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「今年の自由研究は何するか決まった~~?」
『・・・うるさいな~。まだ考え中・・・。』
「早く決めたほうがいいわよ」
『・・・わかってるよ!』
お子さんとこんなやりとりが、ずっと続いていたら危険信号です!
“自由研究はテーマ選びが大事”と言われますが、そんなことは子供だってわかってます。
そのテーマ選びの方法がわからなくて進まないというのが自由研究の第一の難関なのです。
小学生にとっても、親にとっても“自由研究”という響きは、自由なようで全然自由じゃない(笑)
夏休み前から気にはなってはいるけれど、なかなか進まない・・・という厄介な宿題です。
夏休みの宿題で手ごわい自由研究の進め方は?
子供が主体の自由研究ですが、両親のアドバイスは重要です。
子供はただ“自由研究を”と言われても、正直何から手をつけていいのかわからないものです。
自由研究の進め方を教えてあげることは、親の役目と言ってもいいでしょう。
【自由研究がスムーズに進む流れは?】
その1・興味があるものは何?
その2・テーマの決定
その3・実際の作業確認、準備
その4・やってみる
その5・調べる
その6・まとめる
その7・発表の練習
親が手伝うべきタイミングは「その1」「その3」「その7」の3点。
よくある
『○○ちゃんの自由研究って“親”だよね~~』
と言われてしまうのは、「その2」「その4」「その5」を手伝いすぎてしまうから!
“アドバイスはしても手を出さない”そんなスタンスでいましょうねo(^-^)o
“「その6」まとめる”はせっかく頑張った自由研究の総仕上げです。
ここはお子さんの年齢に応じて手伝い方が分かれるところ!
今回は特に「その6」の“まとめ方”を詳しくご紹介します。
必ず書かなければいけないことは?
実験や観察の結果が出たら、それを上手にまとめましょう。
まとめ方の基本は『見る人がわかりやすい』ということです。
そのために、どうすればいいか工夫することが大切です。
【まとめる時に必ず書く事】
研究のきっかけ(どうしてこのテーマを選んだか。調べたいと思ったのか。)
- 研究の方法/使用した道具
- 研究結果の予想(ここは正しい結果がいいわけではありません。まとめる上で事前の予想とどのように違ったか、予想通りだったが、さらにこんなことがあった等、広がりを持たせるために。)
- 実際の研究結果(実際の研究結果を客観的にまとめる。)
- わかったこと
- 感想(驚いたこと/失敗したこと/反省点など)
- 参考にした本
【まとめ方もいろいろ】
- 模造紙にまとめる
~研究の全容がひと目でわかって伝えやすい。発表する時も自分も見やすく説明もしやすい。 - スケッチブックにまとめる
~図やスケッチをたくさん書き込むような場合に便利。 - 観察日記にまとめる
~毎日、観察記録をつける場合は1日1ページの日記形式にすると見やすい。市販の絵日記帳を活用しても良い。 - 立体作品にまとめる
~調べた場所(海/山/町など)を発泡スチロールや紙粘土で立体模型にすると、調べた場所と結果の関連性がわかりやすい。 - 標本や工作をつける
~模造紙やノートにまとめたものに加えて、実物の標本や工作品があると説得力が増す。
自由研究を模造紙に書くときのポイントとコツは?
模造紙にまとめる場合、読む順番や目立たせたいところはどこかなどをよく考えて、見やすくする工夫が必要です。
目立つ工夫にはどんなものがあるでしょう?
- 大きなタイトル
~大きな文字で色を付けたり、囲むと目立ちます。 - 見出しをつける
~ひと言で内容がわかるような見出しを工夫しましょう。 - 写真/絵
~写真があると見やすく、説得力が増します。細かいところを絵で拡大するともっと効果的です。 - 表/グラフ
~結果が数量で表せる時に有効です。データがひと目でわかります。
「表」・・・実験結果を正確な数字で見せたい時に使います。
「棒グラフ」・・・時間ごとの変化や、いろいろなものの結果の大小をわかりやすく見せたい時に有効です。
「折れ線グラフ」・・・温度や体積などが時間ごとに変化していく様子を見せたい時に有効です。
「円グラフ」・・・全体の中でそれぞれの結果がどれくらいの割合かをわかりやすく見せたい時に有効です。
(引用 http://company.nakazawa-kamiten.com/)
【失敗しない模造紙の書き方】
-
小さい紙(ノートくらいの大きさ)に全体のレイアウトを考えて、下書きをする。
-
下書きのレイアウトを、模造紙に写していく。(罫線の入っていない用紙の場合は鉛筆で薄く線を引くと文字がきれいに書けます)
-
マジックやフェルトペンで清書する。
自由研究の書き方とまとめ方の例は?
では、吸水ポリマーの実験を元に実際のまとめ方をご紹介します!
(タイトル)
『紙おむつがサラサラなのはなぜ?』
(動機)
「この研究を選んだ理由」
紙おむつは不思議です。弟が毎日使っている紙おむつはとても便利です。おしっこをしてもお尻はサラサラのままです。弟自身もお尻が濡れていなくて快適なようです。この仕組みを知りたかったからです。
(道具)
「準備したもの」
紙おむつ、脱脂綿、トイレットペーパー、はさみ、新聞紙、プラスチック容器(3)、はかり、計量カップ、マスク
(研究の方法)
「水を吸いこむ力を調べる」
紙おむつの中身、脱脂綿、トイレットペーパーそれぞれの吸水力を調べます。
-
紙おむつを切っての中身を新聞紙の上に取り出す。
-
プラスチック容器に、同じ重さの「紙おむつの中身・脱脂綿・トイレットペーパー」を入れる。
-
それぞれのプラスチック容器に50mlずつ水を入れる。水がしみでて給水できなくなるまで繰り返す。
(予想)
「私の予想」
紙おむつの中身>脱脂綿>トイレットペーパー
この順番に水を吸いこむ力が強いと予想します。
(実際の実験結果)
~写真や絵をつかってわかりやすくまとめる~
(わかったこと)
「この実験を終えて」
~わかったことをまとめる~
(感想・驚いたこと)
「紙おむつは吸水性ポリマーという素材を使って作られているそうです。自分が予想した以上の水を吸い込む力がありました。プラスチック容器が小さかったので、もっと大きい容器を使う必要がありました。」
レイアウトも大事!これさえマスターすればOK!
模造紙にまとめるときのレイアウトは見やすく、印象的に、カラフルに!
全て同じ色、同じ大きさの文字では、どこを強調したいのかわかりません。
工夫できることは、
○色を変える
○アンダーラインを引く
○マークをつける
○別の色の紙を貼った上に書く
例えば・・・
(引用 https://kids.gakken.co.jp/)
可愛らしいアイコン(レモン)が印象に残ります。
イラストや写真が効果的に使われています。
色紙を貼っている点も、見やすいですね。
続いてコチラ
(引用 https://kids.gakken.co.jp/)
(引用 https://kids.gakken.co.jp/)
コンビニの店内図がわかりやすくなっています。
ランキングも面白いです!
他にも、「新聞のようなレイアウト」「地図」「すごろく風」など、アイデア次第でレイアウトは色々変えることができます。
見た目が短調にならないことが、周りと差のつくまとめ方のポイントです。
自由研究のまとめ方、色々とご紹介しました。
時間をかけた自由研究ですから、“作品”として最後のまとめまでもうひと頑張り!
色々書いてきましたが、お子さんの年齢ややる気に応じて、親子で楽しんで自由研究をすすめることが一番ですね(*^_^*)
今年も頑張りましょう~~!
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