(最終更新日:2016年8月22日)
睦月という言葉を聞いて、1月と知っている人はどのくらいいるでしょうか?
睦月の意味は?と聞かれても答えられない人がほとんどかもしれません。
異名で呼ぶのは日本の文化ですが、1月・2月・3月…と呼ぶより、
春夏秋冬も感じられ、風情があると思いませんか?
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旧暦の呼び方だった?
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睦月というのは、旧暦による月の異名です。
もちろん、1月から12月にも和風月名(わふうげつめい)といって、呼び方と意味があります。
日常で使われることは少ないので混乱しやすいですが、月の異名と旧暦と新暦の違いを知っておくと季節感もイメージしやすいと思います。
睦月=旧暦の1月は、新暦(現代)の2月です。
旧暦は新暦より約1ケ月遅いということになります。
例えば、季節的に考えると、弥生(3月)はまだ寒いですが、新暦の4月なので、春になります。
同じように長月(9月)は、まだ夏のようですが、新暦の10月頃なので、秋ということになりますね。
睦月(1月)如月(2月)弥生(3月)
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【睦月(むつき)】
お正月にみんなで仲睦まじく集まるという意味がある。
睦び月という呼び名が睦月となったということです。
【如月(きさらぎ)】
2月は、一番寒い時期です。 寒いのでたくさん服を着ます。
重ね着の意味もある衣更着(きさらぎ)と呼ぶそうです。
【弥生(やよい)】
3月は、春に近づき、だんだんと暖かくなっていきます。
弥生の意味(いよいよ)という草木の芽が出るという意味も含まれています。
卯月(4月)皐月(5月)水無月(6月)
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【卯月(うづき)】
4月は、卯の花が咲く季節の意味。
田んぼに稲を植える月で、「植月」の略という説もあります。
【皐月(さつき)】
5月は、「耕作」を意味する語源の「さ」から、
皐月と言われるようになったと言われています 現代に置き換えると、6月にあたるので梅雨の時期を含みます。
【水無月(みなづき)】
6月の水無月の「無」は(ない)という意味ではないそうです。
ということは、水の月ということになり、ちょうど雨の多い、梅雨の終わりの時期になりますね。
文月(7月)葉月(8月)長月(9月)
【文月(ふみづき)】
七夕の時に短冊に歌や字を書いていたことが由来といわれています。
7月は稲穂が膨らみ始めるので「含み月」という言葉から文月になったそうです。
【葉月(はづき)】
8月の葉月というと夏のイメージですが、旧暦では9月にあたり、
葉が落ち始めるころを意味する「葉落ち月」が「葉月」になったという説があります。
【長月(ながつき)】
日が沈むのが早くなり始めるのが長月です。
新暦では9月ですが、旧暦では10月頃なので、秋の終わりを感じる季節です。
神無月(10月)霜月(11月)師走(12月)
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【神無月(かんなづき)】
「無」=神様のいない月ということです。
毎年10月に出雲大社に神様が集まり、それぞれの神様がその時にいなくなるという意味らしいです。
【霜月(しもつき)】
霜が降る月を意味しています。
しかし、霜が降る時期は11月よりもう少し後のはずです。
ここでも、旧暦と新暦のずれが季節のずれを生んでいるので注意しておきましょう。
【師走(しわす)】
旧暦の12月を意味する師走ですが、実際には12月下旬から2月上旬ころのことです。
学校の先生が忙しい時期によく使われている言葉もありますね。
このように、睦月から始まり師走で終わる1年です。
昔の異名ということで、今と1ケ月位のずれがあるので、異名を季節感で覚えておくのも良いでしょう。
国語の授業でも習いますし、日本の良い文化を受け継いでいきたいですね。
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