茶わん蒸しや焼き串の銀杏はホクホクしていて美味しい食べ物ですよね。
ですが、そんな銀杏で中毒症状が起きることがあるなんてご存知でしたか?
私自身『銀杏中毒』なんて初耳でしたので、症状や対処、中毒を起こさない食べ方など調べてみることにしました。
Contents
銀杏中毒とは?どんな症状がでるの?
中毒症状を起こす原因となる物質は、
銀杏の中に含まれるメチルピリドキシン(MPN)という成分が作用します。
肝臓での分解が追い付かない分量を摂取するとビタミンB6の不足に陥ります。
ビタミンB6はタンパク質の分解や合成を助けたり、皮膚・粘膜の健康維持に重要な働きをしますが、それと同時に神経伝達物質の合成にも関わっている為、ビタミンB6が不足するとさまざまな症状を引き起こすのです。
主な症状は
- めまい
- 痙攣
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
- 頻脈
重症化すると、意識をなくしたりショック症状を引き起こすこともあります。
銀杏は1日何個まで?
中毒を起こさない分量は大人と子供でかなりの差があります。
銀杏中毒の多くは10歳前後の子供だと言われており、5個程度食べただけでも中毒症状を起こした子供もいるようです。
大人の目安の個数は子供とは比べものにならないほどで40~50個が限度とされています。
数を数えながら食べる人もあまりいないでしょうが、大人の人もお店で食べる際はおかわりしても1回まで程度にしたおいたほうが無難でしょうね。
銀杏中毒の対処法とは?
食中毒のようなものですので素人判断は大変危険です。
特に痙攣がでたり呼吸困難を発症している場合はすぐに医療機関にかかるようにしましょう。
銀杏の栄養を美味しく摂取する為には?(銀杏の栄養や健康な食べ方個数の紹介)
銀杏は食べ過ぎると中毒症状を起こしてしまう、ちょっと怖い食べ物ですが、その反面栄養価は非常に高いんです。
ビタミン類はCが一番多く、その他もE、K、B1、B2、B6、葉酸、ナイアシン、そしてカロテンまで含まれています。
カリウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルも豊富で、タンパク質、食物繊維まで含まれているんですが、コレステロールは嬉しいことにゼロなんです。
ですので、食べ方に注意すればとても健康的な食材といえるでしょう。
では、銀杏の食べ方を少しご紹介したいと思います。
まずは下処理ですが、こちらについては動画でご紹介しておきます。
↓
銀杏の下処理方法
次に調理です。
一番簡単なのは電子レンジで温めるだけというものでしょう。
家で下処理をした銀杏は綺麗に洗ってあると思うので、適量をクッキングペーパーに包み耐熱容器に入れます。
このときペーパーの重なっている面が上になるようにしてください。
シリコンの蓋やラップで容器に蓋をして1分加熱。
このくらい加熱すると殻がはじけているはずですので塩をふって中の実を食べてください。
http://cookpad.com/recipe/3760693
これでも面倒だという人は、殻のままの銀杏を茶封筒などの封筒に入れ、500Wの電子レンジで50秒ほど温めてください。
こちらの方法でも殻がはじければOKです。
全部の殻がはじけていなくても、割れていないものは割って中身をだしていただければ大丈夫です。
子どもや妊婦さんは銀杏食べられる?何個までならいいの?
前の項目でもお伝えしましたが、10歳前後の子供さんは5個ほどでも中毒を起こしてしまう子もいるので5個までとしておいたほうがいいでしょう。
それ以上に小さな子供さんには食べさせないほうが安全です。
次に子供をお腹に宿している妊婦さんですが、銀杏の中毒を起こす成分は微量でも体内に吸収されると胎児に影響を及ぼす危険があります。
ですので、妊婦さんは食べないほうがいいでしょう。
まとめ
美味しい銀杏にこんな恐ろしい中毒があったということを知らなかった人は多いのではないでしょうか?
子供さんがいる食卓に出す場合は食べ過ぎに注意するようにしてくださいね。
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