読者感想文の課題図書2016!中学生あらすじと書きやすさ

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今年も夏休みの課題に“読書感想文”はありますか?
本選びから迷ってるなら、課題図書にしてみてはいかがでしょう。

今回は2016年全国読書感想文コンクールの課題図書『中学生編』です(^-^)/

 

中学生が課題図書を選ぶポイントはある?

今年の中学生の課題図書は三者三様というか、三冊三様!
3冊読んでみましたが、それぞれに個性があり“読む”段階で向き・不向きがあるように感じます

今年の中学生課題図書はこちらの3冊!

  • ABC!曙第二中学校放送部』市川朔久子(著)
  • 『白いイルカの浜辺』ジル・ルイス(作) さくまゆみこ(訳)
  • 『生きる~劉連仁の物語』森越智子(作) 谷口広樹(絵)

“向き・不向き”と言いましたが、3冊それぞれ、考えさせられる内容で、大変興味深かったです。

本を読むのが苦手な人も、これから1冊ずつご紹介しますので、少しでも興味を惹かれたものを、ぜひ、読んでみてください。

「本を読むのは面倒!」と思わずに。
読み終わった後にはきっと“何か”心に響くものがあると思いますよ(*^_^*)

 

ABC!曙第二中学校放送部』のあらすじは?

【あらすじ】

主人公・みさとは、アナウンス経験の全くない放送部員。実はある理由によりバスケ部を退部し、放送部に入ることになっただけ。

部員2人から始まった弱小放送部ですが、能天気な顧問や孤高の美少女転校生・葉月、さらに気になるクラスメイトの新納くんまで入部してくれることに。

本格的に活動するようになると、生活指導の教師から横ヤリが入ったり、葉月の心の傷が見えてきたり・・・。

読みやすい文章に、キャラクターたちが魅力的な爽やか青春小説です。

<難易度★★☆☆☆>

キャプチャ1
(引用 https://www.amazon.co.jp/

【読書感想文に選ぶなら】

等身大の中学生“みさと”と“葉月”の成長物語を通して、何を感じたでしょうか。

読後感は清々しく、一気に読めます。(女子の方が好きな内容かな・・・?)
普段、読書に時間をあまり取れないという人におすすめです。

登場人物の誰かが、自分に似てると思う人も少なくないような気がします。
そう思うであろうポイントは『共通点』

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□充実し始める部活動+張り切り屋の顧問
□頭の固い・理不尽な教師との対立
□ずっと隠してきた心の奥の小さな傷
□受け止めてくれる仲間の存在
□ほのかな恋心

自分と登場人物の気持ちがリンクしたり、想像しやすいエピソードが出てきたりするので、一見、感想文が書きやすいように感じます。

しかし、『共通点』だけでは文字数は埋まりません。
この本の中で重要なのは『言葉』です。

放送部という舞台も実は言葉の力を伝えるための“必然”なのです。
『言葉』の力に何を感じるか?
そこが読書感想文を充実させる秘訣になります。

 

『白いイルカの浜辺』あらすじは?

【あらすじ】

浜辺で傷ついたイルカの子供を見つけた少女、カラの物語です。
カラの母親は海洋学者で、野生のイルカの保護にも尽力していました。
しかし、調査の途中で行方不明になってしまいます。
なかなか母の不在を受け入れられないカラは、学校でも浮いた存在になってしまいます。

「この白いイルカが助かればママが帰ってくるに違いない」

盲目的にそう信じるカラは、必死で野生のイルカを救おうとします。
そのためには一人では無理。出会った頃は衝突ばかりしていた脳性麻痺の転校生・フィリクスや、父、周りの大人たちの協力が不可欠でした。

「イルカを救いたい」その思いは次第に、海を守りたいという思いに広がっていきます。
少女と周りの人達の成長の物語です。

<難易度★★★☆☆>

1
(引用 https://www.amazon.co.jp/

【読書感想文に選ぶなら】

あらすじに「傷ついたイルカと出会って」と書きましたが、実はそこまで約125ページかかります。
前半にはイルカはほとんど出てきません。

登場人物同士の相関関係やそれぞれが抱えている問題についての部分が長いので、”面白くなってくるまでに時間がかかる”という印象です。
この登場人物達の細かな描写が後々重要になってくるのですが、なかなか事件が起きず飽きてしまうかも・・・?

しかし、イルカと出会いからはラストに向かって物語も急加速していきます。

「完璧な人間などいない」

この物語の登場人物たちはみんなどこかに“負”の部分を持っています。
母の死を受け入れられない、生まれながらの障がい、意地悪、弱虫、意地っ張り、横暴。

それぞれの“負”の部分がどう変わっていくのか、どう乗り越えていくのかに注目して感想文を書いてみてはいかがでしょう。

また、この物語には、イルカを通して、海の中という見えにくい場所の“破壊”、生活のために知らず知らずのうちに加害者になっているかもしれない“罪”そんな側面もあります。
環境問題についても言及できます。

 

『生きる』は平和を考える作品!あらすじは?

【あらすじ】

19449月。
臨月の妻と家族とともに慎ましくも幸せに暮らしていた劉連仁。

ある日、農作業中に、日本軍の傀儡(かいらい)となった中国の兵士に捉えられ、日本に強制連行されてしまいます。
過酷な移動の果てに北海道・旭川の北西「昭和炭鉱」に連れてこられ、真冬の極寒の地で過酷な炭鉱労働が始まりました。

やっとの思いで逃亡し、北海道の山奥を転々としながら13年間生き抜いた孤独な戦いの物語。(ノンフィクション作品)

<難易度★☆☆☆☆>(戦争物に興味が持てるなら)

<難易度★★★★☆>(戦争物が嫌いなら)

2
(引用 https://www.amazon.co.jp/

【読書感想文に選ぶなら】

この本を手にとったときの最初の印象は
「テーマが重い・・・読みにくそう・・・。」「これは中学生は手に取らなそう・・・。」

でも、ページをめくるうちにそんな思いは消えていきました。
まず、字が大きめでどんどんページをめくるので、速く読める気がします。

そして、内容ですが、「戦時中の強制労働」という、けして読んでいて気持ちのいいものでも、楽しいものでもありません。
しかしながら、どんどん引き込まれ、続きが気になって読みことを止められず、最後まで一気に読むことができました。

以下は、私の(個人的な)感想です。

『私は、本当の意味での「強制労働」という言葉をわかっていなかった。
人が尊厳を無視して家畜同然に扱われる悲劇は、想像を超えていた。
読後、心に残ったのは、やるせない気持ちと、どす黒いモヤモヤとした息苦しさ。本の中の“過去をなかったことにしても、克服しようとしても意味がないのだ”という言葉が印象的だった。

戦争を知らない私たち。祖父母ですら戦争の実体験がない時代になりつつあります。
私たちが戦争について知るためには、自ら興味を持って調べる必要があるのだと、気付かされた。
ありのままを知り、しっかりと目を開けて心に刻まなければ、再び同じ悲劇を繰り返してしまうかもしれないから。』

読書感想文を書くときは、

□仲間を失い自ら命を絶とうとした時
□雪を避け、穴の中で1人生き延びていた時
□発見された時
□日本政府の無情な対応
□家族に再会してからの生活を想像(家族との再会後に何があったかは詳しく書かれていません)

こんなポイントに絞って、感想文を書いてみるのも良いかと思います。

中学生のみなさん、感受性の豊かな今、良い本をたくさん読んで、たくさん“感じて”くださいね。
応援していますo(^-^)o

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