秋の七草、知っていますか?起源・覚え方を紹介♪

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「七草」と聞くと何を思い浮かべますか

“お正月のごちそうが続いたあとに食べるお粥”ですか?

それは「春の七草」で、確かに七草ですが、今回はよく知られている、その七草ではなく「秋の七草」の話題です。

では、さっそく見てみましょうヽ(^。^)ノ

 

万葉集に載っている?秋の七草の起源は?

秋の七草の起源は山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだニ首の歌にあります。

万葉集です(^.^)

《秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花》

《萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌の花》

(ハギの花、オバナ(ススキ)、ナデシコの花、オミナエシまたフジバカマ、アサガオの花)

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(引用元www.benricho.org)

知っているものはいくつありますか?

ススキやナデシコはすぐに思い浮かびますが他のものは聞いたことがあっても実際には見たことがないかもしれませんね(*^_^*)

実物が手に入るならこの機会に集めてみるのも楽しいと思いますよ♪

ちなみに…「新・秋の七草」というものもあります。

1935年に当時の著名人7人が1つずつ推薦したものです。

・コスモス:菊池寛

・オシロイ:与謝野晶子

・ヒガンバナ:斎藤茂吉

・シュウカイドウ:辻永

・ハゲイトウ:長谷川時雨

・アカノマンマ:高浜虚子

・キク:牧野富太郎

このようなものもあるんですねー

 

秋の七草の覚え方は?

代表的なものとして「お好きな服は(おすきなふくは)」というものがあります。

・お:女郎花(オミナエシ)

・す:ススキ

・き:桔梗(キキョウ)

・な:撫子(ナデシコ)

・ふ:藤袴(フジバカマ)

・く:葛(クズ)

・は:萩(ハギ)

他にも「大きな袴はく(おおきなハカマはく)」

・お:女郎花(オミナエシ)

・お:尾花(オバナ=ススキ)

・き:桔梗(キキョウ)

・な:撫子(ナデシコ)

・袴:藤袴(フジバカマ)

・は:萩(ハギ)

・く:葛(クズ)

さらには「ハスキーなおふくろ」(“ろ”は字余り)

・は:萩(ハギ)

・す:ススキ

・き:桔梗(キキョウ)

・な:撫子(ナデシコ)

・お:女郎花(オミナエシ)

・ふ:藤袴(フジバカマ)

・く:葛(クズ)

・ろ

 

おもしろいですねー♪

まずはどんな花があるのかじっくり調べることが覚えるポイントです。

この機会に覚えて、みんなに教えてあげましょう\(^o^)/

 

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秋の七草は観賞用?花言葉は?

冒頭で触れたように春の七草は「七草粥」としていただき、無病息災を祈願するものです。それに対して秋の七草はその美しさを観賞するためのものです。

では、それぞれの“花言葉”を見てみましょう♪

・萩:想い、内気、柔軟な精神、柔らかな心、前向きな恋

・尾花(ススキ):努力、活力、生命力、心が通じる、悔いなき青春

・葛:治療、芯の強さ、恋のため息

・撫子:いつも愛して、大胆、貞節、純愛

・女郎花:約束を守る、はかない恋、美人、親切、忍耐、心づくし

・藤袴:ちゅうちょ、遅延、ためらい、あの日を思い出す

・桔梗:変わらぬ愛、気品、優しい温かさ、誠実

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(引用元idea.niwagohan.com)

ここからはそれぞれの花について簡単に説明しまーす(^O^)

・萩:日本の秋の野山を代表する落葉低木で昔は枝や葉を家畜の飼料としていた。

   小枝の付け根に赤紫色の花をたくさんつける。

・尾花:イネ科、かつては茅(かや)と呼ばれ、屋根の材料や家畜のえさとして利用。

    秋になると枝に小穂がたくさんつき、風にゆらゆらと揺れる姿が美しい。

・撫子:花姿が「撫でたくなるほどかわいらしい」ことから「撫子(ナデシコ)」となった。

    利尿作用の薬草として用いられる。

    夏から秋にかけてピンクや白、赤などの花咲かせる。

・女郎花:日本全土に生息。

解毒、解熱、鎮静作用のある薬草として平安時代から用いられてきた。

茎の先端に小さな黄色の花をたくさんつける。

藤袴:キク科の多年草で茎の先端に白い小さな花をたくさんつける。

   乾燥すると茎や葉から塩づけした桜の葉のような香りがする。

桔梗:青紫や白、ピンクなどの星形の花を咲かせる。

   根はサポニンを多く含むので鎮咳作用の薬草として用いられていた。

 

春、秋だけではない、夏の七草?

何と「夏の七草」もあります。しかも2種類あるんです(・o・)

まずは一般的な方の「夏の七草」です。

・藜(アカザ)

・猪子槌(イノコヅチ)

・莧(ヒユ)

・滑莧(ヒユ)

・白詰草(シロツメクサ)

・姫女菀(ヒメジョオン)

・露草(ツユクサ)

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(引用元www.flower-photo.info)

(写真:ヒメジョオン)

これが“七草”として選ばれた起源には悲しい現実がありました。

どういうことかと言うと…この夏の七草が発表されたのは1945年6月20日、つまり戦争が終わりに近づいた頃で、食べるものがほとんどなく、みな空腹に苦しんでいた時。

「空襲後の荒れ野原でもたくましく生えていて、食べられるもの」それが「夏の七草」なのです。

確かにシロツメクサやヒメジョオンはどこにでもある植物です。

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(引用元mery.jp)

でもシロツメクサは花かんむりを作るもの、というイメージで食用とは結びつきません。

それほどまでに極度の食糧難だった、ということがこの「夏の七草」から感じます。

 

もう1つの「夏の七草」は短歌が起源となっています。

《涼しさは よし い おもだか ひつじぐさ かわほね さぎそうの花》

・葦(ヨシ)藺(イ)沢瀉(オモダカ)未草(ヒツジグサ)蓮(ハチス)河骨(コウホネ)鷺草(サギソウ)

 

昔の七草もある?

さて、まだ「七草」があるんです!

キャプチャ

(引用元http://www.language-of-flowers.com)

(左から)イネ、カズノコグサ、アズキ、ゴマ

1キャプチャ

(引用元http://www.language-of-flowers.com)

(左から順に)ヒエ、キビ、アワ

この「昔の七草」は農民が食べていた主食をもとに、できたようですが詳しいことは分かっていません。

でも、「ヒエ、キビ、アワ」などは雑穀米として皆さんもなじみがありませんか?

何気なく食べていたものが「昔の七草」なんてこれもまた“なるほどー”ですね♪

 

まとめ

「七草」と言えば「七草粥」と思っていた方、いかかでしたか?

「秋の七草」だけでも驚きなのに「夏の七草」そして「昔の七草」までありました。

「夏の七草」のように悲しい現実が起源となっているものもありますが、多くは日本の美しく多種多様な四季の彩りを感じさせるものでした(*^_^*)

改めて日本の四季っていいなぁと思いますね♪

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(引用元conexions.org)

と、同時に実は考えさせられる厳しい現実もあります。

「秋の七草」の中の桔梗や藤袴は絶滅危惧種に指定されています。

歌に詠むということは、きっと昔は野原一面に咲き誇っていたのでしょう。

それが今では絶滅の危機にあるなんて…(*_*;

でもススキは今でも広く見ることができますね。

ナデシコも色の種類が豊富で私たちの目も心も楽しませてくれます。

「秋」と言えば“食欲の秋”と言いたいところですが、少し時間をとって「秋の七草」を探しに、ちょっと出かけてみませんか?(^-^)

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