現代はモバイル・インターネット社会です。
子供もいずれ、携帯電話やインターネットを使わずにはいられなくなります。
どのタイミングでお子さんにスマホを許可するかというのは、どのご家庭も悩むところ・・・。
今回は、中学生の子供のスマホ利用について考えてみたいと思います。
Contents
中学生になると『スマホ欲しい!』メリットは?
小学校低学年のうちはキッズケータイ、高学年になったらガラケー、そんな流れできたお子さん。
今まで全く携帯電話を持ったことがないお子さん。
どちらも、中学生になる頃には『スマホが欲しい!』と言うでしょう。
なぜなら、ズバリ“友達とLINEがしたい”から。
良いか悪いかは別として、現状は『スマホ=LINE』と言ってもいいくらい、子供社会にもLINEが浸透しています。
「気持ちはわかるけど、心配・・・。」
子供にスマホが欲しいと言われたとき、ほとんどの親御さんが、こう思っているのではないでしょうか?
節度を持って使えば、LINEをはじめ、スマホのアプリは便利なものが多いのも事実です。
実際、小学校でもPCの授業がある学校も増え、両親のPCやインターネットを使っている子供も少なくありません。
また、知識吸収型だった昔の教育から、子供自身が疑問を持ち解決する力を育てる教育に変わりつつある中で、情報収集ツールとしての操作の簡単なスマホやタブレットの役割は大きくなってきています。
中学生がスマホを持つメリットはなんでしょう?
◎連絡手段(こちらはスマホじゃなくてもいいのですが)
◎ITリテラシーの育成
◎学習への利用
◎子供同士のコミュニケーションツール(これはメリットでもありデメリットでもありますね)
また、早い時期(反抗期前)にスマホに切り替えることで、子供が素直に親の指導する使い方のルールを守りやすいということもあります。
中学生にスマホ持たせるデメリットとは?
スマホのメリットについてご紹介しましたが、やはり、デメリットもあります。
中学生にスマホを持たせる一番のデメリットは『スマホ依存』の心配。
家族よりも友人関係を重視する中学生時代は、友達とスマホで繋がってる(と、錯覚している)時間を優先しがちになってしまいます。
重度のスマホ依存は
○スマホがないと不安
○授業中にスマホを見るために仮病を使って保健室に行く
○お風呂やトイレにもスマホ持ち込む
○食事中や勉強中も音が鳴ったら開かずにいられない
日常生活や、それまでうまくいっていた学習習慣が崩れてしまうこともあります。
スマホを持つ前と持ってから時間の使い方で大きく変わる点は『学習時間と睡眠時間』なのだそうです。
また『コミュニケーション能力の低下』も考えられます。
コミュニケーション能力は、面と向かって交流することで相手の表情や声のトーンから気持ちを汲み取り、自分の意思を伝えることで養われていきます。
それが、相手の様子のわからない状態でのやり取りや、一方的なメールではコミュニケーションをとっているとは言えません。
“都合が悪いことはメールで済ませる。”
面と向かって“謝れない” “怒れない” “話し合えない”
そうならないために、コミュニケーション能力は子供のうちに養っておかなければなりません。
他にも
・有害サイトの閲覧
・SNSによる個人情報の流出
・ネットいじめ
・ながら操作による事故
・ワンクリック詐欺/架空請求
などが、デメリットとしてあげられます。
親と子供の言い分は?お互いの思いとは?
親と子供のスマホに対する考え方はどう違うのでしょう。
口コミから見ていきましょう!
【子供:スマホ持つ前】
部活のメンバーでLINEグループを作っている。私だけ携帯メールだと迷惑がかかる
周りの友達がみんなスマホに。自分だけ違うのは正直ツライ
勉強の時は使わない。約束できます!
【子供:スマホを持ってみて】
便利、楽しい!
勉強中に使うこともある。辞書機能/調べ物など。でもつい、ほかのことも気になって、違うページを見てたり(笑)
宿題をしてる時に友達から連絡が来ると、早く返さなきゃと、心配になってしまう。結果、勉強に集中できなくて時間がかかってしまう
めんどくさい友達がいる
即レスしないと、仲間はずれにされそう
【親:スマホを与える前】
心配。とにかく心配。本人の使い方も上手くできなそうだし、トラブルに巻き込まれないかも心配
ガラケーで十分だと思う
料金が高くなるのが困る
「友達がスマホに変えてる」「仲間に入れない」と言われると、それはマズイかな・・・と思う
【親:スマホを与えてみて】
思ったよりうまく使えてるようだ
ずっとスマホを見ていて、イライラする。つい、「ほかにやることないの?」と口を出してしまう
無料ゲームばかりやっている
フィルタリングや迷惑メールの設定が複雑で大変だったけど、やらないわけには行かない・・・
同じスマホを持っているが、子供の方が使い方に詳しい。困ったときに頼りになる
料金体制は?スマホの制限はある?
実際に、子供にスマホを持たせることになったら、次に気になるのは、料金ですね。
毎月の出費が確実に増えるわけですから、なるべく負担にならないようにしたいものです。
そこで、ドコモ・au・ソフトバンクの家族割を比較してみました。
◆ドコモの家族割
【ファミリー割引】
<割引>
・基本料金が25%OFF
・家族内のケータイ同士の国内通話・TV電話通信料が30%OFF
・ケータイ→自宅の通話料が10%OFF
<サービス>
・家族内のiモードメールが無料
【ファミ割MAX50】
◎2年間の継続契約が義務、1回線ごとのお申し込みが必要
<割引>
・基本料金が50%OFF
<サービス>
・家族への国内通話が24時間無料(FOMA)
(引用 https://www.nttdocomo.co.jp/)
・家族内のiモードメール無料
◆Auの家族割
<サービス>
・家族間の国内発信SMS(Cメール)無料
・「誰でも割」との併用で家族間の国内通話が24時間無料
◆ソフトバンク
【ホワイト家族24】
<サービス>
・家族への国内通話24時間無料
・メールが24時間無料
スマホの料金はどこの携帯電話会社も
「月額基本料」+「データ使用量(○GB)」+「通話料」
になります。
個々の使い方によって料金が変わってくるので
- 電話をよく使うか?
- インターネットをよく使うか?
- 電話は家族間だけなのか、友達ともかけるのか?
- 仲の良い友人はどこの携帯電話会社と契約しているか(au同士/ソフトバンク(ホワイトプラン)同士は通話料無料時間帯ありなど)
子供がスマホをどのように使うか把握することが、料金を安くするポイントです。
また、今の時期はどの会社も学割キャンペーンが5月で終了しています。
学割期間に契約するとかなりお得なので、次の学割キャンペーンを狙うという手もあります。
また、有害サイトやメールから子供を守るスマホの利用制限はどうなっているのでしょう?
親として気になるのは
「怪しいメールが届かないようにしたい」
「有害サイトにアクセスできないようにするには」
「なんのサイトを見てるの?どんな人と連絡をとっているの?」
こんなところかと思います。
使いすぎからくる高額請求を心配する声もあります。
そんな時はこんな機能を利用しましょう。
○迷惑メールブロック設定
○フィルタリングサービス(有害サイトへのアクセス制限)
○一定額お知らせサービス(利用金額が設定額を超えたらお知らせ)
スマホトラブルの事例は?対処法もご紹介
実際にあったスマホトラブルをご紹介します。
☆料金トラブル
調べ物をしていて、いつの間にかワンクリック詐欺の広告をクリックしてしまった。
料金が発生したとのメールを受取り、連絡先を返信してしまったため、毎日数十件のメールや電話が来るようになってしまった。
→→→
メールだけであれば煩わしいですが、無視していても大丈夫です。
特定メールアドレス受取拒否やフィルタリング「強」で対応できます。
電話番号も相手方に知られてしまい、執拗な脅迫がある場合は、消費者センターや警察に相談すれば解決できます。
ゲームの有料アイテムを無断で購入し、数十万円の請求が来た。
→→→
この場合は、詐欺には当たらないため、支払わなければなりません。
こうなる前に「子供が勝手に課金できない環境にする」必要があります。
パスワードや、連絡がいくようにするなど、課金できないように設定することができます。
操作方法がわかりづらい場合は、各携帯電話会社にスマホを持って行きましょう。
☆SNSトラブル
SNSでいじめがきっかけで、学校に行けなくなった
→→→
学校に行けなくなったのは、自殺するよりは良かったと、励まし、証拠を集めて学校や役所に相談しましょう。
普段から、メールやSNSの履歴を消さないように子供に言っておくことも大切です。(証拠として)
また、「何があってもあなたを守ってあげるからね」と日頃から、伝えておくこと、親子でコミュニケーションをとっておくことが大切です。
中学生にとってスマホはとても魅力的なものです。
親は、与えっぱなしにせず“ルールを話し合う”“トラブルの事例を教えておく”など、大切な我が子を守る準備が必要ですね。
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