(最終更新日:2016年6月5日)
小学生のころ、じゃがいもの皮、とくに芽には、ソラニンという毒素があると知りました。
だから私は、じゃがいもの皮を厚めにむいていました。
そして高校生になった春先。 「新じゃがは皮も食べられるんだよ」と母が大笑い。
今も忘れません。 じゃがいもにはいろんな種類があります。
皮も食べられるもの、煮崩れしやすいもの、色が異なるもの。
全部は覚えられないけれど、大事なポイントを一緒に確認して、 じゃがいもの魅力を引き立ててあげましょう!
じゃがいものの種類を知ろう!
(http://foodslink.jp)
じゃがいもの種類は、以下の定番三つをおさえておけばOKです。
・男爵いも
明治時代にアメリカからやってきた男爵いも。
環境適応能力も高いので、日本の全国各地で栽培されています。日本のじゃがいもの中でも最も多く作られている品種です。
じゃがバターやフライドポテトとして、ホクホクとした食感を楽しんだり、ゆでてつぶしてポテトサラダやコロッケにそんな使い方がされています。
残念ながら煮崩れしやすいので煮物には向いていません。
焼いたりフライにしたり、ワイルドでみんなから親しまれるけど、ガラスのハートで崩れやすい、そんな印象の男爵いもです。
・メークイン
昭和に入って、イギリスから輸入されたメークイン。
カレーや煮物として西洋の野菜を使うことが多かった明治、
「男爵いもって、煮ると崩れちゃうよね。煮崩れしないで味が染みるイモってないの?」
なんて感じで輸入されたのがメークインです。
これは粘りけが強く、男爵いもに比べてなめらかな舌触りが特徴です。
メークインはソラニンが多く含まれるので、皮を厚くむくことをおすすめします。
しなやかでなめらかな美しさとともに毒をもった気高いイモ、といったところでしょうか。
・新じゃがいも
春先に出荷される掘りたてのものをまとめて新じゃがと呼びます。
水分が多く、みずみずしさがあります。
一番は煮崩れしないもの
(http://www.asahikei.co.jp)
男爵いもは煮崩れしやすく、ポテトサラダやフライドポテト向き、と書きました。
また、男爵いもはカレーの辛さを和らげてしまう効果があります。
つまり、煮崩れしにくく味がしみやすいカレー向きの品種はメークインです。
じゃあ、スーパーマーケットでどうやって見分けるの?
形です。
男爵いもは丸くてゴツゴツした形。
メークインを選ぶのなら、楕円形でしわの少ない形を選びましょう。
入れるタイミングは?
(http://blogs.yahoo.co.jp)
多くの方は、根菜類を水から煮込むと思います。
でも私は、「カレールーを入れるちょっと前」にじゃがいもを入れることをおすすめします。
途中から煮込むと、強い火を加えないため煮崩れしにくくなります。
また、しっかり炒めてから入れれば煮崩れを防ぐことができますし、火の通りが悪くて固すぎることもありません。
煮崩れない切り方は?
(http://minkara.carview.co.jp)
あまり小さく切りすぎると、火が通りやすくなり、早いうちに煮崩れしてしまいます。
また、大きなじゃがいものほうが口当たりもいいので、大きめに切りましょう。
また、じゃがいも全体に平等に火が行き渡るように、 じゃがいものごつごつした角をとる、つまり面取りをすることをおすすめします。
まとめ
(http://www.hoshinoresort.com )
カレーは簡単、誰が作っても同じ味。
そう思っている方も多かったのでは?
実は、同じカレールーで同じように作っても、火加減や野菜の選び方、切り方で味がかなり変わるのです。
ちょっとした手間が、美味しいカレーへの一歩です。
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