“リンゴ病は子供がかかる病気”
そう思っていたら大変!
大人が感染すると辛~~い症状に苦しむことになります(>_<)
今回は『大人のリンゴ病』についてまとめてみたいと思います。
Contents
リンゴ病は大人も感染する?
昨年、子供の通う幼稚園でリンゴ病が流行りました。
リンゴ病は子供の病気だと思っていたら、ママたちもダウン・・・。
私もダウン(ToT)
本当に辛かったです。
幼稚園・保育園・小学校
周りで流行っていたら要注意です!!
風邪に似た症状?
子供のリンゴ病の特徴的なのは頬の赤みと風邪のような全身症状です。
発疹を除けば、軽い風邪の症状といったところです。
投薬を必要としない場合も多く
「発疹が出なければりんご病かどうかも気がつかなかった」という声があるくらい軽く済んでしまうことも。
しかし、大人のリンゴ病は人によって症状の出方が全然違うんです!
・長く続く微熱
・インフルエンザのような関節痛
・とにかくだるい倦怠感
・包丁も握れないくらいの手のひらのむくみ
・腕や太ももの発疹(レース模様)
私の場合は、とにかく全身のだるさと関節痛が辛かった!
始めはリンゴ病とは思わず、「なんだか体調が悪いなぁ~」「筋肉痛かなぁ~」と思っていましたが、一週間たってもスッキリせず、悪くなる一方で病院に行きました。
鎮痛剤なしでは、日常生活もままならない・・・。
中には1ヶ月近く症状が続く人もいるんだそうです。
リンゴ病が赤ちゃんに与える影響は?
大人が罹ると大変なリンゴ病ですが、妊娠中の場合、お腹の赤ちゃんへの影響も気になるところです。
流行年だった2011年を対象とした厚生労働省の全国調査では、回答があった施設の情報によると
母から胎児への感染が確認されたのは69人で、そのうち35人が流産、14人が死産、3人が中絶、無事出産したのは17人。
なんともショッキングな数字ですが、もっと驚くのが、この69人中、約半数の34人の母親は自分自身にはリンゴ病に感染した明らかな症状がなかったというのです。
つまり、妊娠中の母親が気づかないうちにお腹の赤ちゃんが感染しているということになります。
リンゴ病のウイルス「ヒトパルボウイルスB19」は感染者の体内で“赤芽球”を破壊します。
(赤芽球・・・赤血球のもとになる細胞)
妊婦さんの体内で一時的に赤血球ができなくなると胎盤への血液供給が不足し、赤ちゃんの赤血球も減少してしまいます。
また同時に胎盤を通して赤ちゃんもリンゴ病に感染します。
その結果、胎児貧血になり、重症化すると胎児水腫(赤ちゃんのむくみ)になり、死亡することもあります。
妊娠中にリンゴ病感染!は?治療方法は
現在リンゴ病に対する特効薬はなく、妊娠中でも治療は対処療法となります。
発熱や関節痛などを和らげるための薬を飲みながら、安静にして自然治癒を待つことになります。
症状が出ていない場合も、身近にリンゴ病の感染者がいる時には、血液検査で母体の感染を調べることができます。
感染が確認されたら、まずは週に1~2回の超音波検査をしながら経過観察になることが一般的です。
妊娠後期(妊娠33週以降)に赤ちゃんの感染がわかれば、早期に出産して体外で治療を始めるという選択肢もあります。
大人も妊婦もかからないための予防法は?
リンゴ病には今のところ有効なワクチンがありません。
(リンゴ病の抗体の有無は血液検査でわかるそうです)
感染は、咳やくしゃみからの飛沫感染によるので、事前に感染を防ぐためには、普段からマスクや手洗い、うがいを心がけましょう。
子供にとってはそれほど怖くないリンゴ病ですが、大人が罹ると長く辛い症状に、妊娠中の女性にとっては赤ちゃんを失うリスクもある病気です。
普段から免疫力を高める生活を心がけるとともに、感染症の基本の予防対策を徹底することが重要になります。