(最終更新日:2016年6月5日)
人の指先は感覚器官が発達していて細かい仕事をすることができます。
爪は指先に何気なく生えている堅い部分ですが、物をつかむため指先に力を入れる時に支えになったり、 細かい作業をする場合に便利です。
また、指先の保護の役目もしています。
このような「爪」はどのような構造からなっているのでしょうか。
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爪の構造と名前
爪は表皮の角質の変化によって硬くなりできています。
爪の表面を「爪甲」といい、皮膚で隠れている部分を「爪根」といいます。
爪は「爪母」という部分で作られ、指先方向へ伸びていきます。
爪甲の裏側にあたる部分は「爪床」と呼ばれ、爪が乗っているので表皮はありません。
爪の根元に見られる白い部分を「爪半月」といいます。
爪の病気「爪甲横溝(波板状爪)」原因と対策
爪甲横溝(そうこうおうこう)とは、横に走る溝や波打った溝が爪の表面に出る症状のことです。
ボーズラインやコルゲーテッドネイルとも呼ばれます。
急な高熱によるものや尿毒症、糖尿病、低カルシウム血症、 ビタミンAや亜鉛の欠乏などの慢性疾患が原因のものと、
湿疹や皮膚炎、 円形脱毛症、乾癬などの皮膚疾患の場合に見られることがあります。
爪が形成される時期の体の症状が、あとから伸びた爪によってわかるというように数週間~数か月前に 起こった体の変化の結果を見ていることになります。
慢性疾患が原因の場合はサインにもなるので、原因の治療を行います。
爪の病気「爪甲点状陥凹」原因と対策
(引用元 http://yoshikoclinic.yoka-yoka.jp)
爪甲点状陥凹とは、点状に針でつついたようにポツポツと爪の表面が陥没する症状です。
円形脱毛症や皮膚疾患のある場合、爪にこのような症状が出ることがあるといわれています。
疾患がある場合に現れるので予防策が取れる症状ではなく、
逆に疾患があっても気づきにくい場所の場合は、 爪がサインとなることで気づくこともできます。
ほとんどが症状が落ち着けば自然と爪が伸びることで解消されます。
また、ネイルケア等で、甘皮の処理をする際に、 キューティクルリムーバーなどの刺激が爪母を傷つけて起こることもあります。
爪の病気「鈎彎爪」原因と対策
(引用元 http://sogahifuka.com)
足の親指の爪が硬くとても分厚くなり、表面がでこぼこになる症状です。
深爪しすぎやけがなどで剥がれてしまったあと成長不全で生えてきてしまった爪が原因として起こります。
また、水虫に感染した際にも見られることがあります。 ヒールを履いたりして圧迫すると痛みを伴います。
ニッパーなど器具を用いて爪を全て取り除き人工の爪を取り付ける治療法が効果的です。
爪の為にも栄養バランスのとれた食事を摂ろう!
(引用元 https://food.foto.ne.jp)
爪は色や形を見れば健康状態がわかるほどの「健康のバロメーター」。
爪を丈夫で健康な状態に保つのに必要不可欠な三大栄養素は爪の主成分である たんぱく質・ミネラル・ビタミン類です。
たとえば、爪がもろく縦に裂けやすい場合は、胃酸不足で全体的な栄養素の消化吸収が鈍っている証拠です。
食事にお酢などを取り入れて胃酸不足を補うとともに、 肉・魚・大豆製品などタンパク質を中心にした食事で爪に栄養を。
また、爪自体ではなく、体の栄養不足から爪に変化があるとき。
たとえば匙状爪のように鉄分不足による症状の場合、ひじきやレバーなど鉄分を多く含んだ食材を摂りましょう。
まとめ
最近ではネイルや爪の美容ケアが流行していますが、爪は肌と違って美容液でケアしたり、
外側からのケアだけでは美しさは保てないようです。
爪のでこぼこは、体から何かしらのSOSサインであり、気づくための重要な部分です。
異変に気づいたら自己判断でヤスリなどで処理したり、
ネイルで隠したりするのではなく、 早めに医療機関に相談するのが良いようですね。
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