく脂肪が燃焼され、その時にケトン体が汗と共に分泌されるためです。
またアンモニア臭のある汗が出る場合は、肝硬変、腎敷衍、痛風などの可能性がありますので、一度受診をするといいと思われます。
また、体温調節中枢は自律神経につながっているため。ホルモンバランスが乱れると汗をかきやすくなる、という傾向があります。
(引用元:http://www.initial-mode.sakura.ne.jp/)
不規則な生活でホルモンバランスが崩れる、女性は生理や更年期でホルモンバランスが崩れると汗をかきやすくなりますので、注意しましょう。
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