『敬老の日』は国民の祝日の一つ。
おじいちゃん、おばあちゃんのお祝いの日というイメージですが、細かいことはあまり知られていませんね。
そこで今回は「敬老の日」ってどういう日なのか、まとめてみたいと思います(´∀`)
Contents
敬老の日とは?始まりと由来は?
今では当たり前になっている「敬老の日」ですが、由来とされる説は様々あります。
『兵庫権多可郡野間谷町の敬老行事“としよりの日”が元になった説』
野間谷町の方々は、国に対して
「こどもの日や成人の日があるのに“敬老の日”がないのはおかしい」
と主張してきました。
この町では、元々、農閑散期の気候の良い9月15日を「としよりの日」と定めて敬老会を開催していました。
その会の主旨は
“お年寄りを敬い、知恵を借りて村づくり町づくりをしよう!”というものだったそうです。
小さな村で始まった「としよりの日」が1950年からは兵庫権全体に広がり、その後、全国へと浸透していきました。
そして、1965年に「敬老の日」という国民の祝日が制定されることとなります。
『養老の滝説』
昔、美濃の国(現在の岐阜県南部)に酒好きの老人とその息子がいました。
息子は大変な孝行息子として評判でした。
しかし、息子の仕事は「木こり」
収入はわずかで、父が満足するほどのお酒を飲ませてあげることができません。
ある日、息子が山奥に分け入って薪を集めていたところ、足を滑らせて谷に転がり落ちてしまいました。
落ちたところには、どこからかお酒の匂いが漂ってきます。
辺りを見回すと、岩の間から水が溢れ出ているのですが、どうも、お酒の匂いはそこからするようです。
息子は恐る恐るその水を舐めてみました。
すると、何とも言えない旨い酒の味が口いっぱいに広がります。
それからというもの、息子は毎日その水(お酒)を持って帰り、父が満足するだけのお酒を飲ませてあげました。
この話が、時の天皇・元生天皇へ伝わり、自らその場所をご覧になりたいとおっしゃいました。
その場所は“養老の滝”といいました。
天皇は「これは、息子のこの上ない孝行を天の神様がお褒めになったのだろう」と考え、その孝行息子に美濃守という役職をお与えになりました。
元生天皇は「美泉なり。もって老を敬うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」と、年号を変えるほどに感銘を受けたのです。
この時、元生天皇が美濃の国に向けて旅立ったのが9月15日ということです。
他にも諸説あるようですが、一つ言えるのは、いつの時代も年長者に敬意をはらい、大切にしていこうという思いがあったということですね(^-^)
2016年の敬老の日はいつ?
1965年に9月15日と制定された「敬老の日」ですが、現在は『9月の第3月曜日』になっています。
これは、2001年に
ハッピーマンデー制度(祝日法改正)の実施により変更されたことによります。
【今後の敬老の日】
2016年は9月19日(月)
2017年は9月18日(月)
2018年は9月17日(月)
2019年は9月16日(月)
2020年は9月21日(月)※19日(土)~22日(火)まで4連休
何歳から祝えばよい?気分を害さない方法とは?
さて、敬老の日の由来や今年の日取りを見てきましたが、ご家庭ではどうするかが問題です。
敬老の日をお祝いされる対象者は・・・?
「そんなのおじいさんとおばあさんだろ!」
という声が聞こえてきそうですが、敬老の日をお祝いされて嬉しくない方も少なからずいらっしゃるのです。
最近は『「敬老の日」を祝って欲しくない!』という声も聞こえてきます。
確かに、孫が生まれて、若くして“おばあちゃま”になった方は、
『孫は可愛いけど「おばあちゃん」とは呼ばれたくない』という思いもあるかもしれません。
さて、どうしたものか・・・?
☆参考までに☆
『高齢者』の定義として、WHO(世界保健機構)では、65歳以上と決まっています。
また、日本の老人福祉法でも65歳以上か以下かで諸事を判断する法令が多くあります。
法的には65歳からが『高齢者』ということになります。
しかしながら、お祝いごとは年齢で一律に判断できるものでもありません。
“市役所から知らせが来たら” “孫ができたら” “還暦を迎えたら”など、ご家庭によって相談なさるのが最善だと思われます。
本当に大切なことは、義務的に敬老の日を祝うことではなく、敬意を持って感謝する気持ちを伝えることですよね(*^_^*)
敬老の日のお祝いは孫からでよい?みんなどうしてる?
“子供が幼稚園で作ってきた似顔絵とお手紙をわたしています。嫁の立場の私からは「母の日」か「誕生日」にプレゼントするので、特になにもしません。”
“お嫁さんから敬老の日を祝ってもらいたくない。「私はあんたのおばあちゃんじゃないわよ!」って思ってしまう。心が狭いかしら・・・”
“家族みんなでおじいちゃん行きつけのお寿司屋さんでの食事会が恒例です。食事代を払うのはおじいちゃん。旦那になんで代金をウチで払わないのか聞いたら「オヤジに花を持たせるのがいいんだよ」と言われました。”
(引用 http://カステラ文明.blog.so-net.ne.jp/)
“おじいちゃんとおばあちゃんが好きな文明堂のメッセージ入りカステラを持って遊びに行きます。みんなで分けて食べて、おしまいですが、なんとなくその場が和んでいいと思っています。”
“大きな花束ではなく、ミニブーケや、バラやガーベラ(一輪)を子供が自分のお小遣いで買います。本人も「自分のおこづかいで買った」と得意げです(笑)”
いかがでしたか?
各ご家庭いろいろですね。
敬老の日を子供に説明するには?
お子さんに敬老の日を説明するときのポイントは
○由来を物語として説明(養老の滝説)
○「敬老の日」の意味を説明
この2点は分けて説明した方がわかりやすいかと思います。
【由来の場合】
※上記参照
もっと小さい子には・・・
“働き者だけど、貧しかった息子が、お酒が大好きなおじいちゃん(お父さん)にプレゼントをしたいと願ったら、滝からとっても美味しいお酒が湧いて出てきました。それを知った天皇様が「親孝行な息子の優しい気持ちが神様に届いて、願いを叶えてくださった」と喜んだんだって。その滝を見に行った日を「敬老の日」と呼ぶようになりました。その後、息子に国の大切な仕事を任せるようになり、幸せに暮らしたんだそうよ。”
【敬老の日の意味】
”長い間一生懸命働いてきたおじいちゃんと、家族を支えてくれたおばあちゃんに感謝して、これからも長生きしてねとお祝いをする日なんだよ。”
せっかくの記念日「敬老の日」
普段はおじいちゃんおばあちゃんと離れて暮らしている人も多いかと思います。
どんな方法でもいいので、感謝の気持ちと、長生きしてねと伝える機会にしてみてはいかがでしょう(^-^)
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