夏も終わり、少しずつ秋の装いになってきました。そろそろ衣替えの時期ですね。
スーパーの店頭も衣替え。きのこや野菜、果物などが豊富に並び「実りの秋」を感じさせます。
「実りの秋」の代表格と言ってもいいのが柿。
柿がスーパーに並び始めると「秋だなぁ~」と思うのは、きっと私だけじゃないはず(^-^)
ところで柿ってカロリーどうなの?栄養はあるの?ダイエット中だけれど……?
柿についての色々な事を調べてみました。
ぜひ参考にしてみてください♪
Contents
柿のカロリーは?干し柿とどのくらい違う?
柿には生柿と干し柿があります。
生で食べる柿は甘柿、干し柿にしてから食べるのが渋柿で、それぞれ種類が違います。
甘柿と渋柿、それぞれのカロリーを比べてみましょう。
甘柿:100g=約60kcal
渋柿(干し柿):100g=約276kcal
甘柿と渋柿(干し柿)を100g当たりで比べると、約4倍もカロリーが違います。
ちなみに、干し柿にする前の渋柿のカロリーは100g=約63kcalと甘柿とあまり違いはありません。干し柿にすることで水分が飛んで栄養が凝縮される分カロリーも変化します。
これを100g当たりではなく、1個分に換算するとどうなるでしょうか?
甘柿:1個=約145g=約87kcal
渋柿(干し柿):1個=約32g=約88kcal
干し柿にすると水分が無くなる分軽くなるので、1個当たりにすると実はカロリーに違いはあまりありません。
ただし、甘柿と渋柿(干し柿)に含まれる栄養素はそれぞれ違ってきます。
柿は干すことによってビタミンCが減少し、ビタミンAが増加します。
ですので、甘柿にはビタミンCが、渋柿(干し柿)にはビタミンAが豊富に含まれています。
柿の栄養がすごい!ビタミンやタンニンが豊富?
先に少し述べましたが、甘柿はビタミンCが豊富に含まれてます。
その含有量は、みかんの2倍でフルーツの中でもトップクラスです。
ビタミンCは酸化を防ぐ抗酸化作用で体のサビ取りをして老化を防止します。
また、免疫力を高め、風邪などの感染症予防やがん予防などにも効果があります。
さらには、腸で鉄の吸収を高めるため貧血防止にも役立ちます。
ビタミンC以外にもβカロテンやカリウム、タンニンも豊富です。
βカロテンはカロテノイドの一種で、柿の黄色の素になっている色素成分です。
また、体内に入ると必要な分だけビタミンAへと変化し、皮膚や粘膜、免疫力の機能維持や向上、目の健康維持などに役立ちます。
カリウムはミネラルの一種で、体内のナトリウムを調整し排出を促す成分です。
ナトリウムの過剰摂取による高血圧やむくみなどを予防する効果があります。
カリウムは筋肉の収縮に大きく関わっています。ナトリウムとカリウムをバランスよく摂取することにより筋肉の機能維持につながります。
タンニンはポリフェノールの一種で、収れん(縮む、引き締める)作用があり、口に入れると苦みや渋みを感じます。
ちなみに、渋柿に多く含まれるタンニンは口に入れて唾液に溶けることで渋みを感じます。このため、渋柿は生だと渋くて食べることができないのです。渋柿は干すことによりタンニンが唾液に溶けないものに変化し、渋みを感じず甘みを強く感じるようになります。そのため、渋柿を干し柿にすると甘くなるのです。
タンニンが持つ収れん作用によって肌を引き締める効果や腸を引き締めて下痢を改善する効果があります。
また、抗酸化作用も持っているので生活習慣病の予防や改善にも効果があります。
ただし、タンニンを過剰に摂取すると腸への働きが強すぎて便秘になってしまう可能性もあるので、摂りすぎには注意しましょう。
柿を食べると冷える理由とは?
果物には体を冷やすものと、体を冷やさないもの、体を温めるものがあるがあることをご存知ですか?
基本的には、春夏に獲れるものや暖かい地域が産地のものは体を冷やし、秋冬に獲れるものや寒い地域が産地のものは体を冷やさない、または温めるものものと言われています。
しかし、柿は秋に旬を迎えるものですが体を冷やす。時期的に言うと体が冷える果物と言われます。
それは何故でしょうか?
柿に含まれるカリウムには、利尿作用があります。トイレが近くなるのです。
カリウムは体内のナトリウムを調整し尿と一緒に排出を促すものですが、摂りすぎると必要なナトリウムまで体外に排出しようとします。このナトリウムは体に酸素と熱を運ぶ赤血球を増やすために必要な成分です。必要なナトリウムまで排出してしまうと赤血球が増えなくなり、体が冷えを感じてしまいます。
また、カリウムと同様タンニンも摂りすぎると体を冷やす効果が……。
タンニンは鉄と結びつき鉄分の吸収を妨げてしまいます。赤血球の中にあるヘモグロビンは鉄分が不足すると減ってしまうので、体に酸素がしっかり運べなくなってしまいます。そのため、熱を作り出す酸素が体に回らなくなり、体が冷えを感じてしまいます。
柿はとても栄養豊富な果物です。その栄養素たちが様々な効果を発揮し体に良い効果をもたらしてくれます。
しかし、食べ過ぎてしまうと逆効果だったり悪い効果が出たりすることもあります。
摂取量を考え、過度に食べないように注意しましょう。
柿の効能は?二日酔いと美肌効果あり?
柿は二日酔いに効くとよく言われます。
そもそも二日酔いは、アルコールが体内に入り排出される間に作られる、アセトアルデヒドという成分が主な原因となっています。
このアセトアルデヒドが体内に残り、頭痛や吐き気などの不快感を引き起こすのです。
柿には、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドやアルコールそのものを分解する栄養素であるカタラーゼが含まれています。
さらに、タンニンがアルコールの吸収を抑制しアセトアルデヒドの代謝を促します。
アルコールの吸収を抑えるためにも、柿はお酒を飲む前に食べるとより効果的です。
ぜひ試してみてください♪
女性にとっては美肌効果があるのも気になるポイントですね♪
柿に多く含まれるビタミンCは、お肌の内側から皮膚細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促してくれます。
また、収れん作用を持つタンニンがお肌の引き締めてくれます。
さらに、βカロテンが皮膚の新陳代謝を高めるビタミンAに変化し、皮膚の健康維持に役立ちます。
さらにさらに!ビタミンCもタンニンもβカロテンも、抗酸化作用があるのでお肌の老化防止に効果があります。
柿はお肌を内側からケアする、美肌効果に最適な食材なんです!
ダイエットにも効果はないの?柿の食べ方の注意点は?
柿は栄養豊富で健康維持にはとても役立つ果物です。ただ、カロリー面で言えば高くないけれど、低くもないものです。
ということは、やはり食べ過ぎには注意をしなければなりません。
柿の甘み成分である果糖は、糖類の中ではカロリーが低いので、おやつにお菓子を食べるよりは柿を食べることをおススメします。
甘いものが食べたいという欲求を柿で満たしてあげれば、柿に含まれる栄養素たちがダイエットをサポートしてくれます。
また、朝はビタミンの吸収率が高いと言われているので、朝食に柿を食べるとビタミンCがより多く吸収されます。
反対に夜は糖質をため込み脂肪になりやすいので、夜食べることは控えるようにしましょう。
栄養豊富で様々な効果を持つ柿。
食べ過ぎに注意をして、上手な食べ方をすれば健康維持や美肌効果、ダイエットサポートといった体に嬉しい食材になること間違いなしです!
秋は何かと食欲が湧く季節。
おいしい季節に体に良いこともプラスして、「実りの秋」を堪能しましょう♪♪
コメントを残す