(最終更新日:2016年6月5日)
感染ルートと潜伏期間は?
子供の頃によく聞いたおたふく風邪が、実は大人になってからも、かかるって知ってますか?
顔がお多福さんのように腫れるからこの名前なんだけど、
実際はお多福なんて名前には連想出来ない、つら過ぎる腫れ具合になるそうです。
この腫れ、ムンプスウイルスが原因で発症して、正式名称は流行性耳下腺炎といいます。
潜伏期間は10日から20日と長く、この潜伏期間中が感染力がとても強いという困ったウイルスなんですね。
(引用元:http://img.allabout.co.jp)
飛沫感染と接触感染が主な感染経路です 発症すると、
高熱、耳下腺の腫れ、首の痛み、頭痛、腹痛などの症状が出ます。
成人男性がかかると大変!
息子のママ友と小学校高学年になってから、またおたふく風邪情報が飛び交うようになりました。
なんでも、思春期以降男子がかかると大変だ、ということですが。
何が大変なのかというと、おたふく風邪そのものもさることながら、それにまつわる合併症が問題のようです。
おたふくに感染した方の10%~20%の確率で『耳下腺炎性睾丸炎(精巣炎・精巣上体炎)』にかかる可能性があります。
この『耳下腺炎性睾丸炎』、高熱と陰嚢部の腫れで不妊の原因になるときもあるそうです。
確かに成人男性がかかると高熱だけでも大変なのに、大問題になりそうですね。
合併症はどんなもの?
男性特有の合併症以外に、おたふく風邪にはまだいくつかの心配な合併症があります 。
一番多く発症するのが無菌性髄膜炎(ウィルス性髄膜炎)です。
約1割の患者さんが発症し、頭痛、発熱、嘔吐などの症状が出ます。
それから難聴、1万5千人に一人の割合で神経性難聴が起こります。
大抵は回復しますが、稀に難聴が残ることもあるそうです。 軽い膵炎も合併することがあるようです。
重症なものは稀ですが、腹部の圧迫感・痛み、吐き気、発熱などの症状が出ます。
どれも重症化すると大変なので、おかしいな、と思ったら再度受診する事をお勧めします 。
成人女性の症状は?
上記の合併症以外にもに成人女性が特に気をつけたい症状があります。
約7%の確率でかかってしまうのが、卵巣炎です。
罹患率は低いのですが、ひどい腹痛を伴う上に、 永続的な後遺症につながる可能性があるので注意しましょう 。
不妊との関連性はよくわかっていないようですね ただ、場合によっては婦人科の検査をすることにもなるそうです。
一番気をつけたいのが、妊娠中におたふくかぜにかかることです。
低体重児出産や流産の危険があるので、十分な注意が必要になります。
(引用元:http://www.bing.com)
まとめ
子供の時にしかかからない、と思っていたおたふく風邪 実は大人になってからかかるほうが重症になることが多く、
痛みも壮絶なんだそうです その上、合併症まで心配しなくちゃならない。
お多福なんて名前に惑わされず、大人になってからはかからないように皆さま気をつけましょうね。