中秋の名月2016年はいつ?由来とお月見食べる意味は?

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綺麗なお月様を楽しむ十五夜、「中秋の名月」とも呼ばれていますよね。夜空をゆっくり眺める事が少ない人もこの日は月を見て心が癒されると思います。

しかしどうして、この日に月を見て、お団子すすきを供えるのでしょうか?理由が分からないままお月見をしている人も多いと思います。

そこで今回は、秋を代表する「中秋の名月」について紹介したいと思います。

中秋の名月の由来は?

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(引用元 https://kyoto-design.jp/)

お月見をする十五夜は「中秋の名月」とも言われます。いつ、どんな目的からお月見をするようになったのでしょうか?

中国は唐の時代から、満月に月餅(ゲッペイ)果物などを月にお供えして、満月を楽しんだと言われています。この習慣が遣唐使によって中国から伝えられ日本でも広まりました。

平安時代から「観月の宴」という、殿上人(天皇の日常生活の場である、清涼殿に昇る事を許された者)たちが月を見ながらお酒を飲み楽しむ行事がありましたが、江戸時代に入ると「収穫祭」として人々にも広がったようです。

 

秋のこの時期、夏の作物の収穫がほとんど終わり稲刈りをするまでの間、時間に余裕が出来るため今年の稲の豊作を祈って祭りを行ったと言われています。

また、秋の収穫に感謝するお祭りでもあり、この時期収穫される里芋などの芋類をお供えするので「芋名月」とも言われました。

欠けが全くないまん丸の満月は、豊作や豊穣の象徴であり、一年の中でも特に月が綺麗に見える十五夜は豊穣を祈るための大切な日でした。

月は毎日少しずつ形が変化し、満ち欠けがある様子や、農作物が月の満ち欠けと共に成長する様子から、昔の人は農作物の収穫や物事の成功、祖先や神様と繋がれるようにといった事を願いながらお月見を行ったようです。

 

また、戦前から昭和中期にかけて(地域によっては現在も)は、子供達が近隣の各家に供えてあるお月見団子や栗・柿・枝豆・芋・菓子類をその家の人に見つからないように盗み食いし、その年の収穫を皆で祈るという風習があったようです。子供たちの行いを見つけても見ない素振りをしたようで、何とも微笑ましくまた子供にとっては夢のような楽しい日だったでしょうね。

このようにお月さまを楽しむ風習が現在まで伝えられ、夜空を眺めながら風情を楽しめる日があるのは素晴らしい事ですね。

仲秋の名月や十五夜の違いは?

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(引用元 https://kotobank.jp/)

「中秋の名月」「仲秋の名月」2通りの書き方がありますが、これはどうしてなのでしょうか?どちらも「チュウシュウ」と読み、ややこしいですよね。

昔は、旧暦で7~9月(現在の暦で8~10月頃)としていました。7月を孟秋(秋のはじめの事)、8月を仲秋、9月を季秋(秋の末の事)と呼び、旧暦の8月を表す時は、「仲秋」と書き「仲」の文字を使います。

次に、「中秋」ですが「中」の文字を使う時は、秋のちょうど真ん中の日「旧暦8月15日」だけを指す時に使われるようです。「ちゅうしゅうのめいげつ」は、旧暦8月15日に見える月の事を言うので、漢字では「中秋の名月」「中」を使って書くのが正しいでしょう。

 

つまり、中秋の名月=旧暦8月15日の月の事で、仲秋の名月=旧暦8月に見える月の事を指します。つまり、仲秋の月の中の1つに、中秋の名月があるのです。

次に、「十五夜」についてですが、満月を意味しており、新月(月が出ない時)から満月になるまでだいたい15日かかることから「十五夜」と言われるそうです。満月は、1年に12回または13回巡って来ますが、収穫祭として広く親しまれるようになってからは、旧暦8月15日の夜を指すようになりました。要するに、「中秋の名月」「十五夜」は同じ日の事を言います。

十五夜は満月というイメージがありますが、実はまん丸の月ではない時があるようです。それは、月と地球の公転軌道の関係から、新月から満月になるまでの日数が14日~16日間と日数に差が出てくるからです。十五夜の満月は実際には1日または2日ずれることが多いので注意して観察してみましょう。

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2016年中秋の名月に満月は見られる?

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(引用元 http://lettre-du-nature.com/)

「中秋の名月」新暦(現在使用している、太陽の公転に基づいた太陽暦=グレゴリオ暦)ではなく、旧暦の8月15日の月を指します。

月の満ち欠けによって暦を作っていた旧暦は、月の満ち欠けの周期が29日なので、新暦と旧暦とではズレが生じ毎年十五夜の日は変わり、年によっては半月以上もズレます。

旧暦8月15日は満月になる場合が多く、特に「中秋の名月」と呼ばれるくらいに素晴らしく綺麗な月が見えたようです。旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり、月が明るく美しく見えます。新暦で照らし合わせると、中秋の名月は、毎年9月中旬~10月上旬になります。

2016年9月15日(木)

2017年10月4日(月)

2018年9月24日(月)

2019年9月13日(金)

2020年10月1日(木)

中秋の名月にお供えするものは?

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中秋の名月といえば、満月にすすきお団子をイメージしませんか?この時期になると、店頭には月見団子が並びますよね。では、なぜ「すすき」「お団子」をお供えするのでしょうか?

「すすき」は、稲の豊作を祈るという意味や作物の収穫に感謝して、稲の形に似ているすすきを飾ったと言われています。実際、すすきはイネ科の植物です。他にも、すすきの鋭い切り口が魔よけになるとされ、お月見のあとには軒先に吊るしておくという風習も見られます。

次に「お団子」は、まん丸の形を満月に見立ててお供えすると言われています。まん丸には豊作や健康、幸せも満ちてほしいという意味があるそうです。地域によっては、十五夜の時は15個十三夜の時には13個をお供えする所もあります。お米の収穫を意味してお米で作られたお団子や、里芋をお供えしたようです。

他にも、十五夜を芋名月と呼ぶように、収穫した野菜果物もお供えします。旬の野菜や果物を供え収穫に感謝します。特に葡萄のようなツルのある物を供えると、お月様とのつながりが強くなると言われています。お月様と同じように丸い月見団子は、収穫への祈り感謝だけでなく、物事の成功健康幸福をも表しているので、お供えし食べる事で、健康と幸せを得る事が出来ると考えられています。家族みんなで食べると良いですね。

中秋の名月はどう過ごす?

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(引用元 http://www.stephouse.jp/)

現代では、月が見える場所にすすきを飾って、月見団子・里芋・枝豆・栗など盛り、酒を供えたりして月を眺めます。十五にちなんで、一寸五分(約4.5cm)の大きさの丸い団子を作ると縁起が良いとされるので、十五夜を楽しむためのイベントとしてお月見団子を作ってみてはどうでしょうか。ただし、ピンポン玉のようなまん丸にすると、亡くなった人の枕元に供える「枕だんご」になってしまうので、ほんの少しつぶすように気をつけましょうね。

今までは、理由も分からず十五夜にはお団子を手にただ月を眺めていましたが、お月見の根底には秋の収穫を祈り、喜びを感謝するといった深い思いが込められている事が分かりましたね。今年の「中秋の名月」には、家族の健康と幸せを祈り、いつもと違う気分で十五夜を楽しんでみましょう。

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