(最終更新:2016年5月24日)
西洋料理としてイギリスから日本に「カレー」が伝えられたのは明治時代ですが、いまや国民食となっている料理です。
多くの方が「カレー」の味を生かして様々なレシピを公開しており、
その中でも代表的なメニューとなっているのは、ライスにかけて食べるものですね。
みなさんは「カレー」「ライス」セットにしてどんな呼び方をしていますか?
「ライスカレー」という人も入れば「カレーライス」という人もいて、「どっちも一緒でしょ」と未だ議論の的になりますね!
実は違いがあるんです! どう違うのか、その他にもちょっとした豆知識をお話ししましょう。
違いは盛り方?
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カレーライスもライスカレーも呼び方が違うだけで、メニューは同じと思っている方が大半だと思いますが、明確な違いがあるんですよ。
それは「盛り方」です。
大手の食品メーカーが言うには、ご飯とカレーが一緒に盛られているのがライスカレー、ご飯とカレーが別々になっているのがカレーライスとのことです。
一般的な家庭ではご飯と一緒にカレーが盛られていますね。
それが「ライスカレー」ということです。
よくお店に行くと「ライス」と「カレー」分かれて運ばれてきます。
その洒落た盛り方が「カレーライス」というわけですね。
食べてしまえば一緒ですが、盛り方で呼び名が違うといった豆知識でした。
ライスカレーの名づけ親がいた!
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日本に初めてカレーについての記録を残したのが、あの1万円札で有名な福沢諭吉です。
彼はそこでは英語の「CURRY」「コルリ」と訳しました。
これが日本で初めてカレーというものが存在していることを証明した言葉になったのでしょう。
しかし、「コルリ」とは口にしたことないですよね。
馴染みのある「ライスカレー」と呼ぶようになったのは誰がきっかけだったのでしょうか?
それが「少年よ!大志を抱け!」で有名な札幌農学校に赴任したクラーク博士と言われています。
クラーク博士は札幌農学校の生徒たちがとても貧弱な身体をしていたことに大変驚き、
栄養を蓄えてもらうためお米を一切禁止して、パンや肉などを用いた洋食をすすめています。
「米飯を食すべからず、但し、らいすかれいはこの限りにあらず」と言っていたぐらいですから、
お米を絶対に禁止したクラーク博士もカレーとのときだけはOKしちゃったんですね~(笑) なんとも面白い話です。
ライスカレーは主婦の味方だった!
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今や多くのメーカーから様々な味のカレールウが発売され、節約料理の代名詞となりました。
早くて安い!本当に主婦の味方です。
大正時代にはごく一部の家庭でライスカレーが食べられるようになりましたが、
その頃は小麦粉とカレー粉(スパイシー等)、バターを炒めてルウを作り、
さらにかつおだしを加えて、じっくり煮込むといった何とも手間暇とお金のかかる料理だったのです。
しばらくの時代は上流階級の家庭でしか味わえなかったのですね。
戦後になるとひとつの食品メーカーからルウを作る工程を省ける「インスタントカレー」が発売されたことにより、
一気にライスカレーの知名度も上がります。
野菜もたくさん入れるほどに味わいのでるカレー。
それをライスにたっぷりかけて即席で「ライスカレー」を食べることができるようになったのは、昭和30年頃と言われています!
なんと主婦の味方となったライスカレーはつい最近だったんですね!
時代と共に変化してきた!
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日本最古(幕末頃)のカレーにはカエル肉が使われており、玉ねぎではなく長ネギが入ったものでした。
現在の材料に近くなったのは、ずっと後の大正時代だったのです。
戦後に入ると、ルウを作る工程を省くことができるカレー粉が発明され、料理がぐんっと楽になりました。
それが粉末状の「インスタントカレー」です。
その数年後には固形上のカレー粉も発売され、テレビの普及・CM合戦の激化に伴い、
学校の給食でしかでないメニューだったライスカレーが一般家庭に浸透しはじめます。
まさに激動のカレー時代ですね!
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