(最終更新日:2016年8月27日)
爽快感のある香りと辛みをもつジンジャー(生姜)。
スパイスとしての歴史は古く、インドでは紀元前の時代より栽培され楽しまれていました。
日本では、生のジンジャー(生姜)をすりおろして薬味として使い、
1年を通して活躍してくれるスパイスの1つですよね。
特徴・効能は?
ジンジャー(生姜)を食べて、体がポカポカしてくるのを感じたことはありませんか?
その秘密は、ジンジャーに含まれている主な成分、ジンゲロール、ショウガオール・ジンゲロンの3つです。
これらの成分には、全身の血流の流れを改善し、体を芯から温め、
血流が阻害されることにより起きていた肩こりや頭痛、手足の冷えなどを緩和するはたらきがあります。
その他にも、体内の循環機能を活性化させるので、発汗が促され体内の免疫力を高めることが出来るので、
免疫力が低下している時にかかりやすい風邪を予防するのに最適のスパイスと言えます。
加熱することでより優れた成分となるシンゲロールは、胃腸の機能を高める効果があります。
また、わさびと同様の殺菌効果もあると言われており、胃腸を整える作用により便秘にも効果を発揮してくれる成分です。
近年増えている冷えや便秘で悩まれている女性には、もってこいのスパイスと言えます。
他のスパイスとの相性は?
日本では主に薬味、魚を調理する時の匂い消しとして使われていますが、
日本だけでなく、世界中で多くの料理に利用されています。
ヨーロッパではそのさわやかな甘みを、お菓子に使うことが多いそうです。もちろん料理にも幅広く使われています。
他のスパイスとの相性も良く、ジンジャーにシナモン、クローブ、ホワイトペッパーをブレンドした「カトルエピス」というスパイスは、
古典的なフランス料理に良く用いられており、クッキーやパンの風味付けに使用します。
煮込み料理やテリーヌ、ポークパテ、白身魚のムニエルを作る際には、肉や魚の臭みを取るために使用されています。
どんなカレーに合う?
バターチキンカレーが特にオススメです。
カレーの本場インドでは、カレー料理にジンジャーは欠かせないスパイスです。
ジンジャーが鶏肉独特の臭みを消し、酵素の力によってお肉を柔らかくしてくれます。
ジンジャーには体を温め新陳代謝を促進し、発刊作用も促されますから、
過酷な暑さのインドで暮らす人達にとって、カレーは理にかなった健康食なのですね。
ただし、使いすぎはカレー全体の味を変えてしまいますので、全体のバランスを考えながら取り入れましょう。
おすすめの具材は?NG具材は?
ジンジャーを使った食べ物といえばジンジャーエールを想像される方も多いのではないでしょうか?
ジンジャーエール以外にも相性の良い調理法がたくさんあります。
例えば、疲労回復・食欲減退に効果があるビタミンB1を多く含む豚肉と、ジンジャーをたっぷり使ったポークジンジャーはいかがですか?
美味しいだけでなく、弱った胃や腸の血流を良くしてくれるので、積極的にメニューに取り入れてみて下さい。
また、ジンジャーは乾燥させることで、その効果がより高くなるといわれています。
お家で簡単にパウダーにすることが出来ますので、お料理にそのままかけたり、
レモン・ハチミツと一緒に温かい紅茶に入れて、ホットジンジャーとして飲むのもおすすめです。
ジンジャーには辛み成分が多く含まれているので、ワサビや唐辛子など同じく辛みの強いものと一緒に摂ると、
胃に強い刺激が起きてしまうので、一緒に摂ることは避けましょう。
ジンジャーはなんでも屋!
いかがでしたか?
薬味だけでなく、世界中で様々な使い方がされているジンジャー。
現代女性の多くの人が悩んでいる、手足の冷えや免疫力アップによる風邪予防。
ジンジャーは、最近注目されている漢方薬にも沢山使われており、その優れた病理効果は遥か昔より証明されています。
手軽に入手でき、料理を美味しくしてくれるだけでなく体にもいいことが盛りだくさん!
まさにジンジャーはスパイスの中のなんでも屋と言えますよね!