(最終更新日:2016年12月31日)
私たちが子供のころには「アトピー性皮膚炎」なんて病名も聞いたことがなかったです。
近年空気汚染や食事の欧米化など生活環境の変化に伴い
人の身体にも微妙に影響しているのでしょう。
*そもそもアトピーって?
成人のアトピー性皮膚炎とは:
乾燥肌による敏感肌にアトピー素因が重なって発症する慢性の皮膚炎のことです。
アトピー性皮膚炎は、むかしは子供の皮膚疾患で、
成長して思春期くらいになると自然に治まるとされてきましたが、
20年位前から、思春期にいったん良くなった皮膚炎が20歳前後になって再び悪化してきたり、
思春期になっても治らず、さらに成人になってもアトピー性皮膚炎が続く患者さんが増えてきました。
小さに時には、少し「あせも」ができやすかったとか、
冬に肌が少し乾燥する程度だったのに、大人になってからアトピー性皮膚炎が出てくるようになったという人もいらっしゃいます。
*大人のアトピーの原因は?
複合的な要素が重なることが多いので、病院で血液検査や皮膚テストを通して必ず原因を突き止めておきましょう。
思春期に増えた皮脂が再び減ってくることによる肌の乾燥のために、
汗や衣服との摩擦など日常の暮らしの中でのありふれた刺激で皮膚炎を生じます。
周囲の環境やダニやほこりなどのハウスダスト、花粉症などに対するアレルギーが関係していることもあります。
風邪・疲労・寝不足・イライラ難度のストレス、不規則な生活、女性では月経前も皮膚炎を悪化させるきっかけになります。
*大人のアトピーの予防法は?
アレルギー体質の人はアトピー性皮膚炎を予防するために、
免疫力を高めて肌の保湿を十分に行うようにしましょう。
アレルゲンが分かっている人や、アトピーを発症している人はアレルゲンを避け、
医師の指示に従って治療を受けてください。
〇アレルゲンとは:
アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原のことです。
一般的には、そのアレルギー症状を引き起こす原因となるものを言いますが、
具体的な症状があるわけではない人においても、その交代と反応する抗原もアレルゲンと呼びます。
日常では、規則正しい生活を心がけ、肌と清潔に保ち、ストレスをなくすといった対策と同時に、
食生活でもアトピー対策を意識するように努めてくださいね。
・食物繊維、乳酸菌を摂って便秘を防いでください。
・善玉菌のエサになるビタミン、ミネラルを摂ってください。
・ビタミンA/C/E
・亜鉛
・ポリフエノール
を摂って毒素を排出してください。
*まとめ☆
アトピー:
アトピーというのは「奇妙な」という意味のギリシャ語に由来しています。
1923年に本人の家族や親せきなどに出てくる奇妙な反応を、アトピーと名付けました。
アトピー体質・アトピー素因・アトピー性皮膚炎などのことを「アトピー」と呼ぶことが多く、
特にアトピー性皮膚炎のことを「アトピー」と呼んでいます。
アレルギーが良く解明されていなかった頃、
アレルギーは抗原抗体反応の中でも生命にかかわる激しい過敏症の人を示していたのです。
皮膚炎や鼻炎・花粉症・喘息などは、
当時のアレルギー概念では説明がつかなかったので「アトピー」とつけられました。
症状が出た皮膚の特徴は・カサカサ・ゴワゴワ・ジュクジュクの表現が適当でしょう。
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