読書感想文の課題図書2016!高校生あらすじと書きやすさ

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さあ、夏休み!

部活に、遊びに、勉強に、時間の使い方は人それぞれですが、どうしても避けて通れない課題。

それが『読書感想文』です。

今年は、“課題図書”にチャレンジしてみませんか?

高校生に課題図書をおすすめする理由は?

夏休みに高頻度で出される“厄介な課題”

そんなイメージの強い読書感想文を苦手としている人も多いことでしょう。

今年の課題図書の傾向は、小学校~高校までを見ると、『人間らしい生き方とは』『障がい者の生き方』『差別』『青春』そんなテーマが多いような気がします。

特に高校生の課題図書は、時間がなくても一気に読むことができ、興味深く、考えさせられる作品が多いので、夏休みの読書感想文の題材には、なかなか良いと思いますよ(^^)

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2016年の高等学校の部課題図書は

『タスキメシ』額賀澪(著)

『ハーレムの闘う本屋~ルイス・ミショーの生涯』ヴォーンダ・ミショー・ネルソン(著) R・グレゴリー・クリスティー(イラスト) 原田勝(訳)

『シンドラーに救われた少年』レオン・レイソン(著) 古草秀子(訳)

それでは、それぞれの作品をご紹介します(^-^)/

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『タスキメシ』のあらすじは?

【あらすじ】

駅伝か、料理か、それとも・・・。

長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬(まいえそうま・高3)は、右膝の骨折という、陸上選手としては致命的なケガを負ってしまいます。

リハビリをサボりがちになった時、料理研究部員の都に出会い料理の楽しさを知ります。どんどん料理にハマっていく早馬。

一学年下の弟・春馬(はるま)は、陸上から離れようとする兄が許せません。しかし、自分のせいで兄がケガをしたのではないかという申し訳なさもあり・・・。

高校駅伝、箱根駅伝の息詰まるシーンとともに、陸上に青春を捧げた青年達の思いが熱く交錯します。

陸上の名門高校を舞台に、膝の故障で苦しむ兄・早馬スター選手の弟・春馬ひとりきりの料理研究部員・都早馬の親友・助川、それぞれの視点で描く熱血スポーツ小説。

<難易度★☆☆☆☆>

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(引用 https://www.amazon.co.jp)

【読書感想文の本に選ぶなら】

青年達の兄弟愛、友情、挫折、思いやり・・・。涙なしでは読破できませんでした。

私は箱根駅伝が大好きです。

ここ数年、箱根駅伝では兄弟選手双子選手が話題を集めました。

箱根駅伝のファンも長くなると、その前哨戦とも言える出雲駅伝や全日本大学駅伝も気になるようになります。

さらには箱根駅伝後に放送されるドキュメンタリーにも見入ってしまいます。

そんな実在の箱根駅伝の舞台裏にある選手たちのドラマ、「こんなこと、あるんじゃないか」そう思わせてくれる作品です。

駅伝ファンにはかなりおすすめ!

主な登場人物4人の視点でストーリーが進み、時間も場面も行きつ戻りつ、コロコロ変わります。

それを、おもしろいと思うか、読みにくいと思うかは分かれるところかもしれません。

誰に最も共感するかが、読書感想文を書く上ではポイントになると思います。

「早馬」

~ケガにより、陸上をあきらめようともがく。

 弟への嫉妬や、負けることへの恐怖。

「春馬(弟)」

~兄が憧れ。ずっと後ろを走っていたい。

陸上をやめるなんて信じられない。リハビリをちゃんと頑張れば大丈夫だろ・・・?

「助川(親友)」

~“思いやり”から早馬の意思を尊重。

 でも本心は、早馬が戻ってくることを切実に願っている。

「都」

~両親の不仲により受けた心の傷を強気な態度で隠す。

 

人生には、その後の行く先を左右する“岐路”が何度か訪れます。

早馬にとっての最初の岐路が膝の故障だったのでしょう。

「迷ってもいい」「悩んでもいい」「引き返してやり直してもいい」

そんなメッセージを受け取った気がします。

黒人差別を勉強できる『ハーレムの戦う本屋』あらすじは?

【あらすじ】

1939年、ニューヨークのハーレムに、今までにない本屋が登場しました。

その名も「ナショナル・メモリアル・アフリカン・ブックストア」

黒人について書かれた本、黒人作家の本ばかりを扱う本屋です。

権力、差別に屈することなく全米NO1の黒人専門書店を作り上げた男、ルイス・ミショーの生涯を描いたドキュメンタリーノベルです。

始めはたった5冊からスタートした本屋(しかも貰い物の商品!)が、最終的には22万5千冊にまで膨れ上がります。

<難易度★★★☆☆>

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(引用 https://www.amazon.co.jp)

【読書感想文の本に選ぶなら】

珍しい「B5版・ハードカバー・横書き」の装丁の本です。

しかしながら、ルイスと周りを取り巻く人々のモノローグ形式の年代記となっていて、同じ内容の出来事も視点を変えて見ることができ、読みにくいということはありません。

作者によると、“できる限り事実に忠実に、しかし、創作の部分もある半フィクション/半ノンフィクション”という作品です。

表紙や中のイラストもおしゃれです。

キング牧師やマルコムXという名前なら聞いたことがある人も、“ルイス・ミショー”を知っている人は少ないかもしれません。

人種の壁は当事者ではない日本人には理解しづらいテーマでもあります。

人種差別に言及したい場合は、この本だけでは情報が足りないかな・・・と思いました。

しかし、ルイスが生涯を通して残したメッセージは黒人に限ったことではないと感じさせられます。

人生の中で、自分のやるべき“道”を見つけ出した幸福。

知識こそ力。

本を読むことは世界を知ること。

人が誇りを持って生きるために必要なことは何か。

作品全体にルイスのメッセージがたくさん散りばめられています。

黒人ではない私たちが受け取るメッセージは人それぞれでしょう。

読書感想文に書くときは『私がルイスから受け取ったメッセージ』を考えてみると良いと思います。

体験談『シンドラーに救われた少年』のあらすじは?

【あらすじ】                                                         

第2次世界大戦直前のポーランド。

5人兄弟の末っ子、レイブ少年(後のレオン)は貧しいながらも、大好きな家族や友達と幸せな日常を送っていました。

それが、ドイツ軍のポーランド侵攻により、突然、地獄のような生活へ変貌します。

始めは公園のベンチに座ってはいけないという命令が出され、公共の乗り物にも乗れなくなります。

その後、ゲットーと呼ばれるユダヤ人専用の生活圏への移動を余儀なくされ、食べ物も十分になく、仕事をしても報酬もわずかという生活になってしまいます。

そしてついに、強制労働収容所に連行されてしまいます。

レイブ少年が幸運だったのは、父親がシンドラーの下で働く労働者で、家族みんな“リスト”に名前を載せてもらえたことです。

オスカー・シンドラーのことを人々は「悪党」「女好き」「戦争成金」など、様々に表現します。

しかし少年にとって彼は紛れもなく“英雄”でした。

<難易度★★☆☆☆>

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(引用 https://www.amazon.co.jp

【読書感想文の本に選ぶなら】

ホロコースト関連の書籍を今まで読んだことがない人にこそ、おすすめの一冊です。

なぜなら、この作品の主人公は“子ども”

「アンネの日記」と同様、子供の目線で書かれた文章は、私たちの心にすっと溶け込んでくれます。

戦争以前の幸せな生活、戦争真っ只中の過酷な生活、シンドラーの労働者となり、戦争の終わりをただひたすら耐え忍びながら待つしかない・・・。

読んでいて、いたたまれなくなります。

同じ人間のはずなのに、どうしてここまで残酷なことができるのか。

何が人の心を麻痺させてしまうのか、幼いレオン少年にはわかりません。

余裕があれば映画「シンドラーのリスト」も合わせて観るとより一層理解が深まり、感想文が書きやすくなると思います。

特筆すべきは、レイブたちが戦後、生き延びた後、ポーランドに戻っても歓迎されず、むしろ邪魔者扱いされる点。

戦争が終わり、収容所から解放されたからといって、すぐに幸福な生活には戻れません。

難民となり、アメリカに移住したあとも「黒人差別」に遭遇します。

希望の国アメリカにも“迫害”あると知ったレイブの心はどうだったか。

私たちには計り知れないレイブの苦しみに満ちた経験をどれだけ“想像”できるかが読書感想文を書くポイントではないでしょうか?

 

ホロコーストとは、ナチス政権下において、約600万人(約900万人のヨーロッパのユダヤ人のうち、なんと2/3!!)ものユダヤ人の組織的・国家的な迫害や殺戮を意味します。「焼かれた生贄(いけにえ)」というギリシャ語が語源。

 

今年も高校生の課題図書には、興味深い作品が揃っています。

この機会に手にとってみてはいかがでしょう(*^_^*)

 

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