(最終更新日:2016年6月5日)
今、ブログなどネット上で話題の「ミニマリスト」。
物を持たない身軽な暮らしは、見れば何だか憧れてしまいますね。
今回はミニマリストについて、節約的な視点でお話ししたいと思います。
Contents
ミニマリストとは?
「ミニマリストとはなんぞや?」を書こうと、まずは辞典で引いたら、
ロシア社会主義のことが出てきて、びっくりしてしまいました。
今知られている意味は、わりと新しいものなんですね!
『知恵蔵2015』から引用させていただきますと、「ミニマリスト」持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。
自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、
大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。
「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。」
(2015, 原田英美)(引用元:https://kotobank.jp/word/ )
とのことです。
日本語にすると「最小限主義者」でしょうか。
要するに、必要なもの以外は持たないという生き方をする人たちのようです。
ミニマリストとシンプルライフの違いは?
最初は「シンプルな暮らしをしている人なのかな?」と思っていたのですが、
調べていくとどうやら、ただのシンプルライフではないようです。
シンプルライフというと、「必要以上に物を持たず、厳選された物だけの暮らし」というイメージがあります。
しかし、ミニマリストの方々は、その「必要な物」すら厳選し、さらに持ち物を減らしていくようなのです。
衣服も最小限で、人と共有できるものは進んでそうする。
生活必需品になるような家電製品も、持たない。
人によっては家も持たず、定住せずにホテルに暮らしたりもする。
シンプルライフでは、好きなものだけに囲まれて暮らすイメージですが、ミニマリストは、必要な物をできるだけ少なくするイメージでしょうか。
ミニマリストと断捨離
ミニマリストの多くは、断捨離の後にミニマリストになるようです。
それは、自分にとって必要なものを定義し、それ以外を捨てていく行程です。
断捨離は、そうして自分にとって不要なものが無く、
必要なものだけの、快適な空間を作ることが目的の一つです。
その中で、ミニマリストの方は必要なものを本当に小さく設定している人たちなんだと思います。
必要なものとして残す物は人それぞれだと思いますが、
ほぼ身一つあればいい、というミニマリストの方にとって、
必要なものとは、物質的な物ではないのかもしれません。
もしくは、「何も持たない自由そのもの」を大事にしているのでしょうか?
ミニマリストと日本人の本質が関係ある?
ミニマリストが日本人の本質に関係があるかについては、正直、語るのが難しい分野だと思います。
うっかりすると専門的な歴史・文化の分野になってしまうことだからです。
引用http://benjamingrimes.tumblr.com
日本の歴史の大きな流れとして、定住と農耕の文化を続けてきたことから言うと、
物を蓄える=「蓄財」は必要なことで、あまりミニマリストとは繋がらない気がします。
しかし、江戸時代前後からの「都市」の発達の中においては、
シンプルな作りで多くの人が暮らせるようにできた「長屋」のような生活だったり、
古着や貸本など、個人では所有できない財産の共有のシステムがあったりと、ミニマリスト的な暮らしが、都市と共に発展してきたとも言えるでしょう。
ミニマリストと節約について
そして色々と考えたのですが、「節約を目的としてミニマリストになること」は、なかなか難しいかもしれません。
よっぽど上手くやらないと!というのが自分の感想です。
その理由の一つは、ミニマリストの生活には「物を買う」以外のコストがかかることです。
少ない衣服を着回すには、破れた部分を繕ったりする手間が必要です。
仕事などで忙しい中でも、服の修繕をする時間を作らなければいけませんし、繕うための糸や布は、最低限でも必要ですよね。
食事も、少ない調理用具で何とかやりくりして作るでしょう。
アレがあればもっと簡単にできるのに……という作業もあると思います。
調理の例ですと、ピーラーや、圧力鍋などです。
「買った方が早いし安い!」という誘惑にどれだけ打ち勝てるか……そんな厳しさがあると思います。
「Madonna – Material Girl」
(調べている間、頭の中でBGMでした。「私たちは物質的な世界に生きているのよ!」)
ミニマリストと節約については、これからじっくり考えていきますので、どうぞよろしくお願いしますね!
コメントを残す