低身長でホルモン治療を受けているお子様を持つお母さんは、日常生活でどんなことはして良くて、どんなことがダメなのかなど、気になる事も多いですよね?
お薬のこと、遠出する時の注意、食事のことなど、今回は日常生活での良し悪しを中心に『気になる事』をご紹介します。
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風邪を引いたとき注射はどうする?
成長ホルモンを投与する注射は、毎日行うことが一般的です。
しかし、風邪を引いたりして他の薬を飲ませる時に、注射をしていいものか悩みます。
実は、普段、継続的にきちんと投与しているのであれば1日や2日は注射をお休みしても問題はありません。
そもそも成長ホルモンは、本来は身体の中にあるホルモンなので 他のどんな薬と重なっても大丈夫なのです。
「今日だけ注射休みたいな…」という日があったら、心や身体の疲れに合わせて『お休みの日』を作ったりしても良いのかもしれません。
心配が残る場合は、必ずお医者様へ相談しましょう。
真夏の旅行や引越し!薬の持ち運びは?
楽しい旅行や、引越しなどがある時にも 薬を持ち運ばなくてはなりません。
特に注意が必要なのは夏です。
持ち運びの注意点とポイントがいくつかあります。
【注意点】
・温度は2~8℃を保つため、温度計を準備しましょう
・クーラーボックスや保冷バッグなどの中に入れましょう
・保冷剤などを使用する際には接触して薬が凍らないように注意しましょう。
・注射器やお薬を濡らさないようにしましょう。
【ポイント】
・凍らせた飲料と一緒に持ち歩くのが◎
・コンビニなどを利用して、溶けてもいいアイス(パピコなど)やロックアイスを補充しながら保冷をつないでいきましょう。
・スーパーでドライアイスをもらうことも◎
先にお話ししたように、1日2日の薬の中断は投与を上手に継続されている場合は問題ありません。
おでかけが長期間になり不安な時は、病院に確認をして指示を仰ぎましょう。
夜食がよいってホント?
嘘です。
身長を伸ばすために、親としてはたくさん栄養を摂って欲しいので、夜中に「おなかすいた」と言われたら夜食をつくってあげたい方もいるでしょう。
しかし、その場合は夜食の中身を考えなければなりません。
成長ホルモンは、血糖値が下がっている時に分泌されます。
ですから、夜食を食べて血糖値が上がってしまうと、成長ホルモンの分泌量は下がってしまいます。
このホルモン分泌は低身長には見逃せません。
就寝2時間前の食事や甘い飲みものは避けた方が良いのです。
どうしてもお腹がすいて…という時には
・卵
・チーズ
・納豆
・牛乳
などの、タンパク質が中心のものが良いでしょう。血糖値が上がりにくい性質を持っています。
夜更かしは成長の妨げになる?
「早寝・早起・朝ごはん」という言葉がありますが、子供にとって睡眠が大切なことは間違いありません。
なぜなら、成長ホルモンが多く分泌される時間帯があるからです。
夜中の22時~2時
PCやTV、携帯などの灯りは特に、この時間帯に眠れなくなる原因になります。
交感神経が刺激されてさらに目が覚めてしまうので、注意して下さい。
日常生活に規制はない!
高い所にあるものが届かない、などの『不便』が多少あるかと思いますが、日常生活を送る上では大きな規制はありません。
困った時も必ず解決方法があります。
【高い所にあるものが届かない】
台を用意、協力者にお願いする、日常使用のものは低い場所に置く
【将来車に乗りたい】
シートアジャスター(座面シート上下機能)やチルトステアリング(ハンドル上下装置)が付いた車を探す。
【適度な運動はいい?】
運動すると成長ホルモンが出ます。する人としない人では約5~10cmの身長差が出る事もあります。
【遊園地の身長制限は?】
ほとんどが90~120cm間で乗れます。
いかがだったでしょうか。
治療中でも、「本当にダメ!」という事はさほど多くはありません。
いろんなことにチャレンジ出来そうですね。
他にも判断に迷ったら、病院に相談をして上手に治療と向き合っていきましょう。
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