(最終更新:2016年5月31日)
毎年、お正月が明けるころに食べるものといえば「七草粥」。
本来どんな意味があるのかご存知ですか?
年末年始の暴飲暴食した胃袋を休めるために食べるものだと言われていますが、
実は本当の意味合いは他にもあるようなのです。
Contents
七草粥にこんな歌があるの知ってましたか?
七草粥は歌いながら作るのをご存知ですか?
「七草ばやし」と言われるもので、
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの「七草」を まな板の上で叩いて細かくしながら歌うのだそうです。
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」
関東ではこう歌われているようですが、地方によって歌が若干変化 していることも。
自分の住む地方の歌を調べてみるのも楽しいですね。
七草粥は先祖からのメッセージ?!
日本人が七草粥を食べる風習は、平安時代に宮中行事として始まり、 江戸時代頃には一般で食べられるようになりました。
元は中国の風習から日本に伝わったとされています。
『七日正月』と言われ、中国では元日の七日後が一つの節目となっており 、七種類の野菜を汁物で食べて邪気を払うと考え、七草粥を食べていたそうです。
昔の日本では、米や麦、ひえやあわなどの雑穀を使ったお粥をたべ、 五穀豊穣を祈願していたものが、
現在では「1年間万病を避け、 元気で平和に過ごせますように」と願って食べられるように変化しています。
いつ作って、いつ食べるの?!
1月6日の夜、あらかじめ準備しておいた七草を、まな板の上に乗せ、 お玉や包丁の背を使って「七草ばやし」の歌を歌いながら細かく叩いておきます。
明けて7日の朝にお粥を炊いて、前日細かくしておいた七草と塩を入れ、 朝ごはんとして食べます。
七草粥の作り方♪
①七草の下準備をします。スズナとスズシロをカットし、根のあるものは切り落しておく。
沸騰したお湯で、七草をサッとゆがき、ザルに上げて水で軽く洗う。 青菜類は水けを絞って刻んでおく。
②鍋に茶碗2杯分のご飯を入れ、倍の量の水を入れてだしを入れ、 火にかけ蓋をする。
③煮立ったら七草を入れ、ときどき混ぜながら中火から弱火で煮る。
程よいときに塩をいれて完成。
七草粥の日のおすすめ献立
七草には、ビタミンやカルシウムが豊富で、胃や肝臓の回復、胸やけ、胃もたれに よいとされています。
本来ならお粥だけで十分なはずですが、食べ盛りのお子さんのいるご家庭では 「お粥だけー?」というセリフが目に浮かびます!
七草粥の日の朝、どんな献立が良いでしょう?
朝食に食べますので、卵焼きや魚を付け合わせたり、お漬物はいかがでしょう?
また、お正月に余ったおもちを切ってお粥に入れるという手も♪
七草の味が苦手なお子さんには鶏のささみやベーコンをお粥に入れ、 味付けを中華風にすると青臭さが消えて食べやすくなりますよ♪
まとめ
最近では七草がパック詰めされスーパーで販売されるようになり、 手軽に七草粥が食べられるようになってきています。
本来の由来は「無病息災」ですが、七草の豊富な栄養と効果からも、
「暴飲暴食した胃袋を休ませ回復させる」という意味合いも理にかなっていますね。
何気なく食べていた七草粥も奥が深い!
来年のお正月は家族みんなで歌も歌いながら、 七草粥を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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