(最終更新日:2017年1月17日)
花粉症の季節がやってきました。
毎日外遊びしないと、家では時間がもたない!
という元気なお子さんが、帰ってきたら鼻水が。
風邪を引いたか?
と思うけど、もしかしたらその症状、花粉症かもしれません。
Contents
花粉症の症状、子供と大人の違い
ひと昔前までは、花粉症に子供がかかるなんて、考えられない時代でしたが、
昨今は低年齢から花粉症にかかる子供が増えているそうです。
5歳から9歳で13.7%、10歳~19歳で31.4%の発症率というと、
大人の発症率とほとんど変わりがありません。
(引用元:https://www.bing.com/)
では、症状に違いはあるのでしょうか?
子供の花粉症の症状は、大人とは少し違ってきます。
まず、鼻水は出にくく、さらさらした鼻水ではなく、
粘っこい鼻水で鼻づまりの傾向にあります。
これは、鼻腔が小さいために鼻が詰まりやすくなるためです。
また、鼻づまりのため、花粉が侵入しづらく、くしゃみも少ないです。
目の症状は大人と変わらずあります。
また小児のアレルギーは併発をしている場合が多く、
ハウスダストやダニのアレルギーを持っているお子さんが、花粉症を発症しやすい傾向にあります。
子供が使える花粉症の市販薬は?
子供が使用できる花粉症の市販薬は、
こどもパブロン鼻炎液S(大正製薬)
(引用元:https://www.bing.com/)
エスタックこども用鼻炎シロップ(エスエス製薬)
(引用元:https://www.bing.com/)
アルベン子供点鼻薬(中外製薬)
(引用元:https://www.bing.com/)
ストナリニ・サット小児用(佐藤製薬)
(引用元:https://www.bing.com/)
などがあります。
しかし、花粉症は前述した通り、小児は併発する可能性も高く、
長く付き合わなければならない症状です。
市販薬は、あくまでも応急処置とし、早めに受診しましょう。
花粉症の子を外で遊ばせる時の注意点
花粉症になってしまったら、一番大切なのはアレルゲンに近づかないことです。
花粉飛散情報を確認し、花粉の飛散量が多いときは、外出を控えましょう。
学校など外出しなくてはならない時は、
メガネやマスクを着け、花粉にふれないようにしましょう。
外出から戻ったときは玄関で花粉を落とし、室内に持ち込まないことが肝心です。
また、花粉は床など低いところにたまります。
こまめに掃除をし、花粉を除去しましょう。
親が花粉症だと子供に遺伝するの?
自分が花粉症だと子供もかかりやすいのではないだろうか、
と不安に思う方も多いと思います。
この辛い症状を、子供のうちから経験させたくはない、とも。
ですが、残念ながらアレルギー体質というのは遺伝の部分が多いのです。
2012年にロート製薬が「子供の花粉症」に関する調査を行いました。
その調査の中で親と子供の花粉症の関係性の設問があったのですが、
その結果、両親がともに花粉症ではない場合、
子供の花粉症は11.6%に対し、
両親ともに花粉症の場合、
子供の花粉症は43.2%にもなったそうです。
また父親が花粉症場合は子供の花粉症は23.4%、
母親が花粉症の場合は32.8%と、
母親からの遺伝の方が強く出る、という調査結果になりました。
子供の花粉症は何科にかかればいい?
では子供が花粉症になってしまった場合、何科を受診したらよいでしょうか。
1990年頃は、花粉症は中学生以降に発症することが多く、
耳鼻咽喉科で診察されていました。
今現在、花粉症の発症年齢がどんどんと低下していく中で、
乳幼児にまで発症が確認されるようになりました。
特に気管支喘息の小児は高確率でアレルギー性鼻炎を合併するということも明確になり、
小児科医の先生がアレルギーにも対応した診療をするところが増えています。
ですので、まずはかかりつけの小児科を受診するのがよいと思います。
その上で、耳鼻咽喉科を受診するかを考えてみてください。
ただ、目に関しては、やはり眼科を受診することをお勧めします。
目がかゆくて、こすって傷をつける前に早めに受診しましょう。
コメントを残す