夜、寝ている間におしっこに行きたくなって目が覚めることはありませんか?
一度だけならまだしも、二度も三度も行くようになると、体は休まりませんよね。
そんな症状は夜間頻尿かもしれません。
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夜間頻尿ってなに?
夜間頻尿に触れる前に、頻尿について書いていきます。
頻尿は、トイレに行く回数が多いことを言います。
起きている間に8回以上トイレにいくようなら、頻尿と考えられます。
はっきり断定が出来ないのは尿意を感じるのに、個人差があるからです。
大体昼間に2時間以内に1回以上トイレに行くようになると、頻尿ということになります。
二時間に一回の尿意だと、日常生活にさほど影響はありませんが、一時間に一度の程度になると、日常生活にだいぶ支障がきたしてきます。
では夜間頻尿とはなんでしょうか?
夜間頻尿は夜、寝ている間に尿意をもよおし、トイレに行くことです。
やはり尿意を感じるのは個人差がありますので、一概に何回トイレにおきたら夜間頻尿、と断定することは難しいですが、一般的には夜間に起きる回数が一回以上。
つまり、毎晩寝ている間にトイレに起きるようなら夜間頻尿といえます。
夜間頻尿は女性より男性のほうがなりやすい?
夜間頻尿は男性の方がなりやすい印象があるようですが、実際は、男女差はあまりありません。
(引用元:http://hinnyou.jp/)
40歳代か頻尿を感じる人たちは増加傾向にあり、40歳以上で8人に1人が頻尿の原因の一つである過活動膀胱である、という調査結果があります。
過活動膀胱は膀胱の筋肉である排尿筋が緊張、収縮するため、膀胱に溜められる尿量が減る原因になります。
(引用元:http://www.kouraininjin.com/)
これは男女ともになる症状ですが、頻尿になるもう一つの原因は男女異なります。
男性が頻尿になる原因のもう一つは、前立腺肥大です。
この前立腺は男性にしかない臓器の一つで、尿道の後ろ側にあります。
前立腺が肥大、もしくは過剰に収縮することで、尿が出にくくなったり、残尿感を感じたりします。
また女性特有の原因は、骨盤底筋のゆるみです。
骨盤底筋は膀胱、尿道、子宮を支える筋肉ですが、この筋肉が妊娠、出産、または運動不足
により、ゆるんでしまうと、尿道を締め付けるちからが弱くなり、頻尿、尿漏れの原因になります。
夜間頻尿の原因は?
では、夜間頻尿は何が原因になっているのでしょうか?
前述した頻尿の原因も、もちろん夜間頻尿の原因につながっています。
ですが、それ以外にも原因があります。
夕飯時に味の濃いものを食べ、喉が渇いて就寝前の水分量が増えている。
または利尿作用のあるカフェインやアルコールの摂取が原因のこともあります。
また、睡眠時は抗利尿ホルモンが分泌され、就寝時の尿量を減らし睡眠を優先させるようになっていますが、眠りが浅いために抗利尿ホルモンが分泌されずに夜間頻尿になってしまう。
また、加齢によりこの抗利尿ホルモンの分泌が減っていて夜間頻尿になっていることもあります。
冷えが原因の頻尿も考えられます。
体を冷やすことにより、膀胱の副交感神経が刺激され尿道の筋肉が緩み排尿を促すことになります。
夜間頻尿って深刻な病気が隠れてる?
昼間に頻尿の症状がなく、夜間だけ頻尿の症状がある、という場合は注意が必要です。
夜間頻尿になる原因の一つに、糖尿病の初期症状があります。
これは、糖尿病の初期の喉の渇きにより、水分摂取量が増え、夜間頻尿につながります。
もう一つは心不全の可能性です。
抗利尿ホルモンも、尿を作るときに出る利尿ホルモンも心臓から作り出されています。
心臓の機能が低下していると、下半身の血液が心臓に戻りにくく、夜横になった時に急激に心臓に下半身の血液が戻ってくる、ということがあります。
そうなると心臓に血液が戻りすぎてしまい、心臓から利尿ホルモンが分泌され、尿が作られるので、夜間の排尿につながります。
(引用元:http://www013.upp.so-net.ne.jp/)
つまり、心臓機能の低下により、夜間頻尿になりやすい、と言えます。
また、無呼吸症候群の人も同じ理由で夜間頻尿になる可能性があります。
無呼吸症候群の人は気道がふさがっているのに呼吸をするので、胸腔内の気圧が下がります。
これにより、心臓が膨らむので、そこに血液が大量に流れ込み、利尿ホルモンが分泌される、という仕組みになります。
すぐできる夜間頻尿の対策は?
すぐに出来る対策としては、就寝前の水分量を減らす、ナイトキャップなど就寝前の飲酒をやめるか、減らす。
体が冷えないようにする、などがあります。
また生活習慣、リズムを改善することにより、排尿のリズムが取れ、夜間頻尿が減ることもあります。
頻尿や夜間頻尿に効果のある薬やサプリメントも販売されていますが、腎機能障害など病気が原因のことも考えられますので、泌尿器科などの専門医を一度受診した方が安心できます。
(引用元:http://lohasmedical.jp/)
受診するときには、排尿日誌をつけておくと、診察がスムーズです。
(引用元:http://www.enjinkai.com)
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