(最終更新日:2017年1月27日)
「お彼岸にはお墓参りに」
日本では春と秋にはお墓参りに行くことが昔からの習慣になっていますが、
これは仏教の風習かと思っていたら、日本独自のものらしい・・・?
お彼岸はいつ?
お彼岸は年に2回、春と秋にありますが、その期間はどうやって決められるがご存知ですか?
毎年「春分の日」「秋分の日」を中日として前後3日間を合わせた7日間をお彼岸と言います。
例えば今年2016年(平成28年)のお彼岸は
【春のお彼岸】
彼岸入り 春分の日 彼岸明け
3月17日 3月20日 3月23日
【秋のお彼岸】
彼岸入り 秋分の日 彼岸明け
9月19日 9月22日 9月25日
お彼岸とは?意味と由来を知ろう!
“彼岸”という言葉は「仏教用語」の略です。
まず、言葉の意味ですが
【彼岸(ひがん)】悟りの世界⇔【此岸(しがん)】煩悩と迷いの世界
語源はサンスクリット語の「パーラミター」
漢訳では「到彼岸」つまり日本語にすると「彼岸に到達する」ということ。
本来の意味は
“煩悩や迷いに満ちた此岸を離れて修行を積むことでそこから脱して、悟りの境地である彼岸に到達する”
といったところでしょう。
(引用 http://blogs.yahoo.co.jp/)
現代の私たちが使っている「お彼岸」の意味合いとはちょっと違いますね。
では春と秋にご先祖様にお参りするという現代の解釈にはどう繋がっていくのでしょう?
仏教が伝来する以前から、四季の移り変わりにより天候に生活が左右される日本では、
先祖供養と五穀豊穣を合わせて祈る習慣がありました。
平安時代にはそこに浄土思想が加わります。
この、自然への信仰と先祖供養が仏教の伝来により
「彼岸=極楽浄土」と結びついたと考えられています。
お彼岸にお墓参りをする日本独自の文化には
「自然に感謝する心」「ご先祖様を尊ぶ心」が込められているのですね(^^)
お彼岸といえばおはぎ!食べる理由は?
お彼岸の時期にはおはぎを作って仏壇にお供えしたり、
家族みんなで食べたり、近所に配ることもあります。
おはぎに使用される小豆は縄文時代から日本の食に欠かせないものでした。
古来から「赤」には魔除けの意味合いがあり、
祝い事や儀式にはお赤飯や餡にして奉納されてきました。
昔はあんこに使用される砂糖は大変貴重なもの。
その貴重な砂糖を使ったおはぎやぼたもちをお彼岸にお供えすることは
ご先祖様への感謝の気持ちの現れだったのでしょうね。
おはぎとぼたもちの違いは?
見た目も味も一緒、材料も同じ「おはぎ」と「ぼたもち」何が違うのでしょう?
おはぎは「御萩」ぼたもちは「牡丹餅」と書きます。
【萩】
(引用 http://webryblog.biglobe.ne.jp/)
つまり秋のお彼岸の季節には秋の花である萩、
春のお彼岸の季節には春の花である牡丹を模して作るという訳です。
意外と単純!
※地方によっては、こし餡や粒餡、きな粉、ごまなどで作り分けをしていることもあります。
現代でも和菓子屋さんには季節の花を模した可愛らしい生菓子が沢山並びます。
日本人は昔から季節をお菓子のモチーフに使うことが得意だったのでしょうね(*^^*)
知ってるようでちゃんとわかっていなかった「お彼岸」由来を知ると、
当たり前の習慣も少し違って見えるから不思議です。
今年のお墓参りはあらためて感謝の心で行きたいものです(*^^*)
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