認知症は治らない、とよく言われています。
それは認知症が脳の破壊によって起こるので、脳の破壊は止められない、という意味合いが強い為です。
薬によって、軽減する症状、または治らなくても進行を抑えることは出来ます。
Contents
認知症の薬の種類は?
薬の種類を見る前に認知症の種類について最初に見ていきましょう。
(引用元:userdisk.webry)
アルツハイマー型認知症…最も多い認知症の型で、女性に多く発生し、脳の神経細胞が壊れ神経伝達が出来なくなって発生する認知症です。
レビー小体型認知症…アルツハイマー型に続いて発症が多く、男性に多くみられます。
レビー小体(神経細胞に出来るタンパク質の一種)が脳の大脳新皮質と脳幹に多く溜まり、神経細胞が破壊されおこる認知症です。
脳血管性認知症…脳梗塞や脳出血などの病気により、脳に酸素が送られなくなり、神経細胞が壊れることによって起こる認知症です。
前頭側頭型認知症…若い人でも起こる可能性のある認知症で、前頭葉、側頭葉の萎縮によって起こる認知症です
アルコール性認知症…アルコールを多量摂取することによりおこる脳の萎縮などが原因の認知症です。
認知症の薬の種類は、現在二種類あり、コリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬です。
コリンエステラーゼ阻害薬ではアリセプト、レミニール、イクセロン、リバスタッチがあり、NMDA受容体拮抗薬はメマリーという薬があります。
認知症の薬の効果は?
アルツハイマー型認知症は、脳の神経伝達物質であるアセチルコリンが減少していることが分かっています。
このアセチルコリンを分解してしまう酵素のアセチルコリンエステラーゼの働きを抑える役割をするのがコリンエステラーゼ阻害薬です。
またもう一つの神経伝達物質であるグルタミン酸の濃度が濃く高くなることにより、細胞内にカルシウムイオンが大量に流れ込み、それによって神経細胞の障害が起こります。
なのでグルタミン酸の受容体であるNMDA受容体拮抗薬を内服することにより、神経障害や、記憶障害が改善されることになります。
⇒認知症の症状はどんなもの?具体例は?中核症状と周辺症状とは
認知症の薬で副作用は?
認知症の薬はそのすべてが対象療法の薬となっています。
個々の薬の様ざまな副作用については、また別に述べます。
認知症はまだまだ解明されていない部分も多く、また日本には認知症専門にしている医師がまだまだ少ないと言われています。
実際、医師の勉強会などでも、「薬の服用をいつやめさせたらいいのか」という質問がでることがあるようです。
信頼できる医師に出会えるのが何よりも一番なのですが、介護をしている家族が症状をよく見ながら、異変を感じたら医師と話会える環境を整えることによって、重症な副作用を避けることも出来るでしょう。
認知症で薬の管理が出来ない時は?
認知症の薬を服用するのに、一番の問題になってくるのが、薬の管理の問題です。
医者の中には、介護者が管理出来ない状況の場合は、薬の処方を止める場合もあるようです。
介護者が管理してしまうのが、一番確実ですが、遠距離であったり、なかなか介護者が管理出来ないことがあります。
そんな時には、お薬カレンダーなどを活用して、服用したかどうかをはっきりさせる。
何種類もある薬を一包にまとめてもらう。
訪問薬剤指導やデイサービスを利用して服用する。
などが工夫出来る内容になってきます。
(引用元:www.tanabe.co.jp/)
とても大変なことですが、患者にあった服用方法を見つかるように色々と試してみましょう。
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認知症の非薬物療法って何するの?
非薬物療法は、薬を服用しないで脳の活性化を図り、機能回復のための動作訓練を行う事です。
リハビリテーションやデイサービスで行われる場合や、自宅などでも行うことが出来ます。
回想法は、患者に残っている昔の記憶を、共感をもって聞くことで一体感が生まれ、認知機能を高める方法です。
認知リハビリテーションは、音読や計算問題などのドリルで脳の活性化を図る方法です。
ただ、患者本人がやりたがらない時に強制するとかえって逆効果になる場合があります。
音楽療法・園芸療法では、感情の安定を目的とします。
リアリティ・オリエンテーションは自分と自分の居場所のことを理解し、認知能力を高めます。
(引用元:www.harmonista)
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