『おわら風の盆』
おわらの里(富山県八尾町)で毎年行われる“民謡行事”
最近では30万人もの人を集める、人気のお祭りになりました。
町民が自分の町を大切に思い作り上げるお祭りは、味わい深く感動的です。
Contents
おわら風の盆ってなに?
“おわら風の盆”
初めて名前を聞く方もいるかと思います。
会場となる富山県富山市八尾町は、富山平野の南西部にあり、富山県と岐阜県との県境に位置しています。この地方の伝統行事である『おわら風の盆』とは、どのような行事なのでしょう?
かつて、富山藩は経済的にも大変豊か藩でした。
薬の売買や売薬用の紙の販売、養蚕などにより繁栄していたのです。
八尾町も、そんな富山藩の財政をささえ、栄えた町の一つです。
おわら風の盆の始まりは、春祭りに、3日3晩町中総出で歌舞音曲とともに町中を練り歩いていました。
それが、盂蘭盆会(お盆)にも行われるようになり、さらに、風鎮めと豊作祈願として、二百十日に祭りが行われるようになったのです。
“おわら風の盆”が開催される旧町には<東新町・西新町・諏訪町・上新町・鏡町・東町・西町・今町・下新町・天満町・福島>の計11の町があります。
それぞれの町が、独立して行い、一堂に会することはなく、地域密着型の催しとなっています。
近年は、そんな素朴さが人気で、小さな町に多くの観光客が訪れるようになりました。
涼しげな揃いの浴衣に、編笠のわずかな隙間から除く踊り手の美しい顔には、静かな色気が漂い、実に幻想的です
ぼんぼりの淡い光と唄と踊りに、つられて、一緒に踊ってみてはいかがでしょう?
おわら風の盆の2016年の日程は?前夜祭もある?
“おわら風の盆”は前夜祭も含めると、8月20日(土)~9月3日(土)と長丁場です。
【前夜祭】
<おわら前夜祭ステージ>
○会場:八尾山展示館「観光会館」ホール
○開場:17:30
○開演:18:30~19:50(雨天決行)
○チケット:1,500円
○内容
18:30~19:00 おわら風の盆紹介映像上映
19:00~19:30 おわら踊り方解説
19:30~19:50 舞台での「おわら踊り鑑賞」~富山県民謡おわら保存会
(引用 http://www.yatsuo.net)
<各町内>
○開催時間:20:00~22:00(降雨時中断あり)
○内容:輪踊りと町流し
毎晩、1町内が踊ります。
※一緒に踊りたい時は必ず町内役員の方の指示を受けてください。
○日程
8月20日(土)下新町 ~下新町通り
8月21日(日)西新町 ~西新町通り
8月22日(月)今町 ~今町通り
8月23日(火)上新町 ~上新町通り
8月24日(水)福島 ~ふれあい広場・駅前通り
8月25日(木)諏訪町 ~諏訪町通り
8月26日(金)西町 ~西町通り
8月27日(土)鏡町・西町 ~鏡町通り・西町通り
8月28日(日)天満町・下新町 ~天満町通り・下新町通り
8月29日(月)東新町 ~若宮八幡社
8月30日(火)東町 ~東町通り
【おわら風の盆】
○開催期間:9月1日~9月3日
おわら風の盆の見どころ!演舞場と町流し・輪踊りとは?
「若い男女が編笠で顔を隠して躍る・・・」
静かな踊りなのにドキドキと高まってしまいます。
神秘的で、美しい踊りに魅了された漫画家の小玉ユキ先生の大人気漫画『月影ベイベ』もこの八尾町とおわら風の盆が舞台です。
それでは9月1日からの「おわら風の盆」の詳しい内容を見ていきましょう(^-^)/
【おわら演舞場】
演舞場では、町流しや輪踊りでは見ることのできない、工夫を凝らした演技が披露され、一見の価値ありです!
以前は聞名寺の境内で行われていましたが、観光客の増加に対応するために現在のように小学校のグラウンドが会場になりました。
○会場:富山市立八尾小学校グラウンド
○日時:9月1日(19:00~21:00)
9月2日(19:00~21:25)雨天中止
○チケット:指定席 3,600円 自由席 2,100円
○出演
<9月1日>
東町→諏訪町→鏡町→西新町→天満町
<9月2日>
福島→今町→上新町→下新町→西町→東新町(各町20分)
【各町内】
輪踊り・町流しとは・・・?
各町内が、あらかじめ決まったコースで輪踊りと町流しを行います。
「輪踊り」~大抵、午後10時以降から、一般の観光客を交えた踊りが始まります。ただし、当日の混雑状況によっては行えない場合もあるそうです。(各町で多少の違いあり)
「町流し」~昔ながらのおわらの姿。各町内がそれぞれ一団となって町の通りを唄い踊りながら流します。
○日時:9月1日/2日 15:00~23:00(但し、17:00~19:00は夕食・休憩)
3日 19:00~23:00
※フラッシュ撮影を禁止している町内もありますので、ご注意ください。
おわら風の盆の駐車場ってあるの?アクセスは?
会場には前夜祭・おわら風の盆ともに、駐車場が用意してあります。
ここで、気をつけなければならないのが“交通規制”
道路を踊り歩くお祭りのためメインストリートはもちろんですが、交通安全や混雑防止のために前夜祭・おわら風の盆の両期間、開催地区内での車両の路上駐車とバスの乗り入れを禁止としています。
また、路上での乗り降りも交通事故や交通渋滞を招くことから禁止となっています。
(引用 http://www.yatsuo.net)
【交通アクセス】
越中八尾までのアクセス
◇JR富山駅から
・JR高山線(25分)
・バス(45分)
◇富山空港から車で(20分)
◇富山I.C(北陸自動車道)から車で(25分)
◇富山西I.C(北陸自動車道)から車で(25分)
【前夜祭・駐車場】
○駐車場:町民ひろば
○協力金:一般車 1台1,000円
【おわら風の盆・駐車場】
○駐車場 :富山市スポーツアリーナ駐車場
○利用時間:午後3:00~午後11:00
○協力金 :一般車 1台1,000円
自家用マイクロバス 1台10,000円
○送迎 :駐車場から会場付近までシャトルバスの送迎有り
どちらの駐車場も、利用者が多い場合は満車となる場合があります。
公共交通機関(JR/富山地方鉄道路線バス)の利用も検討されると良いかと思います。
おわら風の盆の屋台・楽しみ方は?
八尾には飲食店が30軒ほどありますが、たくさんの観光客であっという間に埋まってしまいます。
そんな時にも嬉しいのが『屋台』や『お弁当屋さん』
(引用 http://ekibento.jp/)
屋台をはしごして、地元ならではの味を食べ歩きしたり、本場の鱒寿司弁当やおわら風の盆期間中限定のおわら弁当もおすすめです。
上新町の「曳山展示館前の駐車スペース」は休憩広場になっています。
ここに、屋台がまとまって出ているそうです。
おわら風の盆は、日本の情緒あふれる民謡行事。
味わい深い音楽と、浴衣で踊る地方の列、そして、周囲の自然美しい景観が見る人の心に感動を与えてくれます。
ぼんぼりの柔らかな光の中、夜更けまで陶酔しながら踊る幻想的な男女の姿に、日々の雑踏を忘れ、酔いしれてみませんか?
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