(最終更新日:2016年10月20日)
そもそもどうして初詣に行ったらいけないの?
年内に身内に不幸があった場合は喪中になりますね。
喪中になると「一切の初詣は厳禁」ではと思う人もいますがどうでしょうか。
確かに、喪中の場合初詣を避ける傾向にあるご家庭が多いようですね。
ですが、喪中でも初詣に行っても良い場所があります。
喪中でも初詣は大丈夫な場所があります。その場所とはそれはお寺です。
じつは喪中でもお寺は初詣は大丈夫でなんです。
一方神社は基本的に駄目ですね。
なぜならそれはお寺と神社での死に関する捉え方が影響しているんですね。
多くの神社(神道)は、「死」を穢れ(けがれ)と考えています。穢れとは「汚れ」とは違います。
この場合の穢れとは「気枯れ」とも書き「身内の死により悲しみで気力がなくなってしまっている状態」を指しますね。
この「穢れである」と考えられている期間は「忌中」は神社の本殿に参拝することはもちろん
鳥居をくぐっても行けないと言われています。
そのため初詣が忌中に重なる場合は神社への参拝が出来ないとされているのです。
「穢れ」の期間に鳥居をくぐったり、拝殿への参拝が良くないとされている理由としては
「穢れは伝染する」と考えられていますね。
一方、仏教では死を穢れとは考えません。
お葬式をお寺で行うこともありますし、お葬式とお寺は切っても切れない関係にあり ませんよね。
また、葬儀後の節目の法要(初七日や四十九日)もお坊さんがいなくては始まりません。
お寺への初詣はなんら問題ないんですね。
むしろ、身内の方がなくなったあと初めての初詣にはお寺にいって手を合わせ冥福をお祈りすべき時とも言えるでしょう。
初詣に行けるようになるのはいつ?
先程も触れましたが神社神道にとって、死は「穢れ(けがれ)」として捉えられているため、
聖域である鳥居内に踏み込むことは許されないのですね。
もし、足を踏み入れた場合は神罰が下るとも言われていますね。
ではいつになったら神社へ初詣に行っても大丈夫なんでしょうか?
穢れているとされているのは、忌中の間(最長で50日間)だけなので、
それを過ぎれば初詣に行くことは可能になりますね。
50日の忌明け後なら通常通りお参りしても大丈夫ということでした。
ただ、やはりお正月の期間に行くよりは最低でも小正月か立春あたりに参拝するのがいいですね。
忌中と喪中の違いは?
そもそも喪中、忌中というのは何でしょうか。近親者が亡くなった場合は一定の期間、死を悼み、身を慎みます。
これを「忌服(きふく)」、「服喪(ふくも)」などといいます。
喪は喪服を着ている期間です
忌は自宅に謹慎している期間です
「喪」は、儒教の考え方が根本にありますね。
先祖を大事にして供養をするのが儒教の考え方であり、
実の親が亡くなった時は3年間喪に服するとされていますね。
三国志を読むと君主が死ぬと他国との戦争を数年やめますね。
ですが3年という期間が長すぎるので、江戸時代に亡くなった月を含む13ヶ月が喪中とされ、明治時代には更に短くなりました。
【例】
父母の場合・・・忌日50日、服喪日数13ヶ月
夫の場合 ・・・忌日50日、服喪日数13ヶ月
妻の場合 ・・・忌日20日、服喪日数90日
ですが、仏事についてはこれが一つの目安にされていて、
父母が亡くなった場合は49日までが忌中、一周忌までが喪中とされることが多いです。
まとめ
基本的な考え方としては、
・初詣はお寺は大丈夫です
・お祝いを意味することでなければ大丈夫です
・忌中明けの喪中期間なら大丈夫です
という物事が多いのですが、
住んでいる地域や親戚の考え方もあるでしょうし、しきたりに煩い親戚がいるのであれば、先にその方に家の慣習を聞いたほうが後々のトラブル回避ができると思います。
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