夏の終わりが近づくと早い時期の梨が店頭に並びはじめますよね。
季節がススムごとにいろんな種類の梨が見られるようになりますが、それぞれどんな特徴をもっているのでしょう。
梨に含まれる栄養なども含め調べてみることにしました。
Contents
梨の美味しい時期とは?
梨は品種で収穫の時期が違うので
早いものから遅いものまでをまんべんなく制覇していくと
7月下旬頃から12月中旬頃まで旬の美味しい梨をいただくことができます。
■新水 7月下旬~8月中旬
■幸水 8月上旬~8月下旬
■豊水 8月下旬~9月中旬
■二十世紀 9月上旬~10月上旬
■あたご 11月中旬~12月中旬
新水は幸水より通常2週間ほど早い時期から出始める品種です。
二十世紀梨は場所によって少しバラつきがあり、鳥取では早いところでは8月頃から出始めますが、標高の高い穂高のあたりでは9月下旬~10月下旬と少し遅めになります。
梨の種類(品種)別の特徴とは?
梨には『和梨』『中国梨』『洋梨』など150種類もの品種が存在しており、私たちに馴染みのある和梨は20種類ほどになります。
全種類というわけにはいきませんが、いくつか品種ごとの特徴をご紹介したいと思います。
<新水>
平均的な大きさで、編円形の梨です。
固さはに二十世紀に似ており果汁が多いのが特徴です。
酸味も多少ありますが、糖度12~13%と甘味の多い濃厚な味の品種になります。
<幸水>
やや扁平の球状で、下の部分が大きく凹んでいるのが特徴です。
大きさは新水よりやや大きめで平均300g前後。
赤梨の部類に入りますが、赤梨の中では中間的な色合いをしています。
新水や二十世紀よりも柔らかく糖度は12%前後で日本では代表的な品種です。
<豊水>
平均350~450gと梨の中では大玉の部類になります。
果肉は幸水と似ていますがとても柔らかくジューシーでほどよい酸味もあります。
糖度は11~13%で甘味と酸味のバランスもよく最高の品種といえるでしょう。
<二十世紀>
青梨の代表格です。
綺麗な円形で薄緑色をしており平均300gと平均的な梨の大きさです。
皮は比較的薄めで果汁は梨の中では最も多いといわれており、糖度は平均12%前後です。
<あたご>
日本一大きい梨としても有名なあたご梨は大きいものになると2kgにもなります。
大きくなればなるほどみずみずしく価値も高いとされています。
しっとりとした食感と甘味が特徴の梨です。
梨に栄養はあるの?種類(品種)によって栄養に差はある?
梨の88%は水分でビタミン類は正直いってあまり含まれていません。
ですが、カリウムを多く含んでいる為汗をかいた後には塩分と水分の両方を補給できるので最適な果物と言われています。
糖度が変わってくるので品種ごとのカロリーに差はありますが、栄養分についてはそれほど差がないといえるでしょう。
その他の成分や効能としては次のようなものがあげられています。
■夏バテ解消
疲労回復によいとされるアスパラギン酸というアミノ酸が多く含まれています。
■解熱・咳止め効果
甘くて清涼感のある糖アルコールであるソルビトールがその効果を発揮します。
■消化促進効果
プロテアーゼというタンパク質を分解する消化酵素を含んでおり食後に食べると消化促進効果を得ることができます。
梨の栄養成分と秋にうれしい効能とは?
梨のカロリーは?
和梨と洋梨では炭水化物量の差で少しカロリー差があるようです。
では、100gあたりで見てみましょう。
エネルギー |
タンパク質 |
脂質 |
炭水化物 |
食物繊維 |
|
和梨 |
48kcal |
0.3g |
0.1g |
11.3g |
0.9g |
洋梨 |
54kcal |
0.3g |
0.1g |
14.4g |
1.9g |
表内に掲載はしていませんが、その他の栄養素はそれほど大差は無いようにみうけられました。
梨の変わり種の種類(品種)がある?
一般的によく目にする梨の他にたくさんの変わり種品種の梨が日本には存在しています。
新潟生まれ新潟育ちの『新興(しんこう)』、
マツコの知らない世界でも紹介された糖度13%以上愛知県安城市名産の『甘ひびき』、
1999年に品種登録され市場にはほとんど出ない『あきづき』など、聞いたこともない品種の梨もまだまだあります。
その変わり種品種の一つである『新雪(しんせつ)』という梨について少しご紹介したいと思います。
名前からも連想できるように冬の梨。
シャキシャキとした実に梨らしい食感でさっぱりとした味わいで水分が多めなのが特徴です。
収穫時期は1月上旬~5月上旬ですが収穫直後は少し固いということで追熟が必要なので販売時期は2月頃~となるのが一般的です。
1個1kgほどにもなる大ぶりの梨で貯蔵性にも優れています。
まとめ
本当にたくさんの品種があるようですね。
変わり種品種はお値段も張りなかなか手に入りにくいと思いますが、一度は口にしてみたいと思います。
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