(最終更新日:2016年10月26日)
温泉って夏は湯上りさっぱりと冬は湯上りホクホク温かく一年を通して出かけられる場所ですよね。
硫黄泉のあの特有な臭い苦手な人も多いですがあの臭いこそいかにも温泉って感じしませんか?
*そもそも硫黄泉って何?
硫黄泉とは・・鉱泉のうち特に病気療養の目的に適したものを治療泉といい、
その中で温泉水1㎏の中に総硫黄が2mg以上含まれている温泉のことを含硫黄泉といいます。
全国にある温泉の8%を占めてます。 単純硫黄泉→遊離炭酸ガスや硫化水素を含みません。
硫化水素泉→遊離硫化水素や炭酸ガスを含んでいますの2種に分類されます。
ナトリウム、マグネシウム、カルシウムなどの成分や、硫黄塩泉、炭酸水素塩泉などの泉質との組み合わせによりさらに細かく分けられています。
硫黄泉の大きな特徴 「ゆで卵が腐っているような匂い」と表現され解毒作用があります。
お湯の色は湧き出多直後は無色透明ですが、空気に触れ酸化すると白濁色や黄色調に変化していきます。
*硫黄泉の効能は?
・肌に浸透しやすく毛細血管を拡張する作用
・紫外線をカットしてくれる作用があり、メラニンを分離する働きが期待でき、美白に一役買いそうです。
硫黄泉浴による二次的作用
1フヒヒ負の冷受容体が麻痺し、結果として温感が得られます。
2血圧降下作用があります。
3抗菌作用、抗寄生虫作用があります。
4関節軟骨の硫黄Sの構成要素となります。
5免疫系に影響を与えます。
*硫黄泉はこんな人におすすめ!!
適応症とするのは。
関節症や皮膚疾患(乾燥、アトピー性湿疹、脂漏性皮膚炎、慢性湿疹) 硫化水素ガスは炭酸ガスと
同じで皮膚から吸収され毛細血管や細動脈を拡張させ全身の循環を改善するので末梢循環障害、心臓病、高血圧の方に良いです。
硫黄泉に入浴しているときに水面から立ち上がるガスを吸入すると痰の切れが良くなることから硫黄泉は「痰の湯」と呼ばれることもあります。
浴用効果として硫化水素泉の湯気を口から吸入すると痰の切れが良くなりますから糖尿病、痛風、便秘の人に良いとされています。
飲用効果として慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病、動脈硬化症ですが下痢の時には飲まないようにしてくださいね
*硫黄泉での注意点は?
・特に硫化水素ガスが含まれている場合は刺激が強くて、
窓のない浴室のような換気の良くないところでは中毒症状を起こすことがあるので入浴の際には注意してください。
・硫化水素ガスは、鉄、銀など一部の金属を酸化させ黒くなる性質を持っていますから
温泉に入る際にはネックレスやブレスレット、ピアスなどのアクセサリー類を外してお湯に浸るようにしましう。
・病弱な人、皮膚の弱い人は湯あたりを起こしやすいです。
・禁忌症:浴用禁忌:皮膚・粘膜の過敏な人や特に光線過敏症・高齢者の皮膚乾燥症(硫化水素型のとき)のの人は入浴
・飲用しないでください
・硫化水素ガスの毒性は強く500ppmで呼吸麻痺を起こしますから、硫化水素泉に入る場合は低い位置にある浴槽の換気に注意してください。
・同じ泉質でも各温泉施設の温泉の成分や加水などの使用状況により肌さわりや作用が違うことをご了承いただき
また温泉の適応症、禁忌症、効能などが異なりますので各温泉施設の温泉分析表や注意書きをご確認ください。
*まとめ
硫化水素泉の場合五色温泉に代表されるように、天候、気温、入浴者の増減などにより温泉の変色現象がみられる特徴があります。
・地球の内部から噴き出してきた温泉・鉱泉(ミネラルウォーター)を浴びると健康に有効です。
一般的には無類の塩類が含まれていて、それが酸と結びついてできた膜が表面を覆ったり
「二酸化炭素」「硫化水素泉」は血管を拡張し温まりやすくすることで保温効果が出ます。
「食塩泉」は塩のツブが毛穴を塞ぎ温まります。
・温浴と人の身体(温度・水圧、浮力、水の摩擦抵抗)について 温泉温度は42度以上は熱いので、適温は39度前後温度が低くても温まるのが温泉です。
身体にとっては、ゆるいお湯にゆっくり入るのが癒しの方法ですよ。
・「上がり湯をしないほうが良い」というのは 皮膚にできた膜を流してしまいせっかくの温泉浴が無駄になってしまうからです。
一般的に温泉浴は温まると良くなる慢性症状に有効です。
また 鉱泉には心臓に負担をかけずに血圧を下げる効果があります。
・半身浴とは、おへその位置からにぎりこぶし2つくらい上の深さまで浸るのが半身浴です。
大浴場の浴槽の段に腰掛けるとちょうど半身浴になります。
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