夏といえば?
『セミ』
と声があがるほど夏を連想させる昆虫ですよね。
梅雨が過ぎたあたりからセミの大合唱が聞こえる地域がほとんどだと思いますが、
いろんな鳴き声が混ざっていることにみなさんは気づいていらっしゃいますか?
日本にも何種類ものセミが生息しておりそれぞれ鳴き声に特徴があります。
今回はそんなセミの種類や鳴き声の違いなどについて詳しく解説していきたいと思います。
Contents
セミが鳴くのは何故?
ミ~ンミ~ン♪
と朝明るくなってから、夜暗くなっても鳴いているいるセミですが、なぜあんなにひっきりなしに鳴き続けているのでしょうか。
(と書いている今もセミの大合唱が聞こえています…)
セミが鳴くのはズバリ『求愛行動』です。
そして鳴いているのはオスのセミだけ。
セミの種類によって大声で鳴いて
自分の居場所を知らせて動かないセミと、
動きながらメスを探すセミがいます。
いずれにしても大きな声で鳴くことによりメスへのアピールとなるので他のセミよりもアピールをしようとあんなに大きな声で鳴き続けているのです。
セミの種類と鳴き声♪
セミの鳴き声には種類があるとお話ししましたが、
ではどのセミがどのように鳴いているのかをご紹介していきたいと思います。
■アブラゼミ
アブラゼミの鳴き声
■ミンミンゼミ
ミンミンゼミ
■クマゼミ
クマゼミの鳴き声
■ニイニイゼミ
ニイニイゼミって木とあまり区別がつかない柄なんですね。
ご紹介している動画も動いていないとパッと見、木と区別がつきません。
ニイニイゼミ
■エゾゼミ
エゾゼミはハッキリとした柄をしており、羽はツートンカラー?
北海道や東北では平地でも見られますが、関東より西では標高の高いところにしかいないようです。
エゾゼミの鳴き声
そして同じエゾゼミでも鳴き声が違うので聞き比べると面白いです。
やかましいエゾゼミ 1
■ヒグラシ
なんとなく上品な感じのセミですね。
薄暗い環境を好むセミですが、日本全国に生息しており比較的早い時期から鳴き始めるセミです。
ヒグラシの声.wmv
この声は耳にうるさいセミの大合唱とは違い、なんとなく癒し系ではないですか?
■ツクツクボウシ
ツクツクボウシの鳴き声
夏の終わりに鳴き始めるツクツクボウシ、この声が聞こえるようになると毎年なんとなく寂しい気分になります。
セミの寿命は種類によって違うの?一番長生きするセミは?
昔からセミの寿命は一週間と言われてきたと思いますが実際のところどのセミも一週間で力尽きてしまうのでしょうか?
結論から言うとこの説は間違いで、実際のところ屋外で自然に生息しているセミは1カ月ほど生きていたりするんです。
『セミは一週間しか生きられない』というのは成虫のセミは飼育が困難で一週間ほどしか飼っていられないということから広がった説のようです。
セミは幼虫の間は地下で生活しており、その期間は3年~17年とかなりの長期間です。
セミが短命だと言われていますが、幼虫の期間を考慮すると比較的長生きの昆虫と言えるのではないでしょうか。
そして世界中でもっとも長生きするセミはアメリカに生息する『17年セミ』で、その名のとおり17年生きています。
17年ずつ子孫が発生するわけですが、毎年生まれるセミはいるわけなので定期的に大量発生する年があるようです。
珍しいレアなセミとは?
日本では普通に見られるアブラゼミは、世界的には珍しいセミということをご存知でしたでしょうか?
セミの翅(はね)は透き通っているものが多いのですが、アブラゼミの翅は不透明でこれは世界的にも珍しい部類だそうです。
不透明の翅に見えるニイニイゼミの翅も実は透き通っているんです。
その他レアなセミといえば生息地が限定されているセミではないでしょうか
■オガサワラゼミ
小笠原諸島に生息しており、天然記念物にもなっているセミです。
Meimuna boninensis 世界自然遺産・小笠原諸島 オガサワラゼミ
25秒くらい後にしか鳴き声はでてきませんのですぐに聴きたい人はそのあたりまで送ってみてくださいね。
■イワサキクサゼミ
日本に生息するセミで最も小さいセミです。
日本最少の蝉 イワサキクサゼミ Mogannia minuta
セミの抜け殻の遊び方♪
セミが鳴きだすと抜け殻もあちこちで見られるようになりますよね。
みなさんも子供の頃には一度は抜け殻を拾って遊んだのではないでしょうか。
今では色を付けて加工してオブジェを作ってしまう人もいるようです。
殺風景なただの木に止まらせるとこれもまたオブジェです。
色を付けたりレジンで加工してストラップやアクセサリーにしてしまう人もいるみたいですね。
まとめ
みなさんがお住まいのところではどんな鳴き声が聞こえていますか?
一度じっくりと耳をすませて聞き比べしてみませんか?
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