(最終更新日:2017年1月14日)
今年は例年より早く、花粉の話題が出始めました。
うんざりする気分ですが、花粉が飛び散る前に薬を飲まなきゃ!
と焦って薬局に行ってみたら、一棚すべてが花粉症の薬だったりしますよね。
市販薬だから、副作用なんて大したことはないだろう、と高をくくってはいけません。
薬を手に取る前に、少し考えてみませんか?
Contents
市販薬でも副作用って出るの?
現在、市販されている花粉症の薬はほとんどが抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤です。
抗アレルギー剤は花粉症のアレルギーの原因物質であるヒスタミンの発生を抑える効果があります。
予防効果を期待するもので、長期間服用でき、ほとんど副作用がありません。
もう一つの抗ヒスタミン剤というのは、分泌されたヒスタミンを抑える薬になります。
この抗ヒスタミン剤を飲むと副作用が出てしまうんですね。
よく知られているのが眠気で、それ以外にも口の乾き、倦怠感などを感じる人が多いです。
(引用元:https://www.bing.com)
最近は抗アレルギー薬に、抗ヒスタミン作用をもつ新薬も販売されています。
少し紛らわしいので、気をつけましょう。
抗ヒスタミン薬は便秘・下痢・吐き気になりやすい?
抗ヒスタミン薬の副作用に抗コリン作用というものがあります。
コリンという成分は、自律神経の副交感神経が活発な時に出ている物質ですが、
抗コリン作用とは、コリンの分泌を抑制する働きのことを指します。
コリンの分泌が抑制されると、副交感神経が落ち着くので、反対の作用がある交換神経が活発になります。
胃腸の働きは、副交感神経によって活発に活動をする器官なので、
抗コリン作用の副作用でコリンの分泌が抑制されると便秘や下痢といった胃腸のトラブルが出てしまうことがあります。
薬による胃腸不良の原因は?
花粉が原因で胃痛が起こる、という人も中にはいるようです。
吸い込んだ花粉が胃の粘膜まで届いて、胃痛がおこる、という場合もまれにあります。
また、花粉症の症状である鼻づまりなどで、
睡眠不足になりそこからストレス性胃炎になる、という方も少なくないようです。
また、薬の副作用で胃腸の不良が感じられるのは、
前述したとおり、抗コリン作用が原因になってトラブルにつながります。
(引用元:https://www.bing.com)
薬を飲んで熱が出てしまうのはどうして?
花粉症の症状の一つに発熱というものがあります。
鼻詰まりによる脳の酸素不足や、免疫反応で微熱程度に発熱するケースです。
(引用元:https://www.bing.com)
この発熱は、花粉症の薬を飲むことによって、改善されますが、
薬の副作用でやはり微熱程度の発熱が出る場合もあるんです。
抗ヒスタミン剤を服用すると副交感神経の働きが抑えられます。
副交感神経が活発な時に熱を下げる作用があるので、働きが抑制されている間は微熱が出るということがあります。
この微熱、薬の副作用ですので、薬を服用している間、つまり花粉症の季節は、続いてしまします。
薬の副作用で太るって本当?
これも本当なんです。
抗ヒスタミン剤の作用にグレリン分泌促進というものがあります。
このグレリンというホルモンは、胃から主に分泌されるのですが、
強力な摂食促進作用と筋肉増強、体重増加をもたらします。
また、ストレスを受けるとこのグレリンの分泌が促進されることも分かっていることの一つです。
つまり、花粉症の薬を飲むと食欲増進して太りやすくなり、
花粉症でストレスを感じるとやはり食欲増進して太りやすくなる、ということは残念ながら間違いないです。
市販薬にはない、と思われがちな副作用ですが、様々な作用があるので、
店頭にいらっしゃる薬剤師さんとよく相談し、自分に合った市販薬を探しましょう!
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