(最終更新日:2017年1月18日)
みなさんは確定申告がインターネットで申告出来るのをご存知ですか?
少し煩雑な手続きですがわかりやすく説明していきたいと思います。
そもそも確定申告はネットでできるの?
所得税や法人税の申告書データを電子的な手段で送信する
『e-Tax(国税電子申告・納税システム)』
という仕組みが2004年から導入されています。
「イータックス」と読みます。従来紙で提出していた方法に比べ、
場所や時間の制約が少なく利便性の高い方法として普及してきています。
e-Tax は、まずは提出者本人であることを「電子証明書」などの電磁的情報によって証明し、
これらを提出データに付与して提出します。
電子証明書情報は、たとえば「住民基本台帳カード」や「私企業の発行した電子証明書」などのように、
ICカードやデジタルデータの形式に個人を特定するための情報を埋め込んだ形式で提供されます。
したがって、電子申告を行うためには本人を証明するための電子証明書情報の取得が
最初のハードルになりますね。
次に専用ICカードリーダー等を用いてすべて自前で環境をそろえる必要があります。
なお、e-Taxは事業主本人以外に、税理士による代理送信もできることになっていますので、
電子証明書情報がなくても提出する手段は用意されています。
また、紙で提出した場合に税務署が捺印する「収受印」がありますが、
電子申告の場合でも収受印と同じ証跡が残されるので問題ありません。
ネットで確定申告をするやり方は3種類?
さて、e-Taxを利用した電子申告の方法は、
納税者自身が提出する場合には大きく3つのパターンに分かれます。
1 e-Taxでは、自宅やオフィス、税理士事務所などからインターネットを利用して、申告、申請・届出等ができます。
2.自宅で申告書データを作成し、紙に印刷して郵送する
この方法は、自宅のPCなどでWebブラウザからe-Taxシステムにアクセスします。
画面の手順に従って申告書データを作成し、完成した申告書を印刷・郵送するやり方です。
e-TaxソフトまたはWebブラウザからe-Taxシステムにアクセスして申告書データを作成して、
完成した申告書をデータではなく紙で提出する点がポイントですね。
3.税務署の窓口で申告書データを作成送信する
この方法は、税務署の確定申告作成コーナーに備置されているPCで申告書データを作成し、
その場で申告書を送信するやり方です。
2と同様にe-TaxソフトまたはWebブラウザからe-Taxシステムにアクセスして申告書を作成しますが、
税務署で操作する点が2と異なります。
ネットで確定申告をする時の注意点は?
行政のウェブサイトなどを利用したことがある方には分かるかと思いますが、
民間企業が提供しているサービスのようにスムーズにはいきませんね。
まず電子申告を行うためには本人を証明するための電子証明書情報の取得が最初のハードルになりますね。
次に利用可能なOS等にも制限があり、
e-Taxの利用において途中のエラーなしで完了することはまずありません。
なかなか難しいのでパソコン初心者の方には、
e-Taxによる電子申告はおすすめできません。
また、2016年2月16日(火)~3月15日(火)の期間に行う2015年度分の電子申告においては、
「電子証明書を格納したカード + ICカードリーダライタ」という組み合わせで公的個人認証を行います。
しかし、2017年に行う2016年度分の電子申告からは、
携帯電話による公的個人認証が可能になる予定です。
つまり、2016年の電子申告では上記の機器が必要ですが、
2017年からは「マイナンバー + ICカードリーダライタ」がなくても
電子申告できるようになるということです。
まとめ☆
今回は確定申告のインターネット申請をまとめてみました。
事前準備が大変ですが慣れれば書類提出より断然、楽だといわれます。
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