(最終更新日:2017年1月18日)
麻疹(はしか)は感染し、発症すると重症化することが多い危険な感染症になります。
ですから、おたふく風邪や水疱瘡のように、麻疹にも予防接種ができます。
その予防接種の概要や効果についてご紹介致します。
Contents ☆予防接種ではしかは本当に防げる? |
麻疹の予防接種で使われるワクチンは『MRワクチン』です。
このMRワクチンは麻疹(measles)の頭文字Mと風疹(rubella)の頭文字Rを取ってつけられた名前です。
この二つのワクチンを接種することによって、
95%以上の人が麻疹と風疹のウイルスに対する免疫力をつけることができると言われています。
☆はしかの予防接種後はいつから効果が出るの? |
予防接種をしてから10日前後くらいからぐらいから麻疹ウイルスに特異的な細胞性免疫ができます。
また、血中抗体は2週間後から出現し始め6~8週間後に最高値となるとされています。
ただし、この効果も一生は続きません。
麻疹は感染力も強く、発症すると重篤になる可能性が非常に高い病気になります。
しっかりと抗体をつけて備える必要があります。
このMRワクチンを使って、体内で1回作られた免疫機能を再度抗原に接触させることで、
さらに免疫機能が高める効果(ブースター効果)を利用すべきです。
また、予防接種をしていな状態で、麻疹患者と接触してしまった場合、
72時間以内に麻疹ワクチンを接種すれば麻疹の発症を予防できると言われています。
理由としては、野生ウイルスの感染では潜伏期間が10~12日になるので、
野生ウイルスが最初に上気道で増えて血中に入る前に
ワクチンにより誘導される免疫の方が速く生ずるためだと言われています。
☆はしかの予防接種は何回必要なの? |
MRワクチンは現在は2回接種するのが主流になっています。
以前は1回でしたので、2回接種するために、
第3期や第四期といった接種時期を設ける対策を取ったりしていました。
また、二回接種するタイミングですが、一回目は第1期は生後12ヶ月~24ヶ月のタイミングで、
二回目は第2期は5~7歳に行うのが良いかと思います。
もし、この第2期に接種しなかったとしたとしても、もう一度接種することをオススメします。
☆はしかの予防接種の副作用は? |
MRワクチンは2種類のワクチンを混合しているものではありますが、
単独の麻しんワクチン、風しんワクチンに比べると発熱などの副作用においては強くはないです。
麻疹の予防接種の副作用としては、接種後1週間くらいで発熱する子どもが10~20%くらの確率でいます。
一般的には発熱しても、1~2日で解熱し、症状もおさまってくるのでそこまで心配する必要はありません。
痙攣(けいれん)など変わった症状が見られたら、
それがワクチンによる副作用なのかどうかは別として、すぐに病院にいって処置してもらってください。
☆まとめ♪ |
麻疹においての対策としては予防接種を絶対にした方が良いと思います。
MRワクチンは本当に副作用があまりなく、起きたとしてもとても軽度な症状しかでませんので、
受けるに越したことはないと私は思います。
麻疹はまともに感染、発症すれば死に至るケースもあります。
麻疹を甘くみずに予防接種をして、体にしっかりとした抗体を作っておくことをおすすめします。
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