(最終更新日:2016年8月3日)
みなさん、カレーの付け合わせといえば、らっきょですか?福神漬けですか?
もちろんそれ以外の付け合わせもあるけれど、 日本の定番付け合わせといえば、この2つ。
いったいどちらの方が人気なのか、 なぜこの2つが定番となっているのか、 その謎にせまってみましょう。
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カレーの漬物はどっちが好き?
(引用http://blog-imgs-60.fc2.com )
2006年にハウス食品がメールマガジン上で らっきょ派と福神漬け派の二者択一アンケートをとりました。
その結果はなんと、らっきょ派32、福神漬け派68、 福神漬けの勝利となりました。
年代別に見ろと、50代以上の年齢層には両者の差があまりなかったそうです。
つまり、若い世代になるにつれて福神漬けの付け合わせが 定着しているのですね。
らっきょの由来は?
(引用 http://www.kyounoryouri.jp)
らっきょは、にんにくやノビル、ネギ、ニラとともに においの強い野菜として、
昔むかしは「五薰(ごくん)」と呼ばれ 厄除けや疫病を追い払う目的で、家の軒先につるされたりしていました。
日本に伝わったのは、平安時代といわれています。
それにしては、料理としてのバリエーションが狭い気がしませんか。
でも、その効果は絶大です。
なぜカレーにはらっきょが付いてくるのか?
(引用 http://thumbnail.image.shashinkan.rakuten.co.jp)
様々な説がありますが、戦前に帝国ホテルが列車食堂で らっきょをカレーに添えて出したのが始まりといわれています。
西洋の漬物、ピクルスが食べられるようになってきた当時、 らっきょもその1つとして付け合わせになったのかもしれません。
その中でもカレーとの相性がよかったのは、 カレーを食べたあとに口の中をさっぱりさせる効果が強かったためでしょう。
また、脂っこいカレーを食べたあとに胃もたれを防ぎ、 辛みを弱め、食欲を増進させてくれる効果もあったため、
カレーの付け合わせと定着したことが想像されます。
らっきょの栄養は?
(引用 http://cdn.macaro-ni.jp)
らっきょは、にんにくなどと同じように硫化アリルが含まれています。
これは新陳代謝をよくし、疲労を回復する効果があるとともに 神経の沈静化に必要なビタミンB1を吸収しやすくする成分です。
カレーのスパイスの中には、同様に新陳代謝を高めるものも多く含まれます。
また、お肉を豚肉にすれば、豚肉のビタミンB1が疲労回復効果を 高めてくれます。
カレーはおいしさだけでなく、科学的にもわたしたちに元気をくれる食べ物なんですね。
スープカレーにはらっきょ!
(引用 http://4.bp.blogspot.com)
スープカレーは、カレーに比べて多くのスパイスが入っています。
また、中国の薬膳をもとに生まれてきた料理のため、 日本ならではの和風だしや醤油味、ネギやしょうがなどの薬味との相性も抜群です。
つまり、ここにらっきょを合わせれば、疲労回復、新陳代謝の活発化に いっそう貢献してくれるんですね。
人気投票でいうと、福神漬けに負けていたらっきょ。
でも、実は健康のために、私たちの元気のために 強力な味方となってくれる効果をたくさん持っています。
これからは、カレーのつけあわせにらっきょを積極的に選んでみてはいかがでしょう。
普段あまり食べない野菜を食べるという点でも、とてもいい試みだと思います。
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