だんだんと暑さが増してきて、蝉の鳴き声なんかも聞こえてくると、私はおばあちゃんの家を思い出します。
よくお盆休みには田舎のおばあちゃんの家に遊びに行きました。
そこで目にするのが、やはり地域それぞれのお盆のお供え物。
本当にさまざまありますよね。
何が正しくて、何が間違っている?と言ったことはないのかも知れませんが、ここでは一般的なマナーやお膳についてお教えさせていただきたいと思います。
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【お盆のお供えの選び方!お菓子や果物がよい?】
お盆とは『8月13・14・15日』です。
12日から16日とされている地域もあります。
日にちは前後してもご先祖様を思う心に変わりはありませんから、特にこだわる必要はないかと思います。
まずは・・・お花ですね。
いわゆる仏花です。
お盆の時期にはよく「蓮の花」が入っている仏花が売られていますね。
この蓮の花・・・なんとも言い難い思いを感じたことがありませんか?
私は小さいながらにいつも「気持ち悪い・・・」と正直、感じていました。
とは言え、蓮の花には2種類ありまして、花びらの付いている蓮の花と蜂の巣と呼ばれている蓮です。
いわゆるなんとも言い難い思いを感じたのがこの「蜂の巣」の方の蓮の花です。
仏花にはできるだけ花びらの付いている蓮の花をお供えしてあげるといいですね。
次に・・・お菓子です。
盆菓子ですね。スーパーなどでお盆の時期になると、ピンクや白で彩りの良い、砂糖菓子が売られているのをご存じの方も多いかと思います。
今は腐らないようにビニールなどで作った砂糖菓子風なものも売っています。
私はいつもそのお菓子を狙って、仏様からいつ下げるのか気になって仕方なかったものです。
あとは・・・
ジュースやお酒、夏の野菜を使った食品などなんでも結構なのですが、やはり果物は欠かせないですね。
やはり夏の果物と言えば、スイカですね。
みなさん『となりのトトロ』という映画をご存知でしょうか?
あのワンシーンに果物や野菜を川で冷やしている場面があります。
冷蔵庫がそこまで普及していなかった昔はああやって川などで冷やして食べるスイカなどは最高だったと思います。
上の写真を見てもらうとおわかりかと思いますが、手作りの馬がいますね。
これは地方によって違うかも知れませんが、お盆にキュウリやナスに割り箸などを挿して、馬や牛の形を作ります。
意味としましては・・・
キュウリの馬に乗って急いで戻り、
ナスの牛に乗ってゆっくり帰る
というものです。
私の田舎ではおもちゃの車を家の軒下にぶら下げたものです。
8月15日まではお墓に車を向けて下げて、迎えに行き、15日の夕方には向きを替えて下げて、送っていくという意味があると祖母に教えてもらいました。
その時に祖母はいつもロウソクに火を灯して、「どうぞゆっくりお帰りください」と声をかけていたのを小さいながらに覚えています。
引用http://ryusen301.hatenablog.com/
【お供えの渡し方のマナーは?】
お供えを渡すタイミング、渡す相手、悩み出したらキリがないですね。
ここで少しそれらについてご説明をさせていただきます。
お供えを渡すタイミング
一般的に熨斗を付けたお菓子を持っていくことが多いかと思います。
それらはお線香をあげる際に仏壇に供えるのが基本です。
家主に先に渡すべきではないかと考える方もいらっしゃいますが、誰に供えるかを考えるとわかりやすいかも知れませんね。
新盆であれば、現金を持っていくこともあるかと思います。
そういった場合であっても、ご仏前に置くのがマナーです。
心配であれば、家主に一言声をかけるといいかも知れませんね。
【お供えの相場は?】
お盆にお供え物として品物を選ぶ場合の相場は、だいたい3000円から5000円が相場となっています。
あまり高すぎてもダメですし、逆に安すぎても常識のない人と思われてしまいます。
とても難しく頭を悩ますことですようね。
また、お供え物として、品物がいいのか、お金がいいのかも悩みますね。
やはり、お品物だと、お盆の時期はたくさんの方からいただきますので、日持ちがするものの方が喜ばれますね。
現金を包む場合は、表書きは「御仏前」や「御供物」が好ましく、金額も品物と同じくらいが丁度いいとされています。
【お供え物にのしはつける?】
お供え物の『のし』は黒白の水引き、または黄白の水引きが選ばれます。
関東圏では四十九日までは黒白、四十九日以降は双銀の水引きを使用することが多いようです。
関西や北陸圏では黄白の水引きが多く使用され、初盆のみ黒白を使用するという地域もあります。
これを踏まえると本当に地域によっていろいろな違いがあることがわかりますね。
私の田舎ではやはり黒白が一般的でしたが、主人とは違う県ですので、持っていく前に調べてから行きたいものです。
くれぐれも誰からのお供えかわかるように、外熨斗にしておきましょう。
【お膳には何をお供えする?】
やはりお盆に仏壇にお供えするもので欠かせないのは『お膳』ですね。
ここでは古くから伝わるお膳の献立をご紹介します。
・飯椀 白飯
・汁椀 絹豆腐にすまし汁 三つ葉きざみ
・漬物 キュウリの浅漬け
・平皿 がんもどき、結び昆布
・膳皿 大根、人参、キュウリ
・つぼ ひじき
・猪口 煮豆
・小皿 きんぴらゴボウ
これがいわゆる一汁五菜の形式です。
これは私が自分の祖母から習った献立になります。
お膳をお供えする時の注意点として・・・
- お供えする際は箸の方が自分とは逆側、つまり仏様が食べるように並べることです。
1度お盆に並べてから向きを変えるとわかりやすいかも知れませんね。
今は市販でも仏膳セットが販売しています。
このセットはむかしながらの漆塗りの高級感溢れるタイプ(2万円程度)とプラスチック製のもの(2千円から5千円程度)があります。
色もさまざまありますが、一般的に『黒』を買っておけば間違いないでしょう。
引用元http://nishida222.exblog.jp/
【まとめ】
今回は「お盆のお供え物の選び方とマナー、お膳」についてご紹介させていただきました。
こうしてみると、地域に寄って本当にさまざまな作法があることがわかりましたね。
しかし、1番大切なことは先祖や亡くなった家族に対して、感謝の気持ちと、これからも見守っていて欲しいとお伝えすることではないでしょうか?
それが何よりの供養になるのだと私は思います。
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