高温多湿の梅雨になりました。
湿気が多くて、雨が多くて、気持ちもふさぎ込みになってしまいそうな季節ですが、一番問題なのは、目に見えないダニの繁殖です。
アレルギーの原因ともなるダニ。
この梅雨の対処法を考えました!
Contents
湿度が高い梅雨は繁殖率も桁違い?
まずはダニについて見ていきましょう。
ダニは節足動物に属していて、クモ網ダニ目の総称です。
種類は二万種以上、体の大きさは1mm以下のものがほとんどで、目に見えない大きさのダニの方が多いです。
ダニの生息地は熱帯から北極、南極と暑さ寒さを問わず、高地から低地、土壌、水中と世界中どこにでも生息しています。
この多種なダニの中でも、日本の家の中に生息しているダニはほとんどがチリダニといわれる種類です。
チリダニの中にも種類があるのですが、ほとんどがヒョウヒダニといわれている種で、人間のふけや垢を餌としています。
ヒョウヒダニの繁殖力は高く、卵から成虫になるまでに約1ヵ月、寿命が尽きるのは2か月ですが、この成虫になってから寿命がつきるまでの一か月間に毎日2~3個の卵を産み落とします。
(引用元:http://www.pref.osaka.lg.jp/)
人間とこのヒョウヒダニは共存しているので、普段は人間の害になることはないですし、人間の暮らす環境の中からヒョウヒダニを完全に排除することはできません。
ただしヒョウヒダニが大量発生したときにアレルギー反応などがでて人間に害を及ぼすことになります。
ヒョウヒダニが大量発生する条件というのは、まさに梅雨時期の気候条件です。
(引用元:http://www.sankei.com/)
温度は20~30度、湿度は60~80%。
特に湿度が問題で、湿度が50%以下の乾燥している状況では、ダニは繁殖しません。
またもう一つの条件としては産卵場所があげられます。
たたみや、布団、布製のソファなど、ダニが潜り込める場所があればダニはそこで産卵をします。
(引用元:http://www.lion.co.jp/)
これも共存しているだけあって、餌同様に、日本の生活ではなくてはならないものばかりですね。
梅雨時期というのは、ヒョウヒダニにとって、繁殖する好条件がすべてそろっている時期になります。
ダニが繁殖しやすい布団がある?
ダニの繁殖には潜り込める場所が必要だと書きました。
ソファでも布張りのソファよりも皮張りのソファの方が潜り込めず、繁殖は抑えられます。
一番の問題になるのは、やはり布団です。
湿度、餌、産卵場所としてもまさに条件が揃いやすいものと言えるでしょう。
日本で主に使用されている布団の種類を見てみましょう。
木綿、羊毛、羽毛、化学繊維、これらが主要です。
木綿布団は汗を吸湿しやすいため、湿度が高くなります。
また布団の中にダニが入りやすいため、ダニが繁殖しやすい環境といえます。
ですが、丸洗いしやすい、という利点もあります。
羊毛布団に使われている羊毛はダニの餌になります。
ですがきちんと熱処理と殺菌処理されているので、中で繁殖はしにくくなっています。
羽毛布団は、ガチョウやあひるの羽毛で作られます。
羊毛同様、羽毛はダニの餌になりますが、羽毛布団は羽毛が生地の外に出ないように高密度になっているので、ダニが侵入しづらい、という特徴があります。
化学繊維の布団は、基本的にダニの餌になるようなものは布団自体にはありません。
吸湿も強くないので、湿度が低いまま保たれるのが特徴です。
ダニの面からみると、非常にダニが繁殖しにくい布団といえます。
ダニを死滅させる布団の干し方は?
布団の種類によって、ダニの繁殖が多いかどうかを書きました。
ダニの面からみると、化学繊維がよさそうに見えますが、どのような布団にも多角的にみてメリット・デメリットはあります。
不都合がない限り、自分の好きな素材の布団を使うのが一番かと思いますが、日ごろから手入れをすることによってダニの繁殖は防ぐことが出来ます。
ダニ対策の布団の干し方は、普通に外干しだけでは足りません。
ダニを死滅させるには、50度以上の温度にする事と、55%以下の湿度にすることが肝心です。
方法1 天気の良い日に日向に車を置き、その中に布団を入れる。
春から夏にかけて車内は70度程度まで上がるので、3時間くらいいれておくだけで、ダニは死滅します。
方法2 布団をビニール袋に入れて口を閉じ、天気の良い日に両面を一時間ずつ干す。
普通に布団を干すだけでは、布団の温度は50度以上に上がることはないので、ダニを死滅させることは出来ません。
また、干している裏側に逃げ込んでしまうため、やはりダニは死滅させることは難しいです。
方法2で袋に入れることにより、袋内の温度を上げることができるので、ダニ駆除には有効になります。
最近流行りの布団掃除機!その効果とは?
新しいダニ対策として布団掃除機があります。
各社から様々な機能の付いた掃除機が販売されています。
注目したのはダイソンとシャープの掃除機です。
ダイソンは繊維にいるダニを吸い込むことに力をいれていて、実験では木綿布団にベビーパウダーをすりこみ、どれくらいで吸い込めるか実験をしています。
結果は3往復できれいになっていました。
もう一つはシャープのコロネです。
ダニの生体を研究して作られた、というこの掃除機は、熱を発し、ダニが逃げるところを吸い込むようになっています。
どちらも機能にすぐれていて、ダニ対策に効果があります。
梅雨ならこれ!ダニも一撃の布団乾燥機とは?
梅雨時期になると、干したくても布団は中々外干しできませんね。
そんな時は布団乾燥機がお勧めです。
(引用元:https://www.bing.com/)
最近の布団乾燥機にはダニ駆除の項目がついているものが多いです。
その設定をして布団にかけると、ダニを死滅させる温度まで、布団の温度があがるので、ダニ対策には効果的です。
布団以外にもいる?ダニ退治の方法は?
布団以外にもダニは生息しています。
たたみ、カーペット、ソファーなどがその代表的な場所になります。
(引用元:http://www.asaka-ind.co.jp/)
ホットカーペットはダニ駆除の機能がついた物が最近は多いので、その機能がついているものは定期的に使いましょう。
ソファーやたたみ、カーペットは掃除機を細目にかけること、天日干しをする事が肝心です。
たたみなども天日干しにすることが出来ます。
(引用元:http://www.sankei.com/)
大仕事になってしまいますが、気になるようでしたら一度試してみるのもいいかもしれません。
あとは薬剤を使ってダニ退治をすることが出来ます。
梅雨時期にダニに悩まされないよう、日ごろから手入れをすることが大切です。
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