オリーブオイルは製造方法や製造過程の違いによりいくつかの種類に分けられます。用いり方も種類によって異なります。使う目的によって上手に使い分けより効果の出るオイルを選びましょう。
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*そもそもオリーブオイルはどこが本場?
・オリーブオイルの本場は、地中海沿岸の比較的乾燥した国々・地域です。イタリア、スペインが生産量トップの座を競い合っており、ともにヴァラエティに富む優れた品質のオイルを産しています。
・イタリアは全土でオリーブオイル生産が盛んで、特に北部のリグーリア州、中部のトスカーナ州は銘醸地として名が通っています。
スペインでは、北西部のカタルーニヤ地方、南部のアンダルシア地方が中心産地です。
・イタリア、スペイン以外で優れたオイルが造られる庫にとして、ギリシャ、トルコ、アメリカ、チリ、アルゼンチンなどがあります。ただ、日本ではなかなか入手しづらいのが現状です。
日本国内では、小豆島でおり部オイルが造られています。
*オリーブオイルの種類って?
1ヴァージンオリーブオイル:実だけを原料とし、科学的な方法や高熱での処理を行わず、他の性質の油を一切含んでいないオイルを言います。
ヴァージンオリーブオイルは4段級に分かれまます。
・エキストラヴァージンオリーブオイル:風味・香りともに完璧で、酸度が0,8%以下のオイルです。
・ヴァージンオリーブオイル:風味、香りともに完璧で、酸度が2%以下のオイルです。
・オーディナリーヴァージンオリーブオイル:風味、香りともに良好で、酸度が33%以下のオイルです。このまま食用として販売するためには、その国の基準(日本であればJASにあたる)をクリアしていることが必要です。
・ランパンテヴァージンオリーブオイル:風味に問題があり、酸度が33%を超えているオイルで、ランプ用に用いられたことからこの名がつきました。IOOC規定では、精製オリーブオイルや工業用油の原料となるオイルです。
☆風味や香りについてはIOCで認められたテイスターによってブランドテイスティングされた結果に基づきます。
☆エキストラヴァージンとヴァージンの違いは、テイスターによる感覚的な違いではなく、酸度によるものです。
2精製オリーブオイル:ランパテなどのヴァージンオイルを精製(脱臭、脱酸。脱色などの処理をする事)した、酸度が0,3以下のオイルです。
3オリーブオイル(日本では「ピュアオリーブオイル」と呼ばれている物です)精製オリーブオイルに1のヴァージンオリーブオイル(ただしランパンテは除く)をブレンドして酸度を1%以下にしたオイルです。
4オリーブ・ポスマ・オイル
ヴァージンオイルを搾った後の残りカスに残留している油分を、有機溶剤を使って州出したオイルです。成分も異なり、IOC規定では「オリーブオイル」と表示してはいけない、工業用であり、食用ではないオイルです。
ただし、これを精製し、酸度を3%以下にした場合は、その国の基準をクリアしていれば、食用として販売可能ですが、もちろん「オリーブオイル」とは名乗れません。
*オリーブオイル使い分けは?
食します:「サラダ油の代わりにすべてオリーブオイルが使えます」つまりサラダ油の代用がオリーブオイルになるという事です。
卵焼き・炒め物・天ぷら・から揚げなどどんな料理にも使えます。もちろんドレッシング・カルパッチョ・パンに直接つけて食べらたりなど、生でも食べられます。特に揚げ物をしたときには、カラッと揚がり脂っこくなりませんよ。
肌に塗ります:オイルパック・オイルマッサージ・ボディマッサージ・クレンジング・クリームの代わりとして・ボディのかさつきにも使います。
*オリーブオイル使い分け方のポイントはここ!!
・「エクストラヴァージンオリーブオイル」
色々な産地から食べやすいオリーブを集め混ぜ合わせたものです。生で食する料理におすすめです。
・「ピュアオリーブオイル」
オリーブの品質に若干のばらつきがあるものを精製し、エキストラヴァージンオイルで香りつけをしたものです。オリーブオイル初心者におすすめオイルです。加熱する料理におすすめです。
現実にはそれほどシビアに「エクストラヴァージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の使い分けはしていないケースも多いですが、エクストラヴァージンオリーブオイルのほうがピュアオリーブオイルよりも高いから、多くの油を使う加熱料理に頻繁に使うのは少し勿体ないという事情もあるようです。
*まとめ
・ここで言う「酸度」とは、「遊離脂肪酸がどれだけ含まれているか」の数字です。
⇒「遊離脂肪酸」とは、オリーブオイルを始めとする油脂の主成分は「アシルグリセロールで、これらは通常、1つのグリセリンに3個の脂肪酸が結びついた形で存在しています。
しかし、わずかながら、グリセリンと結合しない遊離脂肪酸が含まれています。遊離脂肪酸は酸化しやすい性質を持っているため、この遊離脂肪酸が多い、すなわち酸度が高いほど品質が落ちやすいのです。
・オリーブオイルの中には、ボトルの底に白く濁ったものが沈殿している物があります。これは売り場の低い気温でも固まりますし。混ぜ合わせが含まれていないとても良質なオイルです。購入する際にはボトルの底もチェックしましょう。
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