(最終更新日:2017年1月17日)
妊娠中に花粉症になると、薬を飲んで大丈夫かどうか不安になりますよね?
花粉症の薬は副作用が強いっていうし、
飲んで赤ちゃんに影響があるのは嫌だけど、この症状も堪らなくつらい。
そんな時どうしたらいいんだろう。
では不安な時は調べてみましょう!
Contents
妊娠に気づかない時に薬を飲んでしまった!大丈夫?
妊娠すると一切の薬が飲めないんじゃないか、
と思ってしまいますが、実はそんなことはないんです。
実は妊娠の週数によって飲める時期と飲めない時期があるんです。
妊娠中の服薬で一番気になるのが胎児への影響で、
胎児に奇形が起こる危険性のことを催奇形性といいます。
この催奇形成の危険度が最も高いのは妊娠28日から50日目までと言われています。
次に危険性が高いのは妊娠51日から84日目、その次は85日から112日目。
比較的安全性が高いのが113日目以降となっています。
さて、妊娠に気づかずに薬を服用してしまうのは、
妊娠0日目から27日目だと思うのですが、この時期はall or noneの法則の期間です。
(引用元:https://www.bing.com/)
このall or noneの法則というのは薬の影響を100%受けるか全く受けないか、
のどちらかという法則で100%受けた場合は流産を意味し、
全く受けない場合は正常な妊娠継続を意味します。
なので、催奇形性の危険度については気にしないで大丈夫といえます。
催奇形性の危険度の高い時に服用したときは、速やかに専門医を受診しましょう。
妊娠中は内服薬より、点眼薬・点鼻薬がオススメ
病院で処方される薬は、ほとんどが抗ヒスタミン剤で、
長い間妊婦が服用してきた、という実績があります。
なので、必要に応じて使うことが可能とされていて、
添付文書に「妊娠中は投与しない事」と記載されていても
「製薬会社の姿勢や希望を示したもので、実際の危険度にはほとんど関係ない」
と産婦人科医の横尾郁子さんは話しています。
ですが、内服をすることで、気になってしまう、
という人は点鼻薬や、点眼薬に切り替えた方がいいと思います。
内服薬よりも全身への移行性が低いため、より安全性が高いからです。
それでも市販のものは様々な種類が出ていて、
適切な使用をするのは難しいので、受診して処方されたものを使う方がいいですよ。
漢方薬小青竜湯(しょうせいりゅうとう)なら大丈夫?
妊娠中の花粉症の処方によく小青竜湯が処方されます。
(引用元:https://www.bing.com/)
鼻水や咳がでる風邪症状に効用があるとされるもので、
動物実験で、抗アレルギー作用や抗炎症作用が確認されています。
強い副作用もないのですが、慎重に使用すべき対象に、
著しく体力の衰えている人、食欲不振・悪心・嘔吐のある人・発汗傾向のある人、乾いた咳や粘りのある痰の出る人、
とあります。
この著しく体力の衰えている、という点で妊婦さんがひっかかる、
という解釈もありますので、
処方してくださったお医者様とよくご相談するのが良いと思います。
症状が酷い場合は「ポララミン」を処方される?
妊婦さんによく処方される薬として「ポララミン」があります。
(引用元:https://www.bing.com/)
ポララミンは第一世代抗ヒスタミン剤で、長い間、治療に使われてきました。
抗ヒスタミン剤の中でも、妊婦や子供への処方実績が世界的に豊富で、
長年の臨床で妊婦が飲んでもリスクが少ない薬ということが実証されている薬です。
やはり実証があるという点では、安心して出される薬の一つになります。
ただし、副作用が全くないわけではなく、眠気や口の乾き、体のだるさ、などがいわれています。
今のところ、深刻な副作用が起こったという報告がほとんどありません。
妊娠中に服用NGな薬剤とは
アレルギー関連で妊婦が飲んではいけない薬というのがいくつかあるので、あげてみます。
セルテクト錠は催奇形性の危険性があります。
リザベンカプセルは骨格異常の危険性、
アレギサール錠は発育遅延の危険性があります。
妊娠中は、きちんと受診をし、自分にあった薬を処方してもらうことを、強くお勧めします。
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