夏が目前となってきました。
遊ぶ計画も大事ですが、お盆には実家に帰ってお墓参りをしなければ、と思います。
でも、お墓参りって、いつ行くのが正しいの?
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そもそもお盆ってなに?意外と知ってる人は少ない?
お盆という言葉で定着していますが、もともとは盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教用語が始まりです。
先祖を迎える行事、ということだとは、分かると思いますが、もとはどこから始まったのでしょうか。
それはお釈迦さまの教えから始まっています。
少し、その話を簡単に書いてみますね。
お釈迦さまの弟子に目連尊者という人がいました。
神通力に通じた人で、ある日、神通力で自分の母が餓鬼道に落ち、逆さづりの刑に処されているのに気づきます。
(引用元:http://snail-web.ocnk.net/)
なんとか母を助けたい、と願った目連尊者は、お釈迦さまにどうしたら母を救えるのかを相談したところ、修行の終わる7月15日になったら多くの人に施しをすることにより、母親は救われる、と言われました。
お釈迦さまに言われた通り、施しをし、供養をし、その功徳によって母親は極楽浄土にいくことができました。
というわけで、それ以降7月15日に先祖に供養をする、ということが始まりました。
盂蘭盆会、は古代から中世にインドで使われたサンスクリット語のウラバンナが語源です。
ウラバンナ、とは逆さづりを意味する言葉になります。
日本での盂蘭盆会の歴史は、推古天皇の時代にさかのぼります。
日本書紀に記されている内容では、606年から7月15日に先祖を供養することが始まったようです。
お盆に墓参りをする習慣はいつから?
盂蘭盆会、つまりお盆の行事は推古天皇の時代から始まりましたが、一市民般に広がったのは江戸時代です。
江戸時代になると、庶民の間にも仏壇が広まり、お盆行事が定着していったようです。
また日本古来の古神道には、古くから先祖を祭る風習がありました。
この二つが結びついて、お盆にお墓参りをし、先祖を供養する、という行事になっていったのだと考えられてます。
お盆の期間っていつからいつまで?決まってるの?
お盆の期間はいつからなのでしょうか?
目連尊者が施しを行った13日が始まりで、16日に終わります。
16日に終わるのは、地獄の釜の蓋も緩む、という閻魔の賽日が関係しているのでしょうか?
日にちは定まっているのですが、、月は地方によってばらつきがあるそうです。
8月13日から16日のところ。
最近はこちらが主流ですね。
7月13日から16日で行うところ。
旧暦の7月13日から16日で行うところ。
この3つの期間があります。
この4日間で、本来なら13日に先祖をお墓に迎えに行き、迎え火を焚きます。
(引用元:http://blog.so-net.ne.jp/)
14、15日で法要を行い、16日に先祖をお墓に送りに行き、送り火を焚くのです。
また精霊馬を作ることをお忘れなく。
きゅうりで作られた馬となすでつくられた牛のことです。
(引用元:http://4.bp.blogspot.com/)
精霊馬に乗ってご先祖は移動します。
お墓から早く家に戻れるように馬と、帰りはのんびりと手土産も持ってかえれるように牛です。
ぜひ一緒にお供えをしてあげてください。
お盆にお墓参りいけない!そんな時はどうすれば?
一世代前までは、当たり前のようにおこなわれていたお盆行事ですが、核家族化が進み、お墓から離れて暮らす人が多くなった現在、お盆時期にしっかりとお墓参りをする、というのは大変なことになってきました。
それはとても悲しいことなのかもしれませんが、時の流れの中で変化はどうしようもない事でもあると思います。
ここはさくっと気持ちを切り替えます。
一つ目はお盆ではなくてもよいのです。
元は目連尊者の母を救いたい気持ちから始まった供養なのです。
同じ気持ちで、もし自分の先祖がつらい思いをしていて、自分の供養で極楽浄土に行けるなら、お盆じゃなくても大丈夫なんです。
と、なかなかここまで気持ちは入りませんが、供養したい、という気持ちがあればいつじゃなくてはいけない、というのは二の次なんですね。
それも出来ない、という人は代理で墓参りをする、という業者もあります。
出来れば時期をずらしてでもご自分で行って頂きたいところですが、他に選択肢がなければ、お墓きれいにしてあげたい、と思うところです。
お墓参りの時の注意点!先祖に失礼の無い様に☆
お墓参りの時に気をつけたいことは、掃除の仕方です。
ひしゃくで水をバシャバシャとかけている様子を見かけます。
子供がやりたがるので、まあご先祖様も苦笑いで見て下さっているとはおもいますが、そのあとは、きれいに拭きとってあげましょう。
(引用元:http://www.soto-kinki.net/)
また、食べ物をお供えする場合は必ず、腐る前に下げに来ましょう。
やはり、お墓の前がいつもきれいにあることを心がけることが大切です。
家族全員で最後に手を合わせましょうね。
あ、柏手は神社ですからね、しないでくださいね。
まとめ
お盆、というとお墓参りのイメージがありますが、最近は出国ラッシュだったりとお墓参り以外の話題の方がテレビなどでは定着しているように思います。
お墓参りは話題にならないほど当たり前、ということなのかもしれませんが。
地方から都会にでれば出るほど、長く受け継がれてきた習慣からも離れてしまいます。
お盆の時期は、もう一度、実家や家族、先祖に向き合うことのできる、機会だと思います。
母親がうるさい、なんて思いながらも、帰省して、手を合わせにいってみませんか?
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